ロザリン・カーター

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エレノア・ロザリン・スミス・カーター（Eleanor Rosalynn Smith Carter, 1927年 8月18日 - )は、アメリカ合衆国大統領ジミー・カーターのファーストレディ。

[編集] 生い立ち

エレノア・ロザリン・スミスはジョージア州プレーンズで、自動車工および農民のエドガー・スミス(1896 - 1940)と服飾工のフランシス・アレッサ「アリー」マレー(1904 - 1997)の間の四人の子どもの一番目として1927年 8月18日午前7時00分に生まれた。

彼女が13歳の時に父親は白血病で死去した。彼女は兄弟を育てるために母親の洋裁を手伝った。プレーンズ高校を卒業生総代として卒業し、ジョージア・サウスウェスタン大学に入学した。

[編集] 結婚と家族

ジミー・カーターとロザリンは以前に知り合っていたが、カーターがアナポリスのアメリカ海軍兵学校在学時の1945年に彼らは初めてデートした。彼女は1946年 7月7日にプレーンズでカーターと結婚した。

彼らは四人の子供をもうけた。ジョン・ウィリアム「ジャック」(1947 - )、ジェームズ・アール3世「チップ」(1950 - )、ジェフリー・ドネル(1952 - )およびエイミー・リン(1967 - )。ジョン、ジェームズ、ジェフリーの三人はカーターが軍務で転属を繰り返したため、ジョージアから離れた各地で生まれた。

1953年にカーターが海軍を退役した後、彼女は家業のピーナッツ栽培・保管業を手伝い、1962年にカーターがジョージア州議会議員に選出されると、ロザリンは政界で活発に夫を手助けした。

カーターがジョージア州知事に就任すると、ジョージアのファーストレディとしてロザリンは、精神・情緒障害サービス改善委員として委任された。委員会は多数の改善点を知事に示し、それらの多くは承認され法制化された。さらにロザリンはジョージア地域病院でのボランティアに5年間従事し、また知的障害児のためのジョージア・スペシャル・オリンピックの名誉議長も務めた。

1975年1月に知事の任期が終了するとカーターは妻子と共にプレーンズに戻った。彼は大統領選出馬の計画を既に発表しており、ロザリンは再び選挙戦の遊説に戻った。彼女は夫の代わりに41州で単独遊説を行った。

国中で選挙戦を行っていた最中にロザリンはメンタル・ヘルス国立協会の役員に選出された。彼女は全米女性機構によって男女平等憲法修正案に対する活発な支援への貢献に対して表彰が行われた。また、彼女はボランティアサービス南西協会からボランティア・オブ・ジ・イヤー賞を表彰された。

[編集] ファーストレディとして

1977年1月、大統領就任式でカーター夫妻は手に手を取ってペンシルベニア通りを下っていった。見せびらかすことなく、彼女はピクニック・ランチを用意し、式には六年来の服を着ていた。

ロザリン・カーターは南部人の愛らしさと粘り強い働きからホワイトハウスの記者団から「鋼のモクレン」とあだ名された。彼女が夫の最も親しいアドバイザーかつ腹心だったことは公然の事実であり、彼女は多くの閣僚会議に参加した。実際、彼女はホワイトハウスの自らのオフィスに書類カバンを持ち込んだ最初のファーストレディであった。

ホワイトハウスで暮らした期間に彼女は多くの組織から称えられ、多くの賞を受賞した。彼女はメンタル・ヘルス大統領委員会の名誉議長職を務め、メンタル・ヘルスシステム法の成立に貢献した。さらに、国立メンタル・ヘルス協会によって「Volunteer of the Decade」と命名された。

1980年の大統領選挙戦中に彼女は再び夫の代理として活発に遊説した。選挙対策事務所長は選挙の前の週末、夫妻に最新の世論調査の結果が激戦でありロナルド・レーガン陣営が優勢であると伝え、敗北の見込みを示した。彼女は苦悶して屈み込んだ。

[編集] 後年

プレーンズへ戻ってからロザリンはアメリカ心理学協会、南部バプテスト協議会のキリスト教生命委員会からキリスト教の社会倫理に対するリーダーシップの顕著な奉仕に関しての感謝状を受け取った。1983年8月、彼女はガネット社の重役に選任された。1984年4月にはハビタット・フォー・ヒューマニティー社のアドバイザー委員会のメンバーに就任する。彼女の自叙伝『First Lady from Plains』は1984年5月に出版された。その同じ月、彼女はアメリカ精神医学協会の名誉会員となる。さらに国立メンタル・ヘルス協会の名誉委員でもある。

2001年に彼女は全国女性の栄誉の殿堂入りした。彼女は現在グローバルな人権活動家であり、カーター・センターの副会長である。