ヴァルキリープロファイル2 シルメリア
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ヴァルキリープロファイル2 シルメリア | |
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ジャンル | RPG |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | トライエース |
発売元 | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2006年6月22日 |
価格 | ¥8,190(税込) ¥14,910(初回限定版) |
対象年齢 | CERO: A |
ヴァルキリープロファイル2 シルメリア(VALKYRIE PROFILE2 SILMERIA)は、スクウェア・エニックスより2006年6月22日に発売されたプレイステーション2用コンピュータRPGである。開発はスターオーシャンシリーズやラジアータストーリーズの開発で有名なトライエース。フィギュア、CDなどのグッズを同梱した初回限定版「ARTIFACT BOX」も発売されている。
略称は「VP2」または「ヴァルキリープロファイル2」。ヴァルキリープロファイルの続編。
本作の発売に先行し、前作が「ヴァルキリープロファイル レナス」としてPSPに移植された。また、『ガンガンパワード』No.1(2006年6月)から本作品の漫画化作品(作画:林ふみの)が連載されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 世界観
前作より数百年前の世界が舞台となる。前作のミッドガルドは戦乱の最中にあったが、今作では大きな戦争などは起こっておらず、世界はおおむね平和な様相を保っている。前作で暗く、寂れた表現をされていた街も、光があふれ活気のある描写がなされている。
ストーリーは、前作で「亡失都市ディパン」として登場したディパン公国をめぐる内容が中心となっている。今作では、生前のバルバロッサ王の統治のもと、「世界でもっとも栄えている国」などと評されるほどの繁栄を見せている。
そのほかにも前作に登場する街・国などがいくつか登場する。
ラグナロクに関する内容はみられないが、ヴァルキリー・アーリィが活動している。
[編集] ストーリー
ヴァルキリー三姉妹の一人であるシルメリアは戦乙女としてオーディンの命に忠実に従っていたが、とある命令に疑問を抱きそれ以降オーディンに対し不服従の姿勢をとるようになった。
その事態を重く見たオーディンは「王呼の秘法」でシルメリアを強制的に転生させ、アーリィを代わりに召還する。しかし「王呼の秘法」の発動は不完全であり、シルメリアの魂は密かに目覚めていた。
ディパン公国の王女、アリーシャは、体内にシルメリアの精神を有していることから王国を放逐され、古城にて生活を送っていた。
シルメリアの覚醒に気づいた神界から、アーリィが差し向けられ、襲撃を受ける。アリーシャはシルメリアの力によって城を脱出し、難を逃れる。
シルメリアは、自分をおびき出すためにディパンが攻撃されるだろうと予測、2人は国の危機を知らせるためにディパンを目指す。
[編集] システム
[編集] 戦闘
本作の戦闘システムは前作より大幅に変更となり、3Dマップの中をキャラクターを操作して敵に接近・攻撃を加えて撃破していくというシステムへと変更になった。決め技ゲージ、コンボシステムなど前作より引き継いでいるシステムもあるが、フィールドの移動、AP(アクションポイント)など新たに導入されたシステムにより、感触は大きく異なっている。
戦闘開始時にはAPは最大値の100あり、通常攻撃、魔法、アイテムは使うたびに設定されたAPを消費する。APは移動、敵の攻撃を受けるなどで回復する。流れとしては移動→攻撃→AP回復の繰り返しとなる。
戦闘の流れは、移動、メニューの使用が可能な移動モードと、敵に攻撃を行う攻撃モードに大きく分けられる。
移動モード
- キャラクターを操作してフィールドを移動する。敵に近づく、距離をとる、メニューの使用などが行える。戦闘フィールドはダンジョンによって形や高低差に特徴があるので、位置取りも戦闘に影響する要素となる。
