国鉄タム9300形貨車
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タム9300形（たむ9300がた）とは、1969年（昭和44年）にタキ5450形から改造された、16t積み液化塩化ビニール専用の貨車（タンク車）。
[編集] 改造の経緯
1969年（昭和44年）に日本ゼオン株式会社の塩化ビニールプラントで事故が発生した。これにより、復旧まで塩化ビニールを他社から輸送することになったが、塩化ビニールの原料である液化塩素輸送に使用されていたタキ5450形のうち、タキ25454～25458の5両を一時的に転用することになった。
[編集] 改造内容
液化塩素の中和剤が入っている石灰箱は液化塩化ビニールの輸送時は不要となるので、一時的に撤去された。また、積荷である液化塩化ビニールの容器は規定により灰色（ねずみ一号）に塗装された。その他は、改造前後ともに高圧ガスタンク車として使用されたため、特に変化は見られない。
[編集] その後
日本ゼオン株式会社の塩化ビニールプラントが復旧したことにより、1969年（昭和44年）中に5両すべて液化塩素専用車に再改造され、僅か1年足らずで形式消滅した。その際、車号も原車号に戻されている。
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