保科善四郎
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保科 善四郎（ほしな ぜんしろう、1891年(明治24年)3月8日 - 1991年(平成3年)12月25日）は、日本の海軍軍人。最終階級は海軍中将。宮城県角田市出身。
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[編集] 略歴
旧制宮城県角田中学校より海軍兵学校第41期入校。入校時成績順位は120名中第40位、卒業時成績順位は118名中第28位。
[編集] 人物像
[編集] 年譜
- 1891年(明治24年)3月8日- 宮城県伊具郡江尻村(現在の角田市江尻町出身)
- 1903年(明治36年)4月1日- 宮城県角田中学校入学
- 1908年(明治41年)3月31日- 宮城県角田中学校卒業
- 1910年(明治43年)9月12日- 海軍兵学校入校 入校成績順位120名中第40位
- 1913年(大正2年)12月19日- 海軍兵学校卒業 卒業時成績順位118名中第28位・任 海軍少尉候補生・装甲巡洋艦・「吾妻」乗組
- 1914年(大正3年)4月20日- 練習艦隊遠洋航海出発 ホノルル~ヒロ~サンピドロ~サンフランシスコ~バンクーバー~ヴィクトリア~タコマ~シアトル~函館~青森方面巡航
- 1915年(大正4年)6月30日- 装甲巡洋艦「吾妻」航海士 少尉候補生指導官附
- 1916年(大正5年)4月3日- 帰着
- 1917年(大正6年)6月1日- 海軍砲術学校普通科学生
- 12月1日- 2等巡洋艦「千歳」乗組
- 1918年(大正7年)7月24日- 1等駆逐艦「山風」乗組
- 1919年(大正8年)12月1日- 任 海軍大尉・海軍砲術学校高等科第18期学生
- 1920年(大正9年)11月29日- 海軍砲術学校高等科修了
- 1921年(大正10年)5月5日- 装甲巡洋艦「出雲」分隊長 海軍少尉候補生指導官
- 1922年(大正11年)4月4日- 帰着
- 1923年(大正12年)12月1日- 海軍大学校甲種第23期学生
- 1925年(大正14年)11月25日- 海軍大学校甲種卒業 卒業成績順位22名中第2位
- 1926年(大正15年)12月1日- 霞ヶ浦海軍航空隊附
- 1927年(昭和2年)3月1日- 海軍省出仕
- 5月1日- 海軍省人事局 臨時航空会議議員
- 1930年(昭和5年)4月1日- 海軍省軍令部出仕
- 1931年(昭和6年)5月1日- 在アメリカ日本大使館附海軍駐在武官補佐官
- 1932年(昭和7年)5月2日- 帰朝
- 1933年(昭和8年)11月1日- 海軍大学校教官
- 1934年(昭和9年)11月15日- 任 海軍大佐
- 1935年(昭和10年)8月1日- 兼 海軍省出仕
- 1938年(昭和13年)1月15日- 支那方面艦隊参謀副長 兼第3艦隊先任参謀
- 1939年(昭和14年)11月1日- 戦艦「陸奥」艦長
- 1940年(昭和15年)11月1日- 海軍軍令部兼海軍省出仕
- 1941年(昭和16年)3月11日- 企画院参与 兼国家総動員審議会幹事
- 1943年(昭和18年)6月25日- 免運輸部長 兼運輸本部長
- 1944年(昭和19年)3月11日- 兼 運輸省海運局参与
- 6月25日- 免 運輸本部長
- 1945年(昭和20年)3月1日- 海軍省軍務局次長
- 1946年(昭和21年)3月31日- 充員召集解除
- 1952年(昭和27年)7月11日- 海空技術調査会会長
- 1955年(昭和30年)2月27日- 衆議院議員第27回総選挙当選
- 1957年(昭和32年)1月1日- 自由民主党治安対策特別委員会副委員長
- 1958年(昭和33年)8月26日- 衆議院議員第28回総選挙繰上当選
- 1959年(昭和34年)7月1日- 自由民主党対外経済協力特別委員会副委員長
- 1960年(昭和35年)11月20日- 衆議院議員第29回総選挙当選
- 12月23日- 東北開発審議会委員
- 1961年(昭和36年)8月1日- 自由民主党総務委員会副委員長
- 1962年(昭和37年)9月1日- 自由民主党安全保障に関する調査会副会長
- 1963年(昭和38年)11月21日- 衆議院議員第30回総選挙当選
- 1月26日- 産業公害対策特別委員長
- 1965年(昭和40年)11月3日- 勲一等旭日重光章授章
- 1966年(昭和41年)8月1日- 自由民主党政調審議委員
- 11月27日- 衆議院解散に依り議員辞職
- 1970年(昭和45年)3月15日- 日本国防協会会長
- 1991年(平成3年)12月25日- 死去 享年100
[編集] 主要著述物
- 大東亜戦争秘史 失われた和平工作・保科善四郎回想記 (原書房)
[編集] GHQ歴史課陳述録
- 終戦の回想2題 (1)1945年6月6日最高指導会議 (2)軍部の行動と米内海相 1949年(昭和24年)11月9日
- 米内海相の終戦時の態度 1949年(昭和24年)11月9日
- 海軍の和平工作について 1949年(昭和24年)12月17日
- 藤村・ダレス交渉について 1950年(昭和25年)1月16日
- 対米戦争観・終戦時の海軍の動向などについて 1950年(昭和25年)1月16日
[編集] 参考文献
- 戦史叢書・第72巻 中国方面海軍作戦(1) (防衛庁防衛研修所戦史部編・朝雲新聞社)
- 戦史叢書・第79巻 中国方面海軍作戦(2) (防衛庁防衛研修所戦史部編・朝雲新聞社)
- 至誠敬天 保科善四郎先生の白寿を祝う会 (河村幸一郎編・日本国防協会)
- 語りつぐ昭和史3 (対談)御前会議 (三国一朗編・朝日出版社)
- 高松宮日記(細川護貞・阿川弘之・大井 篤・豊田隈雄編・中央公論新社) ISBN 4-12-490040-6 C3020
- 高木惣吉日記と情報・上下巻(みすず書房) ISBN 4-622-03506-5 C3031
- 井上成美(阿川弘之著・新潮社) ISBN 4-10-300414-2 C0093
- 日本陸海軍の制度・組織・人事(日本近代史料研究会編・東京大学出版会)
- 海軍兵学校沿革・第2巻(海軍兵学校刊)
- 海軍兵学校出身者名簿(小野寺 誠編・海軍兵学校出身者名簿作成委員会)
