名鉄蒲郡線

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蒲郡線（がまごおりせん）は、愛知県幡豆郡吉良町の吉良吉田駅から愛知県蒲郡市の蒲郡駅までを結ぶ名古屋鉄道の鉄道路線である。

運賃計算区分はB。（運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍）

[編集] 路線データ

路線距離（営業キロ）：17.6km
軌間：1067mm
駅数：10駅（起終点駅含む）
複線区間：なし（全線単線）
電化区間：全線（直流1500V）
閉塞方式：自動閉塞式

名鉄蒲郡駅は高架化されている。

[編集] 概要

三河湾に沿って走り、沿線には形原温泉、西浦温泉や吉良温泉、愛知こどもの国などの温泉地やレジャー施設があり、潮干狩りや海水浴など季節のレジャーも楽しむことが出来る。しかし名古屋～蒲郡間は名鉄蒲郡線経由に比べ、最短ルートで運行本数が多く特別快速、新快速などが運転されているJR東海道本線のほうに分がある。

蒲郡線の車窓(2005/09/14)

西蒲ワンマン

三河鉄道により建設され、名古屋鉄道合併時は三河線の一部であったが、1948年に蒲郡線となり、運転系統上は西尾線との直通列車が主体となっている。かつては、名古屋方面からの本線直通特急が運転され、犬山線、知多新線と並び観光路線として脚光を浴びていたが、レジャーの多様化や意識の変化、日本国内各地に出来る新しいテーマパークなどとの競合で観光地としての衰退が顕著になり、名鉄が沿線の観光事業から撤退したことにより観光路線の役割を終えた。沿線地域のもともと高い自動車の普及率に加えて周辺道路網の整備が進み、鉄道においても1980年代後半の国鉄末期から始まる東海道線の名古屋近郊区間のダイヤ拡充で劣勢となった。またそれまで蒲郡競艇場への主要な交通アクセスを担っていた蒲郡競艇場前駅にも、真横にJRが三河塩津駅を設置したことでさらに利用客が奪われた。一時期、谷汲線、八百津線などとともに廃止検討路線として報道されたことがあるが、無人駅化・ワンマン運転化などの合理化により、現在のところ名古屋鉄道の体制のまま存続する方向である。トランパスは現在全線での使用は出来ない状態であるが、2006年度以降に導入を予定している。ワンマン運転は朝夕の一部を除く列車で、西尾線の西尾以南の区間と蒲郡線を走る西尾～蒲郡間で行われていて、西蒲ワンマンと呼ばれることがある。このワンマン運転だが、切符は車内で販売せずに、各駅に設置されている券売機を利用し、降車時に運転台近くの料金箱に切符、乗り越しの場合は運賃を入れ電車を降りるという形である。しかし、トランパス導入後はこの方式をやめ、三河線や小牧線で実施しているようなワンマン運転方式に移行すると見られている。

[編集] 運行形態

朝と夜に新安城駅および津島線・犬山線方面と直通する列車があるほかは、西尾～蒲郡間に普通列車により30分間隔で毎時2本、ワンマン運転されている。他線内では快速急行・急行・準急として運転される列車も蒲郡線内は全て普通列車として運行しており、新安城駅、西尾駅などで種別が変わる。

[編集] 歴史

1920年 12月2日三河鉄道により三河吉田（現在の吉良吉田）～蒲郡間の免許を取得。
1929年 8月11日三河鉄道により三河吉田（現在の吉良吉田）～三河鳥羽間が開業。
1936年 7月24日三河鳥羽～三河鹿島間が開業。三河鳥羽以東は非電化。
1936年11月10日三河鹿島～蒲郡間が開業し全通。
1941年 6月1日名古屋鉄道が三河鉄道を合併。三河線の一部となる。
1943年 2月1日三河吉田～三河鳥羽間の架線電圧を1500Vから600Vに降圧し、西尾線と直通運転開始。
1946年 10月31日三河鳥羽～東幡豆間が電化。
1947年 4月23日東幡豆～蒲郡間が電化。
1948年 5月16日三河吉田～蒲郡間を蒲郡線とする。
1959年 7月12日蒲郡線の架線電圧を1500Vに昇圧。三河線との直通に戻る。
1960年 3月27日西尾線の1500V昇圧により西尾線との直通運転を再開。
1998年 4月6日西尾線・蒲郡線の一部ダイヤ見直しで、特急と朝の名古屋本線直通列車などを除き列車は西尾駅止まりとなる。
1998年 6月1日全線でワンマン運転開始。
2005年 1月29日ダイヤ改正により、蒲郡線内の特急、急行廃止。

[編集] 駅一覧

普通列車のみ運行。全列車、各駅に停車。

駅名	営業キロ	接続路線	所在地
吉良吉田駅	0.0	名古屋鉄道：西尾線	愛知県	幡豆郡吉良町
三河鳥羽駅	3.2			幡豆郡幡豆町
西幡豆駅	4.7
東幡豆駅	7.0
こどもの国駅	8.9
西浦駅	10.5			蒲郡市
形原駅	11.7
三河鹿島駅	13.5
蒲郡競艇場前駅	15.3	東海旅客鉄道：東海道本線（三河塩津駅）
蒲郡駅	17.6	東海旅客鉄道：東海道本線