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怪人二十面相

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怪人二十面相(かいじんにじゅうめんそう)は、江戸川乱歩の少年向け探偵小説『少年探偵団』シリーズに登場する大怪盗、および少年探偵団シリーズの第一作のタイトル。名探偵明智小五郎ひきいる少年探偵団がライバル。変装の天才で、腕前は「賊自身も、ほんとうの顔をわすれてしまっているかも知れ」ないほど。血を見るのが嫌いで殺人はしない。初期の作品では美術専門の盗賊であったが、後にはきぐるみを着て世間を驚かす愉快犯になった。

目次

[編集] 怪人二十面相が生まれるまで

『怪人二十面相』が書かれた当時の少年誌には、少年探偵ものが数多く連載されていた。しかしこれらの作品では、探偵役を主人公の少年自らが担って、推理という難解な作業を行なっていた為、内容がそらぞらしく迫力にかけるものが大半であった。

雑誌『少年倶楽部』の編集者たちは、主人公の少年が探偵をするのではなく、主人公以外の大人が探偵役を担う事でより面白い小説が作れるのではないかと思い立った。編集者たちがでは誰がその探偵役を引き受けるべきかを議論したところ、「誰もの口から、明智小五郎の名が出て、異議なくそれにきまった」。(明智小五郎は乱歩の小説に頻出する探偵)。

そこで『少年倶楽部』の編集長であった須藤憲三が、1935年(昭和10年)夏ごろ東京会館で開かれた野間清治社長を囲む作家たちの親睦会で、乱歩に少年ものの連載の話をもちかけた。この時乱歩は「いかにも思いがけないことを聞いたふう」であったが、「なにがしかの興味が動いた様子」であったという。

当時の少年探偵ものは非現実に徹しきれないため盛り上がりに欠けるのだと考えた乱歩は、「思い切った非現実」的なものを書く事にした。そこで乱歩は「少年ルパンものを狙って」、敵役としてアルセーヌ・ルパンばりの大怪盗を登場させる事にした。

こうして1936年(昭和11年)1月から12月にかけて『少年倶楽部』誌に『怪人二十面相』が連載される事となった。

[編集] 名前の由来

「二十面相」という名前は、トマス・ハンシューの『四十面相のクリーク』をまねたものである。当初乱歩は怪盗ルパンのように「怪盗二十面相」という名前にするつもりであったのだが、当時の児童向け作品の倫理規定により「盗む」という字を使うのはよくないとされ怪人二十面相という名前にした。作中では名前の由来は変装の名人であり、「その賊は二十の全く違った顔を持っている」からだと説明されている。

後に怪人二十面相は『怪奇四十面相』で変装できる顔が増えたという事で四十面相(しじゅうめんそう)と変名しているが、これは明らかに『四十面相のクリーク』の影響である。

[編集] 怪人二十面相の登場する作品の数

怪人二十面相はその後『少年探偵団』、『サーカスの怪人』など合計で31の作品に登場した。(注:『大金塊』、『黄金の虎』、『まほうやしき』、『赤いカブトムシ』をのぞいた数字。戦争の影響で二十面相のような「不謹慎な人物」を描く事ができなかった為、『大金塊』は少年探偵団ものでありながら二十面相は登場しない。『黄金の虎』、『まほうやしき』、『赤いカブトムシ』は二十面相のかわりに魔法博士が登場する少年探偵団もの)。最後に二十面相が載った作品は『少年』に1962年(昭和37年)1月から12月にかけて連載された『超人ニコラ』(ポプラ版『黄金の怪獣』)。

[編集] 怪人二十面相の生い立ち

『サーカスの怪人』に怪人二十面相の生い立ちが書かれている。本名は遠藤平吉で、元々グランドサーカス団というサーカス団の団員である。笠原太郎という団員と二代目団長の座を争ったが、争いに破れてサーカス団を去る。

遠藤平吉がこの後どのような経緯で怪人二十面相になったのかについては触れられていない。しかし彼が小説『怪人二十面相』で我々の前にはじめてその姿を現したときには、すでに「二人以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつをするように怪人「二十面相」のうわさを」し、「毎日毎日新聞記事をにぎわして」いる大怪盗になっていた。

