土佐電気鉄道後免線

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土佐電気鉄道後免線（とさでんきてつどうごめんせん）は、高知県高知市内のはりまや橋駅と南国市内の後免町駅とを結ぶ、土佐電気鉄道の軌道路線。

南国市役所付近を走る700形電車

低床電車100形『ハートラム』に乗ることもできる。 - 領石通にて

[編集] 路線データ

路線距離（営業キロ）：10.9km
軌間：1067mm
駅数：33駅（起終点駅含む）
複線区間：全線（後免町駅の終端部分を除く）
電化区間：全線（直流600V）

[編集] 概要

高知市から南国市にかけて縦断する路線。併用軌道が全線の多数を占める。知寄町三丁目～西高須間の葛島橋周辺、篠原～後免西町間と後免東町～後免町間が専用軌道である。はりまや橋駅で伊野線と直通し、また南北方面の路線である桟橋線と平面交差している。

後免町駅では、1974年に安芸線が廃止されて以来、鉄道同士の乗り継ぎが出来なくなったが（高知市内からの直通運用もあった）、2002年に土佐くろしお鉄道ごめん･なはり線が開業したことにより、乗り継ぎが出来るようになった。

はりまや橋方面から後免町終点まで行く在来型電車の先頭部には、菱形赤地板に「ごめん」と大書されたヘッドマーク（前サボ）が掲げられ、土佐電鉄のシンボルの一つとして親しまれている。ただし2003年末頃から伊野線と同じく行き先表示がLED化されたことで前サボは掲げてないことが多い。

[編集] 運行形態

ほぼ全ての電車が伊野線と直通運転している。後免町～領石通間の電車が日中13分・12分・17分間隔、領石通～はりまや橋間の電車が日中4分間隔で運行されているほか、朝・夕に領石通・文珠通・知寄町発着の区間運転便が存在する。また、朝に出入庫回送をかねて、通勤・通学の利便を図った後免町・一条橋・田辺島通発着、桟橋線桟橋通四丁目までの直通臨時電車も設定されている。伊野線伊野までの直通便も朝に3本設定されている。

[編集] 運賃

運賃は、知寄町三丁目～はりまや橋～鏡川橋（伊野線）間が市内区間として2006年現在均一180円（小児90円）に設定されており、それ以遠は距離に対応して変動する。
高知市内方面から領石通まで（朝夕は他にも）の区間列車があるが、それ以遠（後免方面）の電車に乗り継ぐ場合は、区間電車の終点までの運賃を支払った上で運転手から乗継券を発行してもらい、乗り換えた電車では、運賃が変わらなければ乗継券だけを運賃箱に入れ、それより遠くへ行くならば、不足運賃を乗継券と一緒に運賃箱へ入れる。
桟橋線に乗り継ぐ場合は、はりまや橋で運賃を支払った上で、運転手から乗換券を発行してもらう。桟橋線は運賃均一なので、乗り換えた電車では乗換券だけを運賃箱へ入れればよい。

[編集] 歴史

1908年 10月31日堀詰～下知（現在の宝永町）間が開業。
1909年 10月30日下知～葛島橋西詰（現在の知寄町三丁目）間が開業。
1910年 10月15日葛島橋西詰～鹿児間が開業。
1910年12月4日鹿児～大津（廃止済。現在の清和学園前～領石通間）間が開業。
1911年 1月27日大津～後免中町通（現在の後免中町）間が開業。
1911年5月14日後免中町通～後免町（現在の後免東町）間が開業。
1925年 2月21日後免東町通（現在の後免東町）～後免町駅前（現在の後免町）間が開業。
1930年 5月30日高知鉄道（当時）後免町駅構内への乗り入れを開始。
1955年10月31日安芸線（鉄道線）後免町～安芸間との直通運転を開始。
1974年 4月1日安芸線廃止に伴い、鉄道・軌道直通運転を終了。
1987年 12月1日車両基地移転に伴い、知寄町車庫前電停を知寄町電停に改称。
1993年 11月3日高須～西高須間に県立美術館通電停が開業。
2002年 12月14日葛島東詰～知寄町三丁目間の国分川橋梁架替工事が竣工。これによる軌道移設に伴い、葛島東詰電停が移転。
2003年 7月5日河川改修に伴い領石通電停が移転。
2005年4月1日はりまや橋電停付近の交差点改良。桟橋線高知駅方面から伊野線への右折線を設置。これに伴い伊野方面行はりまや橋電停をデンテツターミナルビル前電停に改称、はりまや橋交差点西側にはりまや橋電停を新設。