四精霊
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四精霊(よんせいれい)は、西洋において四大元素のそれぞれの元素を精霊と擬人観的に妖精としたものの総称。
日本語においてはelement(元素)を精霊と翻訳したもの。
パラケルススが著書『ニンフ、シルフ、ピグミー、サラマンダー、ならびに霊的媾合についての書』(いわゆる『妖精の書』)の中で提唱したという。
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[編集] サラマンダー
サラマンダー、火の精霊。
容姿には諸説あるが、一般的にはトカゲのそれである。 中世には石綿の布をサラマンダーの皮と偽って販売していた事例も確認されている。
[編集] ウンディーネ
ウンディーネ、水の精霊。
基本的に人間と変わらない容姿であるとされ、人間と結婚して子をなしたという伝説も多く残されている。
[編集] シルフ
シルフ、風の精霊。
中世の魔術書には多くこの精霊に会う方法が言及され、それによると「教会の尖塔」「高山の山頂」など高い場所に行くことが必要であるとされている。 20世紀初頭の実在の魔道師、ダイアン・フォーチュンは、高所恐怖症であるにもかかわらず高山の頂上に登ってシルフに会うことができた、と言われている。
[編集] ノーム
ノーム、地の精霊。
グノームとも。寿命は300歳を超えると言われ、女性でも250歳を超えると髭が生えてくるという。 一般的に鍛冶が得意であるとされており、ある魔術書などには彼らに剣造を依頼する方法が記されている。