交響曲第14番 (ショスタコーヴィチ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
 |
| クラシック音楽 |
|---|
| 作曲家 |
| ア-カ-サ-タ-ナ |
| ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
| 音楽史 |
| 古代 - 中世 |
| ルネサンス - バロック |
| 古典派 - ロマン派 |
| 近代 - 現代 |
| 楽器 |
| 鍵盤楽器 - 弦楽器 |
| 木管楽器 - 金管楽器 |
| 打楽器 - 声楽 |
| 一覧 |
| 作曲家 - 曲名 |
| 指揮者 - 演奏家 |
| オーケストラ - 室内楽団 |
| 音楽理論/用語 |
| 音楽理論 - 演奏記号 |
| 演奏形態 |
| 器楽 - 声楽 |
| 宗教音楽 |
| メタ |
| ポータル - プロジェクト |
| カテゴリ |
ドミートリイ・ショスタコーヴィチの交響曲第14番ト短調作品135「死者の歌」は、ソ連の作曲家、ショスタコーヴィチが作曲した14番目の交響曲である。
11の楽章から構成される。ソプラノとバスの独唱がついており、マーラーの交響曲「大地の歌」との類似性が指摘されている。歌詞は、ガルシア・ロルカ（スペイン）、ギョーム・アポリネール（フランス）、ウィルへルム・キュッヘルベケル（ロシア）、ライナー・マリア・リルケ（ドイツ）の詩によるもので、いずれも死をテーマとしている。無調、12音技法、トーンクラスターなどの当時のソビエトでは敬遠されていた前衛技法が、ショスタコーヴィチなりに消化した手法で用いられていることが特筆される。時としてショスタコーヴィチの15曲の交響曲で最高傑作と評されることもある。
- 演奏時間：約50分
- 作曲時期：1969年
- 初演：1969年10月6日、ルドルフ・バルシャイ指揮モスクワ室内管弦楽団。
- 献呈：ベンジャミン・ブリテン
[編集] 曲の構成
[編集] 第1楽章 Adagio 「深いところから」
バス独唱と弦楽合奏。歌詞はロルカによる。主題の冒頭はデイレスイリエを模したものとされる。更にこの主題は第10楽章で回想される。
[編集] 第2楽章 Allegretto 「マラゲーニャ」
ソプラノ独唱とヴァイオリン独奏、カスタネット、弦楽合奏。歌詞はロルカによる。
[編集] 第3楽章 Allegro molto - Adagio 「ローレライ」
二重唱とむち、ベル、ヴァイブラフォン、シロフォン、チェレスタ、弦楽合奏。歌詞はアポリネールによる。
[編集] 第4楽章 Adagio 「自殺」
ソプラノ独唱とチェロ独奏と弦楽合奏。歌詞はアポリネールによる。
[編集] 第5楽章 Allegretto 「心して」
ソプラノ独唱とトム・トム、むち、シロフォン、弦楽合奏。歌詞はアポリネールによるもので、兵士とその姉妹の近親相姦をテーマとしたもの。冒頭のシロフォンは12音からなる音列を奏でる。晩年のショスタコーヴィチが時折用いた12音技法のショスタコーヴィチ流解釈である。古今東西の12音音列の中で最もメロディに富んだ音列のひとつと言える。
[編集] 第6楽章 Adagio 「マダム、御覧なさい」
二重唱とシロフォン、弦楽合奏。歌詞はアポリネールによる。
[編集] 第7楽章 Adagio 「ラ・サンテ監獄にて」
バス独唱と弦楽合奏。歌詞はアポリネールによる。
[編集] 第8楽章 Allegro 「コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事」
バス独唱と弦楽合奏。歌詞はアポリネールによる。
[編集] 第9楽章 Andante 「おお、デルウィーク、デルウィーク」
バス独唱と弦楽合奏。歌詞はキュッヘルベケルによる。
[編集] 第10楽章 Largo 「詩人の死」
ソプラノ独唱とヴァイブラフォン、弦楽合奏。歌詞はリルケによる。
[編集] 第11楽章 Moderato 「結び」
二重唱とカスタネット、トム・トム、弦楽合奏。歌詞はリルケによるもので、人生の結びである死の賛美をテーマとしている。曲の最後ではヴァイオリンが10パートに分かれ激しい不協和音を奏でる。これはリゲティやペンデレツキ等の用いたトーンクラスターを模したものとされる。
[編集] 楽器編成
…
 |
この「交響曲第14番 (ショスタコーヴィチ)」は、クラシック音楽に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
