憲仁親王妃久子
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高円宮妃久子（たかまどのみやひ ひさこ、旧名：鳥取 久子（とっとり ひさこ）、1953年7月10日 - ）は、日本の皇族。高円宮憲仁親王の妃である。勲等は勲一等。身位は親王妃、皇室典範に定める敬称は殿下。印は扇。
東邦物産専務を務めた鳥取滋治郎の長女。久子の母方の曾祖母は曽我晃子。晃子の父である松園尚嘉男爵は貞明皇后の父と兄弟であるため、貞明皇后と晃子は従姉妹同士の関係となる。晃子は、鷹司煕通公爵の養女となり、曽我祐邦子爵（久子の曽祖父）に嫁いだ。
聖心女子学院初等科・中等科を卒業後、父のイギリス転勤のため渡英。ケンブリッジ大学ガートン・カレッジで人類学・考古学を学び、1975年（昭和50年）に卒業した後、日本に帰国し翻訳会社に勤める。一時帰国の後、法律を学ぶために再び渡英し、1982年（昭和57年）に帰国した。
三笠宮崇仁親王が総裁を務めた第31回国際アジア・北アフリカ人文科学会議で、三笠宮崇仁親王の通訳・助手を務めた。結婚前、旧姓の「鳥取」に比べて画数が少なく、書きづらいことから、仕事の際は「恒久子」という名前の名刺を使っていた。
1984年12月6日に高円宮憲仁親王と結婚し、承子、典子、絢子の3女王をもうけた。他の皇族とともに日本赤十字社の名誉副総裁として、各種の活動を行っている。2002年に憲仁親王が死去した後は、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会、日加協会、日本サッカー協会など、憲仁親王が務めていた諸々の名誉総裁職を引き継ぐこととなった。
政府による正式表記（内閣告示や宮内庁告示など）では皇族に宮号が冠されることはない（「皇太子」を除く）ため、それらの告示が掲載される官報での表記は「憲仁親王妃久子」とされ、「高円宮」が冠されることはない。ただし、同じ政府による表記であってもホームページなど「国民一般へのわかりやすさ」が重視される場面では「高円宮妃」の表記も用いられる。
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