倉頡輸入法
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倉頡輸入法（そうけつゆにゅうほう、ピンインCāng Jié shūrùfǎ）とは、朱邦復によって考案された主に台湾で用いられている漢字入力の方式である。なお倉頡とは古代中国で漢字を発明したと言われる伝説上の人物である。
「かな漢字変換」のように入力方式をさす用語であって、特定の漢字入力ソフトウェアをさす言葉ではない。そのためソフトウェアによっては若干入力方法が異なることに注意する必要がある。
具体的な入力方法はひとつの漢字を2ないし5の字根に分類し（「女」「日」「水」などのように単一の部首からなる文字もほとんどのソフトウェアにおいて「；」などの単一の部首で文字が成立していることをあらわす記号を入力する必要がある）、その部首をキーボード上から入力し変換する。ただし注音輸入法とはことなり、同じキーバインドで異なる文字はほとんどないため、入力効率が極めて高い。また、注音輸入法が4段のキーを必要とするのに対して、倉頡輸入法は漢字入力に関しては3段のキーで入力可能であり、入力法を完全に習得した場合タッチタイプをより効率的におこなうことが可能である。
ただし、「龍」を入力する場合「ト」「月」「ト」「尸」「心」と筆画を無視し形態のみで分解する必要があるなど、台湾人にとっても倉頡輸入法学習者以外には理解が難しい点もある。その反面発音がわからない難読漢字も入力可能な点は利点であろう。
このため、一般的な注音輸入法にたいして職業的に大量の文字をコンピュータに入力する必要のある者が習得していることが多い。実際、公的な大会などでは優勝者はほとんどの場合倉頡輸入法を利用している。
なお現在の世界記録は、分速220文字である。
