戦場にかける橋
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『戦場にかける橋』（せんじょうにかけるはし、The Bridge on The River KWAI）は、1957年のイギリス映画。戦争映画。
『アラビアのロレンス』などで知られるデヴィッド・リーンが、第二次大戦を背景に戦争の愚かさと人間の尊厳を見事に描き出し、アカデミー賞作品賞ほか７部門を受賞した。 フランスの作家ピエール・ブールの1952年に発表された小説を原作とする。 続編に「クワイ河からの帰還、戦場に架ける橋2」(1989年)がある。
舞台となったタイのクウェー川鉄橋は、現在、観光名所となっており、 主題曲の「クワイ河マーチ」も有名である。
原作者、ブールは、有色人種の捕虜となった屈辱を生涯忘れなかったとされ、この作品で日本人との間に互いへの敬意や信頼関係が築かれるところに納得がゆかず、SF作品『猿の惑星』で日本人を猿として描き、別の切り口で戦時下の極限状態を再現。その不満のはけ口にしたという意見もある。（※この説はテレビ朝日「ドスペ！」映画特集で紹介された）
目次 |
[編集] あらすじ
1943年第二次世界大戦中のビルマ。日本軍の斉藤大佐率いる捕虜収容所に英軍捕虜たちが送られてきた。鉄道建設を急ぐ斉藤大佐は、米軍のシアーズとともに建設現場で働くことを彼らに命令する。対立はあったものの工事は着々と進み、橋の完成が近づくが、時を同じくして英軍の手によって橋の爆破工作が進められつつあった……。
[編集] ストーリー
第二次世界大戦下のタイが舞台。 戦時中の捕虜体験を基にしている。 作中に登場する炎天下で長時間立たされるなどの懲罰は、原作者、ブールが実際に経験している。
[編集] キャスト
- シアーズ ： ウィリアム・ホールデン
- ニコルスン中佐 ： アレック・ギネス
- ウォーデン少佐 ： ジャック・ホーキンス
- 斎藤大佐 ： 早川雪洲
- 軍医クリプトン ： ジェームズ・ドナルド
- グリーン大佐 ： アンドレ・モレル
[編集] スタッフ
- 製作:サム・スピーゲル
- 監督:デヴィッド・リーン
- 原作:ピエール・ブール
- 脚色:ピエール・ブール、（カルダー・ウィリンガム、カール・フォアマン、マイクル・ウィルスン、※クレジット無し）
- 撮影:ジャック・ヒルデヤード
- 音楽:マルコム・アーノルド
- 提供:コロムビア映画
[編集] クワイ河マーチ
原曲はケネス・アルフォード作曲の行進曲「ボギー大佐」（1913年作曲。「ボギー」は人物名ではなくゴルフ用語。この曲の最初の2音は、ゴルフでボギーを叩いた際に吹く口笛を表現しているとされる）。この曲を、マーカム・アーノルドがアレンジしたものであるが、アレンジした方の曲名の方が圧倒的に有名である。この曲の影響もあって、映画の内容は非常に明るい。
日本では運動会の行進曲などにこの曲がよく使われ、それを聞いた子どもの間では最初のフレーズに「猿、ゴリラ、チンパンジー」（若しくは「デブ、ゴリラ、チンパンジー」「サル、エテコ、チンパンジー」）と歌詞をつける遊びが流行った。
[編集] 主な受賞歴
第30回アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞、主演男優賞など7部門で受賞。
- 1957年アカデミー賞
- 作品賞 ： 戦場にかける橋
- 監督賞 ： デヴィッド・リーン
- 主演男優賞 ： アレック・ギネス
- 脚色賞 ： ピエール・ブール
- 撮影賞 ： ジャック・ヒルデヤード
- 作曲賞 ： マルコム・アーノルド
- 編集賞 ： ピーター・テイラー
[編集] 日本語吹替
- ＤＶＤ版（吹き替え音声はアルティメット・コレクションにのみ収録）
[編集] 関連項目
[編集] クワイ河からの帰還、戦場に架ける橋2
続編映画 ビルマ戦線でも敗色濃厚となった日本軍とともに、タイ、インドシナと撤退していく日本兵に付き従っていく連合軍捕虜たち。撤退していく経路は史実とは若干異なる。捕虜に過酷で恨まれる日本人将校をスタートレックにも出演しているジョージ・タケイが演じている。
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1941: わが谷は緑なりき | 1942: ミニヴァー夫人 | 1943: カサブランカ | 1944: 我が道を往く | 1945: 失われた週末 | |
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