亀田大毅

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亀田大毅（かめだだいき、1989年 1月6日 - ）は、プロボクサーである。右ファイター。ボクシング家族である亀田三兄弟の次男で、亀田興毅の弟であり、亀田和毅の兄である。父の亀田史郎がトレーナーを務める。身長168センチ。

2006年1月現在の階級はスーパー・フライ級。特技は絵を描くことであり、イラストレーター志望という報道がなされたこともある。また三兄弟の中では一番唄がうまいらしい。自称「浪速乃弁慶」（なにわのべんけい）。

阪神タイガースの辻本賢人投手と生年月日が同じ。

来歴

大阪市西成区天下茶屋出身。小学生からボクシングを始め、天下茶屋中卒業後はアマチュアの試合に出場し13勝（4KO・RSC）2敗。2004年（平成16年）5月に、史上最年少の15歳3ヶ月で全日本実業団選手権バンタム級優勝。2005年11月、協栄ボクシングジムに入門。2006年1月11日、B級ライセンス（6回戦）のプロテストに合格。

プロ経歴

試合は2006年 2月26日にパシフィコ横浜でサマート・シットサイトン（タイ）と対戦し1ラウンド23秒でKO勝ちを飾った。開始わずか10秒で左フックが炸裂、シットサイトンは立ち上がることが出来なかった。これで、対戦前に宣言していた「兄の興毅が記録した“1ラウンド44秒のKO勝利”を抜く」を見事実行して見せた。
なお、対戦相手のサマート・シットサイトンは日本ボクシングコミッションから2006年度の招聘禁止選手（来日成績が未勝利かつ、KO負けや無気力試合の末の大差判定負けが続いている選手──主にタイ人が指定される）であったが、指定された後の05年12月にタイ国で1勝を挙げ、同国コミッションより「B級（6回戦）の試合の出場が適う」と推薦を得た上で日本での試合出場が認められていた（「ボクシングマガジン」06年4月号より）。
自称「浪速の弁慶」は「倒れないタフなところ」に憧れたもの。デビュー戦用のポスターに自ら武蔵坊弁慶のイラストをデザインするなど商売にしている。
プロライセンスの実技試験には、世界戦レベルの50人を超える報道陣が集まった。同日にパシフィコ横浜でデビュー戦を迎える。ちなみにプロテスト筆記試験の後で、「協栄」と言う簡単な漢字が書けなかった事をマスコミに自慢していた。
試合後、リング上でハウンド・ドッグの『Only Love』を熱唱し、ファンを沸かせた。
5戦目で、元インドネシア王者のウィド・パエスと試合を行い、1RKO勝ちを収める。しかし、「何故パエスは（パンチの当たらない）亀田の頭上を打っているんだ」「ダウンを奪ったパンチはどう見てもガードの上」「ダウンから起き上がった後の（パエスの）演技が過剰」「2度目のダウンは、パンチじゃなく押し倒しだった」という意見が多く、真偽はともかく「ここまで八百長丸出しの試合は見たことがない」とすら言われている。試合後の勝利者インタビューで「全然強くないやんか! 八百長やんか、大毅!」と叫んだ観客もいた程である（この声はしっかりと放送されていた）。
また、インドネシアには国内団体が2つ存在しており、1つは管理も徹底しているメジャー国内団体（クリス・ジョンらインドネシアの世界王者もこの団体出身）であり、もう1つは管理もずさんで選手のレベルも怪しいマイナー団体である。パエスは後者のマイナー団体の現役王者であるが、一応はインドネシア王者ということになるので、協栄サイドの宣伝は間違ってはいない。
6戦目となる2006年 9月27日、WBC世界スーパー・フライ級21位のバレリオ・サンチェス（36歳、34戦17勝勝率5割）と対戦し、2-0の判定勝ちを収める。この試合はWBA会長・役員も観戦していたが、試合後、判定内容を批判した観客に対して、別の観客が暴行を加えるなどしてリングサイドは一時騒然。父でありトレーナーである亀田史郎は止めに入るどころが自分自身でその観客に殴りかかろうとする珍事となった。現場付近にいたWBAメンドーサ会長は難を逃れたが、結果的に世界ボクシング界の権威者の親善試合となった試合で、日本ボクシング界の醜態を晒すことになってしまった。[1]また、大毅の試合を間近で観戦したメンドーサ会長は、大毅の印象について聞かれた際「経験があまりにも不足している。潜在能力はあると思うが…」という言葉を濁す発言を残し、会場を後にしている。
ファンを沸かせるためにリング上で試合後に歌うことがある。これは亀田ファンには好評だが、ボクシング関係者、元・現プロボクサーなどからは「リングの上をカラオケ屋にしている」「ボクシングの興行なのかカラオケの興行なのかわからない」という批判もある。とは言うものの、過去に試合後に歌ったボクサー（輪島功一など）が居なかったわけでないので、必ずしもこの批判が正しいとは言えない。