平岡円四郎
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平岡 円四郎（ひらおか えんしろう、文政5年（1822年） － 元治元年6月16日（1864年7月19日））は、一橋家の家老。別称、方中・円外。旗本・岡本忠次郎の子で、旗本・平岡文次郎の養子。
若い頃から聡明だったため、藤田東湖や川路聖謨からその才能を認められ、徳川慶喜が一橋慶喜として一橋氏に入ったとき、藤田や川路から一橋氏の小姓として推薦され、慶喜に仕えることとなった。1858年に徳川家定の将軍継嗣をめぐっての争いが起こったときには、平岡は主君の慶喜を将軍に擁立しようと奔走したが、将軍には徳川家茂が擁立されてしまい、失敗する。しかも直後の安政の大獄では、井伊直弼から一橋派の危険人物として処分された上、左遷された。
後に慶喜が将軍後見職に就任すると、平岡も一橋氏の用人として復帰した。1863年、慶喜が上洛したときにはこれに随行している。翌年には一橋氏の家老に任命された。だが、平岡に対する慶喜からの信任は厚く、寵愛されていたが、その寵愛や平岡の手腕を妬む者も少なくなく、奸臣と見なされて江幡広光らに暗殺されてしまったのである。享年43。
