姫川亜弓
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姫川亜弓（ひめかわ あゆみ）は美内すずえの漫画『ガラスの仮面』の登場人物。
母親は大女優、父親は有名映画監督という家庭に生まれ、演劇界のサラブレッドと呼ばれる。容姿端麗。ピアノの腕前はコンテストで賞を取るほど。日本舞踊の名取。演技の天才。主人公の北島マヤとは対照的な生い立ちの少女であるが、親の威光ではなく、自分の実力で評価されたいと渇望しており、名声の裏側で人に知られず血のにじむような努力を積んで今日の地位を築いた。
恋する女性を演じるために、無理やり恋人を作ってしまうような芸の鬼ともいうべき性格。そのため、自分の演技の才能で勝負せず、謀略によって他人（特にマヤ）を蹴落とし、名声を得ようとする人間には容赦せず、徹底的に叩きのめす。
マヤの才能に嫉妬を感じつつも、互いを認め合う良きライバルであり、もう一人の主人公といってもよい。感情的なマヤに対して、理性の人であり公演で失敗したことがない。その為世間の評価では終始亜弓がマヤより優位に立っている。が亜弓自身は、自分の演技は必死の努力によるもの、ひきかえマヤの持つそれは天性の才能であると誰よりも強く感じており、ひそかな敗北感に打ちのめされる事もしばしばある。もっともマヤの方では亜弓を羨望こそすれ、自分が亜弓に才能をうらやまれているとは夢にも気づいていない。
北島マヤとともに、月影千草から紅天女候補に認定されている。
小学校から名門・聖華学園で学び、現在、大学部の演劇学科に在籍。
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[編集] 主な出演作品
美内すずえ氏が考えた架空の作品と思われるものには簡単なあらすじを付しました。
[編集] 舞台
- たけくらべ・・・美登利役
- 灰の城・・・高波美弥役
（没落華族の家に生まれながら、姫君として誇り高く生きていこうとする少女の物語）
- 王子と乞食・・・エドワード王子役とトム役（二役）
- 夢宴桜・・・海堂寺月代役
（海堂寺男爵家が栄華の絶頂から崩壊していくまでのさまを描く。亜弓は当主の長男の娘の役）
（じつの叔父に恋してしまう少女の物語）
- カーミラの肖像・・・吸血鬼カーミラ役
（幼いころに遭遇した吸血鬼に再会した伯爵夫人の恐怖を描く。この芝居で、亜弓はマヤの敵を討った。）
- 夜叉姫物語・・・玉姫役
（領民に過酷な仕打ちをおこない、夜叉姫と怖れられた玉姫の物語。マヤが演劇への情熱を取り戻すきっかけとなった芝居）
- 一人芝居・ジュリエット・・・ジュリエット役
（シェークスピアのロミオとジュリエットをジュリエットの視点から描く）
- ふたりの王女・・・王女オリゲルド役
（北欧の小国を舞台に、何不自由なく育った王女アルディスと謀反人の娘として育てられた王女オリゲルドの葛藤）
[編集] テレビドラマ
- 虹の記憶・・・聖子役
（記憶喪失となった少女・聖子が自分の「家族」とされる家庭内で次第に追い詰められていくさまを描いたミステリードラマ）
[編集] 受賞歴
- アカデミー芸術祭芸術大賞 「一人芝居・ジュリエット」のジュリエット役で
