三井マリ子

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三井　マリ子（みついまりこ、1948年 5月21日 - ）は、評論家、フェミニスト、元政治家。

[編集] 経歴

お茶の水女子大学文教育学部を卒業（専攻は英米文学）。米国コロンビア大学修士課程を修了（専攻は比較教育学、女性学）。上智大学法学部に学士入学するが、後に中退。桐朋女子中学校・高校、野津田高校、駒場高校の英語教員を経て、東京都議会議員（2期）。1993年には衆議院選挙に無所属で立候補するが落選。その後、佛教大学非常勤講師、法政大学教員を経て豊中市男女共同参画推進センター「すてっぷ」館長、武生市男女共同参画センター名誉館長を歴任。

現在、東京女学館大学、東海大学非常勤講師。

[編集] 業績・活動

東京都議会議員時代に参画・策定に当たった業績は、「東京都男女平等オンブズマン条例」推進、「女性副知事登用」「女性のみの制服撤廃」（男性のスーツ・ネクタイ強制、茶髪・長髪禁止は黙認（男性差別））「公費ミスコン廃止」など。

この時期、パソコンソフト「直子の代筆」の名称が女性差別に当たると訴えたことで耳目を集めた。彼女の論によれば、代筆業は単純労働であり、これに女性の名前を冠したことが差別に当たるとのことであった。これに対し、本来代筆業は知的職業であり彼女の論こそ職業差別であると反発する意見が女性の側から申し立てられた。以後、彼女はこの件について特に発言していない。

上に示したような論法によって、社会悪の根元を男性に帰結させることが多いため、男性差別主義者と指摘されることもある。また同様の論法によって、一括りに、欧米の男性を男女平等に理解のある紳士と持ち上げ、日本人男性を封建的なものと貶める論法を多用するため、人種差別主義者と指摘する者もいる（アジア系男性を含む自国民に対する差別だが）。一方で、一部には過激とすら言われる論法ゆえに支持される事もあり、彼女の業績や活動に対する評価は様々である。特に日本の女性には熱心な支持者も少なくない。

現在、「すてっぷ」館長雇い止め処分（非常勤だった）の取り消しを求めて大阪地裁に提訴している。その裁判時に傍聴席を上回る数の傍聴者が詰めかけたため、開廷時間となっても審議が行えない事態が発生した。これに対し、裁判長が傍聴者の抽選を提案したが、傍聴希望者側が大法廷への移動を要求し、裁判長を罵倒するなどしたため、裁判長が退廷するという事態が起こった。彼女はこの事態に対し、傍聴希望者の不作法を非難するのではなく、裁判長が自らの権利を侵害したと主張している。