久世祭り
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久世祭り（くせまつり）は、岡山県真庭市久世の祭り。始まりは、元禄にさかのぼるという。10月24日が宵祭、25日は町内の5つの神社の神輿が繰り出し、5社立会祭りとなる。町の中心の旧国道を神輿5台が先行し、その後を鐘と太鼓の町まわり囃子を奏でながら、10社のだんじりが付き従う。
この巡行を「御祭礼」と呼ぶ。だんじりは舟形をしており、青年と呼ばれるだんじり各社の若者が乗り込み、前後のだんじりをギリギリまで接近させ、おいさっ！おいさっ！という掛け声とともに、だんじり飾りの笹を手に持ち、「笹喧嘩」と呼ばれる掛け合い（パフォーマンス）を行う。
巡行が終了すると、場所を移して「だんじり喧嘩」が行われる。各社のだんじりは舟形後部の鋭角な部分を鉄板で装甲し、5～7メール程の距離から、数十人が力の限り突進しぶつけ合う。 だんじりには囃し方（喧嘩囃子を打ち鳴らす）と指揮統制の役員が乗り込み、後部では「てぎ」と呼ばれる舵をとりながら、相手方の側面に自らのだんじりの鋭角な鉄板をぶつけようとする。
「だんじり喧嘩」の熱気は、久世町の勢いそのままであり、観客の興奮も最高潮に達する。続いて26日は、後祭りである。神輿は参加せず、だんじりのみの「御祭礼」が行われる。
青年は前日にも増して、激しい笹喧嘩を繰り広げる。そして、祭の最後を飾る「だんじり喧嘩」となるが、祭の終わりを惜しみながら、まさに、燃焼し尽すがごとくに熱狂し、フィナーレを迎える。
