卸売
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卸売(おろしうり)は、商品流通の過程で、製造・収穫(生鮮食品)と小売の中間に位置する経済(販売)活動を行う業種である。
単に卸(おろし)や、生鮮食品以外の商品では問屋(とんや、といや)とも言われ、伝統的に、扱う商品の種類毎に組織されてきた(例 薬問屋、米問屋)。
製造業(メーカー)から商品を仕入れ、小売業者に商品を販売する(卸す)のであるが、製造業と小売業の間に位置することで、どのような商品が製造されているか、またこれから製造されるのかという情報と、どのような商品が売れているかという情報の双方を知り得る立場にあり、商品の製造から消費に至る流通過程で重要な位置を占める。
その一方で、小売業者の大規模化・全国化によって、卸を経由しないでメーカーから直接仕入れることが多くなり、卸売業のウエイトが相対的に低下しており、医薬品など一部の商品では卸業界の再編が行われている。
[編集] 主な商品ごとの集積地
主に東京地区の例を記載する。
- 衣料品・繊維品 - 横山町、馬喰町周辺。大阪本町(船場)周辺。
- 玩具・人形 - 浅草橋、蔵前、浅草周辺
- 皮革製品(靴、バッグなど) - 浅草周辺(花川戸)
- 調理用具 - 合羽橋(西浅草)
- 駄菓子 - 日暮里(再開発で消滅するらしい)
- 書籍・出版 - 神田神保町
- 宝飾品(ジュエリー) - 御徒町
- 魚介類 - 築地(中央卸売市場。豊洲へ移転が計画されている)、築地場外、アメ横
- 野菜・果物・生花 - 大田市場(平和島の付近、元の神田市場を移転)