- また、R1ボタンを押す事によって、敵に行動させずに長距離を移動できるダッシュが行える。これを使うと敵の背後に回ったり距離をとったりすることが容易になるが、APを15消費するので多用すると他の行動が取れなくなる。
- フィールド上の赤いエリアは敵の攻撃範囲であり、この中に味方キャラクターが入ると敵の攻撃が発動する。敵の攻撃はほとんどが範囲攻撃であり、複数のキャラクターがダメージを受けることが多い。
- 移動モード中、十字キー上下を押すことで、パーティーを分割し、操作するキャラを二組に分けて戦闘を行う事ができる。片方を操作中はもう片方を操作できない仕組みになっているが、これによりおとりを置いたりなど新しい戦術を考察する事が可能である。
- キャラクターの周囲には環状の攻撃範囲が表示されており、この範囲入った敵には攻撃が可能となる。キャラクターに対応したボタンを押すことで、自動的に攻撃モードへ移行する。
攻撃モード
- 攻撃中は前作とほぼ同じで、APが無くなるまで攻撃を繰り返すことができ、最大4人でコンボを決めて敵にダメージを与える。
戦闘の勝利条件
- 敵の全滅ではなく、敵のリーダーを倒すことである。リーダーとなる敵はそのダンジョンで出るモンスターだが、HPバーが黄色で表示され、名前の横にアイコンがつく。敵リーダーを倒すと、その時点で残っている敵は去っていく。終了時に去った敵の経験値も入る。一部の戦闘ではリーダーが存在しないことがあり、この場合は敵の全滅が勝利条件となる。リーダーを早く倒せばボーナスとして魔晶石を多く獲得できるが、フィールド内の敵を全て倒したほうが、敵の落とすアイテムを集めやすい。どちらを優先するかはプレイヤー次第である。
[編集] 部位破壊
モンスターには、モンスター自体のHPのほかに、頭、尻尾、足などといった部位があり、それぞれにも個別にHPが設定されている。攻撃によって各部位のHPを0にすると、その部位が切断され消失する。敵の落とすアイテムは部位ごとに設定されており、欲しいアイテムがある場合は特定部位を狙って攻撃する必要がある。攻撃時の方向、攻撃技の特性(切り下ろし、切り上げなど)などを考慮し、狙った部分にいかに攻撃を当てるか工夫することで、楽しみが生まれている。 部位切断によって攻撃力や攻撃技が変化するモンスターも存在する。 部位にはいくつか特殊なものが設定されている。
- 弱点部位
- その部位のHPを0にすると、モンスターを即死させる。
- 装甲部位
- 攻撃するとガードと同じ効果音がし、部位のHPは減らすことができるがモンスターのHPを減らすことができない。敵の鎧や武器、殻などに設定されていることが多い。
[編集] エインフェリア
各地のダンジョン内にあるエインフェリアの遺品を調べると、各場所ごとに定められた1~3人のエインフェリアの中からランダムで1人が選ばれ、仲間に加わるといった仕組みになっている(すなわち、1度のプレイではすべてのエインフェリアをパーティに加えることは不可能)。
加入時のレベルから5レベル成長させると、そのエインフェリアを解放し、人間として蘇らせることができる。解放されたエインフェリアはパーティーから離脱するが、代わりに能力値上昇アイテムが手に入る。前作の神界転送や、アーティファクトの献上にあたるシステムになっている(ただし、解放しないことのデメリットはない)。
解放後のエインフェリアは街などで普通の生活をはじめる。彼らに話しかけるとアイテムが入手できる場合もある。
本作ではエインフェリアに関するイベントは原則的に無く、彼等の素性はメニューで見ることのできるプロフィールや戦闘中または解放後の会話、街で読むことのできる本などから推測するしかない。専用イベントがないことは、本作の賛否がわかれる点の一つである。なお、プロフィールはあくまで歴史書に残されたものであり必ずしも真実ではない。
[編集] 登場人物
- アリーシャ(ALICIA) 声:矢島晶子
- ミッドガル大陸の北方に位置する繁栄都市、ディパンの第一王女。幼い顔立ちだが、細身の剣と軽い身のこなしを生かして敵と戦う。幼少の頃から、彼女の体内にシルメリアの精神が同居している。シルメリアと精神を共有する様を奇怪に思った父王バルバロッサにより五年前から古城に軟禁されていた。それ以来、最愛の父から見放された悲しみに明け暮れ、気弱な性格になってしまった。その後、自らの命を狙うアーリィから身を守るべくディパンを脱走。何度も心が折れそうになるが、父を失ってからは、自らを犠牲にしてでもオーディンを討つ事を決意する。
