中西進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
中西 進（なかにし すすむ、1929年 - ）は、東京都生まれの万葉学者（文学博士）。東京大学大学院修了。京都市立芸術大学学長、奈良県立万葉文化館館長、国際日本文化研究センター名誉教授、奈良テレビ文化スタジオ・こころ大学学長。平城遷都1300年記念事業理事。
東大国文学科にて久松潜一に学び、30代で博士論文「万葉集の比較文学的研究」により1963年第15回読売文学賞受賞。以後万葉研究の第一人者として古代文学の比較研究を主に、日本文化の全体像をおさめた研究・評論活動で知られ、「日本精神」を追求し数々の成果を残す。講談社文庫「万葉集」を編纂し広く読まれ、国文学界の重鎮として万葉集などの文学研究を続ける。その著書数は100冊を超える。
成城大学、プリンストン大学客員教授、筑波大学、国際日本文化研究センター教授、トロント大学客員教授、帝塚山学院大学国際理解研究所所長、姫路文学館館長、大阪女子大学学長、帝塚山学院理事長・学院長を歴任。比較文学会会長、歌壇賞の選考委員、日本ペンクラブ副会長も務めた。
「万葉史の研究」で日本学士院賞、「万葉と海彼」で1990年第3回和辻哲郎文化賞、「源氏物語と白楽天」で1997年24回大佛次郎賞。2002年京都新聞文化賞、2004年奈良テレビ放送文化賞などを受賞。1994年歌会始の召人をつとめる。
ＮＡＲＡ万葉世界賞・親鸞賞選考委員。
- 高校教師時代の教え子に、エジプト考古学者の吉村作治（早稲田大学教授）や、プリンストン大学時代の学生にリービ英雄（法政大学教授）がいる。
- 奈良テレビにて、中西進の万葉こころ旅 （土曜日20:55～21:00、日曜日18:10～18:15再放送）絶賛放送中。
- 小学生に万葉の魅力を伝えるため、「万葉みらい塾」を開催し精力的に全国の小学校を訪れ、好評を得ている。
- 朝食は摂らない。睡眠時間は3～4時間。
- 大のふくろう好きで、ふくろうに関する事物を多数収集している。
- 朝自宅から比叡山が見えると、その日１日気分がいいらしい。
- 趣味は絵画鑑賞。
[編集] 主な著書
- 中西進万葉論集（全８巻、講談社）
- 万葉集全訳注（講談社文庫）
- 中西進日本文化をよむ（全６巻、小沢書店）
- 聖武天皇（ＰＨＰ新書）
- 入江泰吉万葉花さんぽ（小学館文庫）
- 古代日本人・心の宇宙（ＮＨＫライブラリ－）
- 日本人の忘れもの１､２､３（ウェッジ）
- 傍注万葉秀歌選（全３巻、四季社）
- 万葉古代学（大和書房）
- 中西進と歩く万葉の大和路（ウェッジ）
- 日本人こころの風景（創元社）
- ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ（小学館）
- 日本文学と漢詩（岩波書店）
- 中西進の万葉みらい塾（朝日新聞社）
- 中西進の万葉こゝろ旅（奈良テレビ放送）
[編集] 関連リンク
 |
この「中西進」は、人物に関する書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
