哨戒艦艇
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哨戒艦艇（しょうかいかんてい）は、領海や沿岸、内海、内水、港湾などで警備救難活動にあたる艦艇の事を指す。広い意味では魚雷艇、ミサイル艇も含まれるが、ここでは狭義の哨戒艦艇に絞る。
哨戒艦艇は、大きなものではヘリコプター搭載が可能な日本の海上保安庁の巡視船やアメリカ沿岸警備隊のカッター、小型では民用のプレジャーボートを小改造した小型のものまで種類は様様だが、基本的に武装は機関銃や小口径の艦砲程度にまで限られ、警察任務や救難任務等に力を入れている事が多い。むしろスピード面での高速性が要求される事が多い。また、大型のものでは取調室や留置施設といった警察任務の遂行に必要な設備が整えられている事もある。
元来、哨戒艦艇はミサイル艇などに取って代わりつつあったが麻薬密輸阻止や漁船団保護など、この種の艦艇でなければ行えない任務も多く、排他的経済水域での警備活動の増加もあって各国海軍や沿岸警備隊は充実につとめつつある。
アメリカ海軍においては、哨戒任務はもっぱらアメリカ沿岸警備隊の任務であるとして整備に消極的だが、サイクロン級沿岸哨戒艇や何種類かの高速哨戒艇は特殊部隊活動用に整備されているなど特異な存在となっている。また、ベトナム戦争中には、PBRなどと呼ばれる多数の河川哨戒艇が在籍していたが、これは主にメコン川流域における哨戒活動や対ゲリラ戦に投入されていた。
