山本佳子
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山本 佳子（やまもと よしこ、本名：本田 佳子（ほんだ よしこ）1970年6月6日 - ）は日本の元女子マラソン選手。元日本女子マラソン最高記録保持者。兵庫県出身。夫は、元マラソン選手で現・シスメックス女子陸上競技部コーチの本田大造。
初マラソンは1989年の大阪国際女子マラソンで9位、日本人2位でゴール。山本は当時まだ滝川第二高等学校の3年生であったが、この大会から創設されたフレッシュランナーズカップ賞を受賞した。タイム2:38:10は高校生としては増田明美に次ぐ歴代2位の記録であった。この時代、彼女は父親をコーチとしてトレーニングを行っていた。
特筆すべきは、1992年大阪国際から1993年アムステルダムまでの5大会連続で、2時間30分を突破したことである。連続5回以上は当時ロザ・モタ(ポルトガル)、イングリット・クリスチャンセン（ノルウェー）以来世界女子でも当時3人目の快挙だった。1992年のボストンマラソンで記録した2時間26分26秒は、当時の日本女子最高タイ記録となっている。
このように抜群の安定感を誇った山本であるが、その活躍もバルセロナオリンピックの選考会であった1992年大阪国際からの3年間の中では、1995年の阪神淡路大震災は、神戸に生まれ、神戸を本拠地とするダイエー陸上部に所属していた彼女の陸上生活に、大きな影響を及ぼしたといえる。そしてマラソンランナーの職業病とも言える足底筋膜炎という故障にも悩まされ、1996年のアトランタオリンピックの選考レースへも出場出来ず、結局念願の五輪出場は果たせなかった。彼女にとってオリンピックの4年間はあまりにも長すぎたといえよう。
1997年に所属先をムーンバットに移籍。名古屋国際女子マラソンからわずか1年の間に、5回もフルマラソンを出走するという計画の下、選手生活を燃え尽くす決意をした、という。そして1998年の大阪国際女子マラソンの完走を最後に、当時27歳の若さで現役を引退した。現在では、講演・レース解説・ゲストランナーなどで活動中である。
[編集] 主な記録（マラソンのみ）
- 1989年 大阪国際女子マラソン 2時間38分10秒 9位（日本人2位）
- 1990年 大阪国際女子マラソン 2時間52分15秒 43位
- 1990年 パリマラソン 優勝 2時間35分11秒
- 1991年 北海道マラソン 3位 2時間36分22秒
- 1992年 大阪国際女子マラソン 4位 2時間27分58秒
（1位の小鴨由水、2位の松野明美とともに当時の日本女子最高記録）
- 1992年 ボストンマラソン 2位 2時間26分26秒（当時の日本女子最高タイ記録）
- 1992年 ニューヨークシティーマラソン 3位 2時間29分58秒
- 1993年 大阪国際女子マラソン 3位 2時間29分41秒
- 1993年 アムステルダムマラソン 優勝 2時間29分12秒
- 1995年 ボストンマラソン 6位 2時間31分39秒
- 1997年 名古屋国際女子マラソン 62位 3時間01分30秒
- 1997年 ボストンマラソン ？位 2時間45分24秒
- 1997年 シカゴマラソン 5位 2時間33分55秒
- 1997年 東京国際女子マラソン 24位 2時間43分29秒
- 1998年 大阪国際女子マラソン 29位 2時間43分57秒（現役最後のレース）
- 1998年 マウイマラソン 3位 2時間56分49秒
