悪魔のいけにえ

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悪魔のいけにえ （あくまのいけにえ、The Texas Chain Saw Massacre）は、1974年のアメリカ映画。日本での公開は1975年2月。

[編集] 主要スタッフ

監督：トビー・フーパー
脚本：キム・ヘンケル

[編集] 概要

米国テキサス州に帰郷した5人の男女が、人皮によって創られた仮面を被った大男「レザーフェイス」により殺害されていく様子を捉えたホラー作品。

殺人鬼であるレザーフェイスの真に迫った精神異常の描写や、外面的な行動のみを捕え、同情を誘うようなプロットを一切廃したシノプシスは公開されるや否や数多くのフォロワーを産み、マスターフィルムはその芸術的な描写ゆえにニューヨーク近代美術館に永久保存されている程である（国家で認められた公式な場所に展示されている殺人を描写した映像作品は、世界中でもこれだけである）。R指定作品。

この作品は、1957年にウィスコンシン州プレインフィールドで実際に発生したエド・ゲインによる猟奇殺人事件をモデルにしている。この事件や犯人にヒントを得た作品には、本作のリメイクである『テキサス・チェーンソー』（2003年）を始め、『ディレンジド』『サイコ』『羊たちの沈黙』等がある。

制作費は現在の日本円に換算して約4千万円。公開後から現在（2006年9月）まで、世界中で総額60億円以上の配給収入を上げている。尚、配給元のブライアンストン社はこのフィルムと上映権利を約1億円で購入した。監督であるトビー・フーパーはこの作品により全米及び英国への進出を果す。

公開当初は、余りの残酷性の高さ故に「決して観てはいけない」と学校等で教育された程であり、また全米の各州で上映禁止処分にされ、ドイツを初めとする一部の国では殺人・喰人シーン等残酷な場面をカットされたバージョンが一般的に認識されている。

正当な続篇はリメイク含め5本。2006年には、前日談でもあるリメイク作品の続編『テキサス・チェーンソービギニング』も公開される。
尚、2004年に製作30周年を記念して"The Texas Chainsaw Massacre 5"と名付けられたオリジナル5作目の製作がトビー・フーパー監督、製作総指揮の下でスタートされたが、脚本が完成した時点で資金面の理由により断念された。

日本では現在、権利関係（現在、1作目の権利元の詳細は不明。イタリアン・マフィアと言う説もあるが、信憑性に乏しい）の問題からDVD（1997年、ビーム・エンターテイメント（現ハピネット・ピクチャーズ）より発売）は廃盤となっている。2004年、ワーナーブラザーズがDVDを再発売させようとしたが、やはり権利関係で断念。そのためにDVDのプレミア価格が高騰しており、2006年現在も中古市場では25,000円程度の値段で取引されている。だが、ついにデックスエンタテイメントから2007年にDVD再発が決定。その際にはビーム・テンターテイメント版のDVDの中古価格は値崩れするものと思われる。『悪魔のいけにえ2』に関しては、現在2006年9月29日までの期間限定出荷としてSPEより発売されている。3作目と4作目に関しては日本盤DVDは現在未発売である。

この作品が現在のホラー映画の立場を確立した事について異論を唱える者はいない。

1974年度ロンドン映画祭最優秀賞受賞作品
英国監督週間上映作品
1974年度～BBC最重要注意作品

[編集] キャスト

マリリン・バーンズ（1作目、4作目）
ガンナー・ハンセン（1作目）
デニス・ホッパー（2作目）
ヴィゴ・モーテンセン（3作目）
レニー・ゼルウィガー（4作目）
マシュー・マコノヒー（4作目）

他

[編集] 関連作品

続編
- 悪魔のいけにえ2 The Texas Chainsaw Massacre 2 （1986年）
- 悪魔のいけにえ3/レザーフェイスの逆襲 Leatherface: Texas Chainsaw Massacre III （1990年）
- 悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス The Return of the Texas Chainsaw Massacre （1994年）