ロックウール
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ロックウール(岩綿)とは玄武岩、鉄炉スラグなどに石灰などを混合し、高温をかけて溶解して形成する人造鉱物繊維である。主成分は酸化ケイ素と酸化カルシウム。単繊維径は3~10μm。
[編集] 養液栽培の培地に用いる場合の特徴
- CEC 無視できるほど低い
- 緩衝能 ない。
- pH 7.0前後 ・・・これは、栽培に適するようpHの調製を行ったためであり、実際のロックウールのpHは栽培に適さないほど高い。pHの調製を行った後のロックウールは、pH7前後を長く維持する。
- 固相率 約4%
- 成形と粒状の2通りの形状がある。
[編集] 石綿との関係
共に吹付け材として大量に使用され、見た目の特異さから石綿とよく勘違いされる。しかし1988年以前に製造されたロックウールは石綿製品のラインを流用したプラントで製造された製品が多く、若干ながら石綿を含有している事があるので注意すべきである。また、製造や加工にあたって粉じんに注意すべきなのは言うまでもない。