四つ (日本語の表現)

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四つ（よつ）とは、放送禁止用語の一つである。部落の人々に対する侮辱表現に当たるといわれているが、その語源では明らかではない。また、指を相手側に向かって親指以外の4本を立てる行為も、同様に問題になることがある。

[編集] 語源

この侮辱は明治大正期には既に使われていたというが、その語源は明らかではない。主な説として

人間以下の、4本足のケダモノだから。
小指から士農工商と数えると、親指で穢多非人だから。
平民が“5”だとすると、人格的に何か1つ足りないから。
近親相姦の影響で、4本指の奇形児が実在したから。
武器を持って蜂起しないよう、親指を切り落とされたから。

などがある。

[編集] 過去に発生した主な問題

久米宏のTVスクランブル（日本テレビ）において、横山やすしが「サラ金業者の中にはヤクザが多い」と四本指で小指をつめたヤクザのジェスチュアをしたところ、部落解放同盟や全解連等が「四本指を示すのは四つという被差別部落民への侮辱表現」と抗議し、番組終わりに久米宏が謝罪。
嫁姑10年戦争（毎日放送）台本にあった「悪徳不動産四つ輪不動産」の四つが誤解を招くとして改稿。
リポビタンDのCMで「ヨッ! お疲れさん! 」という宣伝文句が、「ヨォ! やるじゃない」という文句に替えさせられた。
ちあきなおみの「四つのお願い」という曲の放送自粛（現在はラジオ等で放送されている）。
「週刊少年ジャンプ」2004年34号（7月20日発売）掲載された『ハンター×ハンター』第218話で敵モンスターが警官の指を食いちぎるシーンがあり、食いちぎられた後の文に黒ボカシが書かれていた。

[編集] 四本指のアニメキャラクター

古いアニメキャラクターは四本指であることが多い。主な四本指のキャラクターとしては、『セサミストリート』のマペットたち、アーニーやバート、『パタリロ!』、『ザ・シンプソンズ』、ミッキーマウス、『ハクション大魔王』、『天才バカボン』、ハンプティ・ダンプティ（ディズニー）、『GANTZ』のネギ星人、『ポパイ』、『ど根性ガエル』、『怪物くん』、『パーマン』などがある。

その理由は、四本指で描いた絵が動くと五本指に見えるが、五本指に描くと六本指に見えてしまうという視覚効果によるものにすぎず、アニメ製作者側に差別の意図は全く無いが、これらの四本指のキャラクターに対する抗議が行われたことも何度かあったという。『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王が原作では四本指だがアニメでは五本指になっていたり、天才バカボンが新しい時代の作品になると5本指になっているのは、これらの抗議に対する配慮と見られる。