- シルメリア(SILMERIA) 声:川澄綾子
- 運命の三女神にして、前作の主人公レナス・ヴァルキュリアの妹。美しい容姿に、軽いウェーブのかかったブロンドの髪が特徴的。エインフェリアを戦いの道具としか見ていない冷酷な主神、オーディンに逆らった罪で、強制的に人間に転生させられてしまう。その際に、ディパン王女、アリーシャの肉体に宿った。本来、転生させられた際に彼女の意識が消えるはずだったが、無理矢理行った影響で意識が覚醒し、アリーシャと体を共有することとなる。しかし、物語の中盤で彼女の意識はアリーシャから引き剥がされてしまう。余談だが、サブタイトルにシルメリアとなっていながらシルメリア本人の登場はわずかである。
- ルーファス(RUFUS) 声:中村悠一
- 世界を気ままに旅する弓闘士の青年。ディパンに向かう途中、アリーシャと出会う。その身には重大な秘密が隠されており、本人はそれを疎ましく思っている。その正体は、オーディン同様にハーフエルフであり、オーディンが何らかの理由によって死亡した場合、その魂を収める、いわば神々の王の予備体となるべく確保されている存在。右手にはめている「ミュリンの指輪」がその証であり、これによって成長や老化を止められている。
- ディラン(Dylan) 声:乃村健次
- 150年前にディパンに仕えていた兵士。重戦士。シルメリアのエインフェリアとして同行する。ディパンに対する忠誠は厚く、ディパンに関する知識はアリーシャやレザードをも上回る。しかし、その身体の中には、ある秘密が隠されていたのであった。
- レザード・ヴァレス(LEZARD) 声:子安武人
- ディパンの三賢者の元で魔道の研究を行う新人研究者。魔術士。ある事件でアリーシャ達の窮地を救い、それ以降一行に同行する。前作においても登場。
- レオーネ(LEONE) 声:田中敦子
- 旅の途中で出会う女剣士。傭兵だが現在はトレジャーハンターで生計を立てている。気立ての良い性格で、旅のなかでアリーシャにとって姉のような存在になっていく。
- アリューゼ(ALUZE) 声:東地宏樹
- レオーネに雇われている傭兵。重戦士。納得のいかない仕事ならば、雇い主にも逆らうという激しい気性の持ち主だが、根は思いやりのある心優しい男。前作に登場するアリューゼの前世の姿。ある真実を知った事で、アーリィに戦いを挑むも、圧倒的な力の前に屈服させられてしまい、彼女のエインフェリアとして従属させられてしまう事となる。
- アーリィ(AHLY) 声:田中敦子
- 運命の三女神にして、前作の主人公レナス・ヴァルキュリアの姉。現在のヴァルキリー。オーディンに忠実で、厳格な性格。三女神の中で、最も神に近い性格であると言われる。オーディンの命令によって、シルメリアの魂の捕獲を命じられたアーリィは、ある人物に扮装し、シルメリアに接触する。
- レナス・ヴァルキュリア(LENNETH) 声:冬馬由美
- 運命の三女神にして、シルメリアの姉で、アーリィの妹。前作「ヴァルキリープロファイル」の主人公。正確に言うと今回登場のレナスは、アーリィの時代に転生しているレナスではなく、前作のラストで、ラグナロクが起きた後、新たな世界の創造神となり、ロキを倒した方のレナスである。
- ブラムス(BRAHMS) 声:乃村健次
- 不死者の中で最も強い力を持ち、不死者王と呼ばれる。過去にある理由でオーディンが人間を道具としか思っていないことを知ったため、不死者になる前から何度もオーディンと戦っていた。オーディンによって、自らの魂を地上に納めるドラゴンオーブの代用品にされかかった所をシルメリアに救われるが、重傷をおっていたブラムスは密かにディランと合体し、意識下に自らの存在を封印していた。オーディンを討つ機会を伺っていたが、幾度も危機から救ってもらった恩義もあり、シルメリアに協力する。
- バルバロッサ 声:中田譲治
- ディパン国王。アリーシャの父。賢王として知られているが、最近は戦争の準備をしているのではないかと噂が広まっている。娘のアリーシャを放逐(表向きは死亡したことにしていた)した後は笑顔を失ったといわれる。実はシルメリアの精神をアリーシャから引き離す方法を模索していた。物語の中盤で、アーリィによって大勢の部下を殺され、自身はギロチン台で処刑されてしまう結末となる。更に前作(未来のミッドガルド)では、不死者と化した三賢者達の手によって、その魂をデュラハンタイプのガーディアンへと改造されてしまっている。