[編集] 怪人二十面相の性格、特徴

特に断りがなければ以下の引用は『怪人二十面相』からである。

二十面相は「変装がとびきり上手」で、「どんなに明るい場所で、どんなに近寄ってながめても、少しも変装とはわからない、まるで違った人に見え」、「老人にも若者にも、学者にも無頼漢にも、イヤ女にさえも、まったくその人になりきってしまう」、「本人にすら本当の顔がわからない」大怪盗。「二十面相」という名前であるが実際には二十以上の顔を持つ。『生誕百年・探偵小説の大御所 江戸川乱歩99の謎』(二見書房刊)によれば、二十面相は一作平均4.44回、シリーズ合計で111回の変装をしている(ポプラ版のみをカウント)。

『怪人二十面相』によれば、彼は盗賊でありながら「血を見るのがきらい」で、「人をきずつけたり殺したりする、残酷なふるまいは、一度もしたことが」ない。しかし、追い詰められると態度が変わるらしく、『怪奇四十面相』では拳銃を取り出して引き金を引いた(事前に弾を抜かれていたため、不発)という場面がある。だが、火事場に孤立した小林少年を我が身の危険も省みず救出に飛び込んだという場面(『怪奇四十面相』)もあり、守備範囲が広いのか、噂が捏造されているのか人物評は一定しない。

「一つのみょうなくせ」があり、「なにかこれという貴重な品物をねらいますと、かならず前もって、いつ何日(いつか)にはそれを頂戴に参上するという、予告状を送る」。

彼は「宝石だとか、美術品だとか、美しくてめずらしくて、非常に高価な品物を盗むばかりで、現金にはあまり興味を持たない」。現金は必要経費を稼ぎ出すために盗むだけで、彼の目的は盗んだ美術品で自分だけのための盗品美術館を作る事である。しかし後にはこの目的を忘れたのか、夜光人間、宇宙怪人、電人M、鉄人Qなどの奇妙なものに変装して世間と少年探偵団を驚かす事を目的とした愉快犯になった。

反戦主義者で、『宇宙怪人』では、戦争を起こして沢山の人を殺した悪い奴らがつかまらず、自分だけがつかまる事に対して憤慨している。

二十面相は各ストーリーの最後で捕まり、次のストーリーが始まるまでにはいつの間にか脱獄している。シリーズ中二十面相は二十回捕まり、十九回脱獄している。その他のストーリーの終わり方は、生死不明が4回(『少年探偵団』、『青銅の魔人』、『宇宙怪人』、『鉄塔の怪人』(=ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』))、二十面相の偽者が捕まった場合が1回(『怪人二十面相』)。ただし『宇宙怪人』では二十面相は爆死したことになっているが、後に明智は宇宙怪人の際に二十面相を逮捕したと述べている(『奇面城の恐怖』)。前述の逮捕回数は『宇宙怪人』を除いた数字。 (前述『99の謎』より)。

[編集]

少年探偵団シリーズには、怪人二十面相の「死」が何度か描かれている。しかしもちろん二十面相は本当に死んだわけではなく、死んだように見せかけてどこかに逃げたのである。

『少年探偵団』では、アジトの床下にある小部屋で火薬に火を放ち爆死した。しかしその際二十面相の死体はあがらなかった。次の作『妖怪博士』で二十面相は復讐の為明智と少年探偵団の前に再びその姿を現す。

『青銅の魔人』では、二十面相の乗ったモーターボートが爆発し、爆死(若しくは着ていた青銅魔人の着ぐるみごと川に沈み水死)した。

『宇宙怪人』では、二十面相は潜航艇で逃げようとするが、明智に潜航艇の機械を壊されていた事を知ると、用意してあった爆弾で爆死した。

『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)では、巨大カブトムシに扮した二十面相が塔の天辺から身を投げた。

[編集] 小道具

一人乗りヘリコプター
宇宙怪人事件以来、二十面相は一人乗りヘリコプターを使用する。
『宇宙怪人』によれば、「この機械は、一年ほど前、フランス人が発明して、パリのこうがいで、飛んで見せたもの」で、「その写真が日本の新聞にものったほど」。しかし「まだオモチャみたいなもので、遠くまでは飛べ」ず、「せいぜい二三百メートルで、機械の力(エンジン)がなくなってしまう」。
『妖星人R』(ポプラ版『空飛ぶ二十面相』)では、一人乗りヘリコプターを使って逃亡を図る二十面相と、同じくフランスで特注した一人乗りヘリコプターを使って追跡する明智小五郎が空中で戦った。
吸盤
『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)で、二十面相扮する巨大カブトムシは、手に吸盤をつける事で鉄塔の外壁を歩いた。


