山内新一

山内　新一（やまうち　しんいち、1947年 12月3日 - ）は、島根県出身。昭和後期（1970年代-1980年代前半）のプロ野球選手（投手）。

[編集] 来歴・人物

島根県立邇摩高等学校から三菱重工三原へ進み、1967年産業別大会の日石戦で1試合11奪三振を奪って注目を受け、1968年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。巨人時代は5年間で14勝、1972年には1勝も出来ず、1973年、松原明夫と共に富田勝との交換トレードで南海ホークスへ移籍する。

この年、野村克也兼任監督のもといきなり20勝（8敗）をマーク。一緒にやってきた松原も7勝をマークし、前年の江本孟紀の16勝に続き「野村再生工場」にて才能が開花、南海のリーグ優勝に貢献する。以後エースとして活躍し、1976年にも20勝(12敗)をマークした。

1984年無償トレードで阪神タイガースへ移籍するが、翌年の1985年は5試合の登板に終わり現役引退。記録は残せなかったが、この年阪神の21年ぶりの優勝メンバーに名を連ねた。

引退後は、播磨興産に勤務し、営業担当となる。

巨人時代ヒジを痛め、くの字に曲がっていた為速球が投げられなくなっていた。南海に移籍後、投げると自然とスライドする癖を見つけた野村監督の『ロッテの村田はスピードで20勝する。お前はコントロールで20勝したらそれでいい。』の文句で、『外角へのスライダー（左打者にはインコースをつき、右打者には引っ掛けさせる)』を武器にする技巧派に転向した。
連続試合先発311の日本記録を持つ。
南海時代の1981年に山内和宏、山内孝徳と2人の山内姓の投手が入団、山内が3人になった。球団が山内トリオとして売り出す為山内新一の20番に合わせ、和宏が背番号「18」、孝徳が「19」と連番にした（1983年まで）。