- ウォルザ、ガイン、ダレス
- ディパンの三賢者と呼ばれる国王腹心の魔道士達。ダレスはアリーシャの幼馴染。ディパンの繁栄に尽力し、国民の尊敬を集めている。
- オーディン(ODIN) 声:池田秀一
- アース神族の最高神。来たるべき戦争に備える為に、ドラゴンオーブを探している。温厚そうに見えるが、その本性は冷酷で人間を戦いの為の道具としか思っておらず、反抗の意思が見えたという理由だけでディパンを滅ぼそうとする。自らの野望を成就する為には手段を選ばない。その事で、シルメリアの造反を受けたオーディンは彼女をディパンの王女として無理矢理転生させるが、失敗して、転生後のアリーシャはシルメリアの意識と共有することとなってしまった。彼の悪辣なやり方に対する怒りから、ニブルヘイム側に付いたエインフェリアも少なくない。
- フレイ(FRAY) 声:川村万梨阿
- アース神族の第二級神で創造の女神。オーディンの事を深く愛しているが、人間には無慈悲で、オーディン同様に、エインフェリアを戦いの道具としか見なしていない。
- ウル 声:青山桐子
- アース神族の狩猟の神。少年の姿をしている。ヴァルキリーらとは親しげだが、神族らしく人間には容赦ない。
- ヘイムダル 声:松本大
- アース神族。アスガルドの見張り役を務める。
- ルザリエ 声:堀越真己
- 精霊の森に住むエルフ。排他的なエルフのなかで、なぜかルーファスやアリーシャに好意的に接する。
[編集] 登場エインフェリア
今作のエインフェリア達は、命を落としてから何年も経過している者達ばかりであり、ミトラに至っては、命を落としてからおよそ800年もの年月が流れているほどである。
なお、生前に面識のあったエインフェリア同士をパーティに加えた場合、戦闘開始時に会話が発生することがある。
- ミトラ(MITRA)
- 魔術士。今では亡国となってしまったフレアガルド国の将軍を務めていた。部下の手違いによって、王に造反の疑いをかけられ、戦場で孤立してしまう。
- ジェシカ(JESSICA)
- 軽戦士。裕福な商家に生まれたが、父の死などが原因で家が没落し、冒険者となる。ある遺跡で、邪悪な竜を封じた巨大な宝石を発見する。
- ジェラルド(GERALD)
- 重戦士。近隣に出没したドラゴンを退治するが、大きな代償を払うことになってしまう。
- リシェル(RICHELLE)
- 軽戦士。かつて存在していたアークダイン王国の西方地域を治める、レオン王領伯直属部隊「白百合戦士団」の団長。「カミール丘陵の大戦」に参戦し、カミール17将「白銀のリシェル」の二つ名を持つに至る。終戦から2年後、本国の命令を受けて帰国する。
- シルフィード(SYLPHIDE)
- 軽戦士。物心ついた時よりディパン王女フィレスの付き人をしており、彼女に付き従ううちに「一年戦争」にまで参加する羽目になる。回復魔法で幾度と無く王女の命を救い、また自身も危機に陥りながらも終戦まで生き延びる。
- ローランド(ROLAND)
- 重戦士。かつて存在していたアークダイン王国の国家騎士団「血剣騎士団」の団長。「カミール丘陵の大戦」に参戦し、カミール17将「雷鳴のローランド」の二つ名を持つに至る。終戦から2年後、本国の命令を受けて帰国する。
- セレス(CELES)
- 軽戦士。かつてのディパン王女。フィレスの姉。「カミール丘陵の大戦」にディパン公国軍を率いて参戦。カミール17将の一人に数えられ、「斬鉄姫セレス」の異名で敵味方問わず恐れられた。後の「一年戦争」において戦乱の中心人物となる。
- ティリス(TYRITH)
- 軽戦士。「斬鉄姫」セレス将軍の子孫を名乗り、アークダイン王国に仕官。ヴィルノアとの戦争で数々の武勲をあげた人物。なぜか関西弁。
- リリア(LYLIA)
- 弓闘士。かつて、クレルモンフェランの地方領主の娘として歳離れた王の妃になるはずであった。しかし結婚式の日に魔術士ウォルターに連れ去られ、いつしか自由に生きるウォルターと惹かれあうにまで至っている。
- ウォルター(WOLTAR)
