太田資美
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太田 資美（おおた すけよし、嘉永7年2月24日（1854年3月22日） - 大正2年（1913年）12月28日）は、上総国松尾藩の藩主。太田資功の4男。遠江国掛川藩主太田家7代。通称は総次郎。従五位下。備中守。
父・資功が1862年（文久2年）1月に36歳で早世してしまったため、同年3月、わずか8歳でその後を継いで藩主となった。祖父太田資始も存命だったため補佐したと伝わる。1868年（明治元年）5月、駿河国・遠江国・三河国に徳川家達が移封となったため、上総国武射郡・山辺郡内53350石へ移封となり、同年7月「柴山藩（のちに松尾藩）」を立藩する。
資美は藩校の「教養館」や病院「好生所」などの創設に尽力し、財政政策のため、物産会所を設置し、養蚕を奨励するなど、わずか4年の期間ながら優れた手腕を見せた。これほど優秀な藩主でありながら、資美の名が幕末期に残らなかったのは、彼があまりに若すぎたためである。もし、あと10年早く生まれていれば、幕末に名を残す藩主となっていたかもしれない。
1871年（明治4年）7月の廃藩置県後は子爵となり、福澤諭吉の慶応義塾が外国人教師（カロザスら）を招く際に財的支援するなど、教育・芸術関連に貢献した。墓所：東京都荒川区西日暮里の本光寺。