ブラックマジック
小道具ではないが、二十面相はブラックマジックを多用する。ブラックマジックとは、暗がりを利用したマジック。観客席をライトで照らすことで、舞台の暗さを引き立たせる。舞台で物体を黒い布で覆ったり、逆に布を取り除いたりする事で、物体を消失させたり出現させたりする。また、黒い糸で物を吊り上げ、あたかも浮遊しているかのように見せる。
夜光塗料
『夜光怪人』では全身に夜光塗料を塗りたくる事で夜光怪人に扮した。
赤い塗料
『仮面の恐怖王』では、白黒映画で黄金仮面の顔が大写しになるシーンで、フィルムに血に擬した赤い塗料を塗り、仮面の口から突然赤色の血を流れさせて観客を驚かした。

[編集] 二十面相が盗んだもの(未遂を含む)

ロマノフの宝冠についていた六つのダイヤモンド、鎌倉時代の観音像、雪舟狩野探幽の名画、国立美術館に収められている美術品全て(以上『怪人二十面相』)、ダイヤやプラチナをちりばめた「皇帝の夜光の時計」(『青銅の魔人』)、二十年前には黄金仮面に奪われた事もある真珠の塔「志摩の女王」(『灰色の巨人』)、ヨハネス・グーテンベルクの聖書(『魔法博士』)、他多数。

[編集] 二十面相は複数人いるのか?

前述のように、二十面相は、死んだように見せかける事で何度も逃亡をしている。しかし『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)では、二十面相は衆人環視の中、塔の天辺から身を投げており、およそ生き残って逃亡を図れるような状況ではない。この為推理作家綾辻行人は『鉄塔の怪人』で二十面相は死んでしまい、その後の物語に出てくる二十面相は別の人物による二代目なのではないかと考えた。(それに対し前述『99の謎』は『鉄塔の怪人』で死んだのは替え玉だという説をとっている)。

この綾辻の説以降、二十面相が複数人いるのではないかという説が幾つか生まれた。最も有名なのは北村想による説である。北村は戦前の作と戦後の作の矛盾撞着に目をつけた。戦前・戦後に書かれた物語は、それぞれ舞台が明らかに戦前・戦後のものであるにもかかわらず、登場人物は誰一人として年を取っていない。また戦前には盗品美術館を作る事に熱心だった怪人二十面相も、戦後の作では盗品美術館を作る情熱がなくなり、きぐるみを着ては世間と少年探偵団を驚かす愉快犯になった。これらの矛盾を解消する説として、北村は戦前の二十面相と戦後の二十面相は別人ではないかと考えた。また明智小五郎も戦前と戦後では別人で、戦争後に小林少年が二代目明智小五郎を襲名し、浮浪者の少年を二代目小林少年として選んだのだと考えた。

北村はこの説に沿って小説『怪人二十面相・伝』を書いた。この小説によると初代怪人二十面相は丈吉という名前で、みなし児の遠藤平吉と同じサーカス団グランド・サーカスに属している。初代二十面相は「妖怪博士」で死に、戦後の「青銅の魔人」以降は遠藤平吉--すなわち「サーカスの怪人」で二十面相の正体として描かれている人物--が後を継ぐ。

また『妖人ゴング』(=ポプラ版魔人ゴング)で二十面相は粗野な人間としてかかれており、小林少年を死ぬかも知れない状況に陥れた。 これは殺人が嫌いなはずの二十面相像とはそぐわない為『妖人ゴング』の二十面相は普段の二十面相とは別人ではないかと指摘されている。(例えば光文社版の注釈で指摘されている)。

「黄金髑髏の会」による『ぼくらにとっての「少年探偵団」』では、綾辻の説と北村の説に加え、『サーカスの怪人』と『魔法人形』の間でさらにもう一度二十面相の正体が入れ替わったと考え、全部で四人の二十面相を想定している。

[編集] 住民登録

江戸川乱歩の出身地である三重県名張市には怪人二十面相が住民登録されている。名張市の話題づくりとして2004年11月5日に行われたものだが、「生年月日」は「不詳」と、「住所」は架空の所在地が記されている。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 黄金髑髏の会 『少年探偵団読本―乱歩と小林少年と怪人二十面相』 ISBN 4795808430
  • 堀江あき子編 『江戸川乱歩と少年探偵団』 ISBN 4309727220
  • 『江戸川乱歩―誰もが憧れた少年探偵団』 ISBN 4309976476
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