- 魔術士。猟奇的な魔道実験を行っていると言われているが、実際は謙虚な人格者。理由あってクレルモンフェラン王の結婚式の日に、リリアを連れ去っている。その後、自由を求めていたリリアと愛し合うようになる。前作に登場したダンジョン、サレルノ実験場の所有者。
- カノン(KHANON)
- 魔術士。元は、ゴーラ地方の領主に過ぎなかったが、「カミール丘陵の大戦」時に敗戦によって戦力の疲弊していたアークダイン王国にて、徐々にその頭角を現し、最終的には国政まで左右するようになった。やがて聖十字師団を設立し、教皇に任命される。しかし任命式の最中、暗殺者が放った矢に射抜かれてしまう。前作に登場したゴーラ教団がカルト化した原因を作った張本人。
- フィレス(PHYRESS)
- 弓闘士。かつてのディパン王女。「斬鉄姫」セレスの妹。大陸全土を巻きこんだ「一年戦争」に供を二人だけ連れて参戦。一年戦争中に起こった「パルディア攻防戦」「アークダイン騒乱」「アルトリア街道の攻防」「ロゼッタの戦い」等、数多くの戦闘に参加。一年戦争の英雄の一人とされた。他のエインフェリア達との会話パターンが最も多い。オーディンへの憎しみは非常に強く、彼を「オデンのオッサン」 、「腹黒ツナギパジャマ」呼ばわりする。
- エルド(EHRDE)
- 弓闘士(今作のエインフェリアの中では、唯一の男性弓闘士)。かつて存在していたロゼッタ王朝の国家騎士団「ナイトオブサン」の青光将軍であった人物。一年戦争初期に奇襲作戦で敵将軍の捕縛に成功する。また、時には暗殺者としての任務も請け負ったという。「アルトリア街道の攻防」の最中、敵勢力に挟み撃ちにされ、完全に孤立してしまう。
- クレセント(CRESCENT)
- 軽戦士。ジェラベルン貴族に生まれたが、父の治める領地が襲撃を受けて壊滅し(この事件が引き金となり、「カミール丘陵の大戦」が勃発した)、父が雇っていた傭兵に助けられ一人落ち延びる。戦後、父の領地だった土地に戻った際、父の代わりに領主として君臨する継母に剣を向けられる。その直後、継母が「カミール丘陵の大戦」を引き起こした元凶であることを知り、復讐を遂げる。その後、命の恩人である傭兵と共に世界を放浪。ロゼッタ王朝に仕官し、白光将軍に任命される。
- ファーラント(FARANT)
- 魔術士。大陸暦581年に勃発した「一年戦争」で、敗戦の色が濃かったラッセンの軍隊を再編成し、侵攻してきたロゼッタ王朝に抵抗した若きリーダー。数多くの武勲を挙げている。
- エーレン(EHLEN)
- 重戦士。「カミール丘陵の大戦」時にジェラベルン解放軍として参戦。カミール17将に名を連ね、「天銀のエーレン」の異名を持つ。後にロゼッタ王朝により赤光将軍に任命されている。
- アドニス(ADONIS)
- 重戦士。世界各地で戦があるたびに、渡り歩き戦い続ける傭兵。世界規模にまで発展した「カミール丘陵の大戦」にて、斬鉄姫と恐れられたセレスと一騎打ちを行う。
- リディア(LYDIA)
- 弓闘士。クレルモンフェランの皇女であるが、不義な子供であったが為にその存在を疎まれている。武芸に励む事で自らの存在意義を見つめようと日々努力を重ね、数々の武功を立てる。
- セルヴィア(SELUVIA)
- 魔術士。盗賊団に襲われて壊滅した町の生き残りで、フィレスに保護された過去がある。お家騒動に巻き込まれたくない一心からパルティアを出奔。以後は不死者達を封印しながら、吟遊詩人として世界を渡り歩いた。
- クリスティ(CHRYSTIE)
- 弓闘士。パルティア公国の王の娘であったが、吟遊詩人・セルヴィアを追い出奔してしまう。それ以降、二度とパルティアに戻ることは無かった。
- ディーン(DYN)
- 重戦士。「ニブルヘイムの霧」と呼ばれる暗黒時代の英雄。ニブルヘイム側でのみ開閉が可能な「ニブルヘイムとミッドガルドを繋ぐ扉」を閉じるために一人で行動を起こす。
- アルム(ALM)
- 魔術士。パルティア公国の第2王子。極めて優秀であるが、父王に疎まれ続けていたため人格が屈折しており、更に自分のほうが優秀なのをいい事に、何かにつけて父王と兄をバカにしている。「ニブルヘイムの霧」と呼ばれる暗黒時代に、自ら軍を率いて不死者と戦っていた。
- ソロン(PSORON)
- 魔術士。バーンストームとガードレインフォースを作り出した天才。しかしその二つの呪文を作った後、すぐに姿を消す。
- ギルム(GUILM)
- 重戦士。セレスの副官として「カミール丘陵の大戦」に参戦し、カミール17将「豪刃のギルム」の二つ名で呼ばれる。瀕死の仲間を前にして、彼はある決断をする。
- フローディア(FRAUDIR)
- 軽戦士。アークダイン王国の西方地域を治める、レオン王領伯直属部隊「白百合戦士団」の団長。リシェルは先代である。反乱を起こした王弟の右腕として戦う。
- アーロン(AARON)
- 重戦士。アークダイン王国国家騎士団である血剣騎士団の団長。反乱を起こした王弟派の白百合戦士団団長と一騎打ちを行う。
- キルケ(CIRCE)
- 軽戦士。ヴィルノア建国の立役者の一人。優れた戦士であると同時に原初の秘法という技術を持つ刀匠でもある。
- クラッド(KRAAD)
- 重戦士。ヴィルノア建国の立役者の一人。キルケが作った鎧と剣を使いこなし、戦った。ある理由から、剣と鎧の手入れが不可能となったため、見かねた当時の王から剣と鎧を譲り受けた。
- ザンデ(ZUNDE)
- 重戦士。冒険者。独特の台詞回しが数多くある。
- ファルクス(FALX)
- 重戦士。不死者を憎み、ブラムスへ戦いを挑む。
- 紗紺(SHA-KON)
- 弓闘士。大陸の遥か彼方の島でカラクリ人形を作成していた。魂ある人形を作る方法を探すため海を渡り、人の魂をカラクリ人形に封じ込める技術を生み出した。しかし、その技術には大きな欠陥があった。
- 魔智(MASATO)
- 魔術士。符を使った秘術を得意としていた。国を追われ大陸へ逃げる。
- ゼノン(XEHNON)
- 魔術士。ロゼッタ王朝に仕えていた。神々の本を手にしたことで本に操られて、数々の暴挙を犯してしまう。その後フィレスに救出され、贖罪を誓う。が、民衆はそれを認めなかった。
- アトレイシア(ATRACIA)
- 弓闘士。死後、エインフェリアになることを条件に神々の加護を得た部族・テム族の守り手。子どもを身篭るが、それは神との契約に反することであった。
- ラシーカ(RASHEEKA)
- 軽戦士。カルスタッドをクレルモンフェランの侵攻から守っていた。性癖を誤解されがちである。
- アルカナ(ARCANA)
- 弓闘士。ラシーカと共にカルスタッドをクレルモンフェランの侵攻から守っていた。
- ソファラ(SOPHALLA)
- 弓闘士。盗賊ギルドの暗殺者であったが、ターゲットの一人であった時の領主に求婚され結婚。その後暗殺のために近づいたことを告白するが、それでも自分を愛してくれる夫に根負けし、過去と決別するべく夫と共に盗賊ギルドと戦う。
- ミリティア(MILLIDIA)
- 弓闘士。ソファラの妹。姉の心情が理解できず、不幸を招いてしまう。
- イージス(AEGIS)
- 魔術士。ディパンの兵士。水霊との契約によって得た海流を見る目と、優れた艦隊運用術で活躍したが、(水霊との契約のせいで)意外な欠点があった。
- ルイン(LWYN)
- 軽戦士。生粋のトレジャーハンター。古代王朝時代の国王の墳墓を発見し、本部へ報告したのを最後に行方不明となった。
[編集] セラフィックゲート
前作同様、本編終了後におまけダンジョンとしてセラフィックゲートが出現する。出現するモンスターは本編の敵より強力。また内部にある犬小屋を調べると本編のパロディが楽しめる。
[編集] 主なスタッフ
- ディレクター:勝呂隆之
- 原案・シナリオ:則本真樹
- イベントディレクター:林谷和樹
- バトルプログラム:北尾雄一郎
- ミュージックコンポーザー:桜庭統
- キャラクターデザイン:吉成鋼、吉成曜
- プロデューサー:山岸功典
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 株式会社トライエース
- ヴァルキリープロファイル公式サイト
- 3Dゲームファンのための「ヴァルキリープロファイル2」グラフィックス講座:グラフィック技術の解説記事
[編集] 参考文献
- 株式会社スクウェア・エニックス宣伝部監修 播本真也他 執筆 『ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア- 公式コンプリートガイド』 株式会社スクウェア・エニックス、2006年8月26日、ISBN 4-7575-1758-0、55-90頁。