レックス・ハドラー

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レックス・ハドラー（Rex Hudler, 1960年 9月2日 - ）は平成期（1993年）のヤクルトスワローズでプレーしたプロ野球選手（内野手）。日本では、ほとんど二塁手で出場。

[編集] 来歴・人物

ブラード高からヤンキース、オリオールズ、エクスポズ、カージナルスを経て1993年、ヤクルトに入団。

1992年のスワローズは、二塁を守っていたジョニー・レイが途中退団し、シーズン途中に獲得したジョニー・パリデスも、助っ人としては満足な成績とは言えず、この空いた二塁手の穴を埋めるべく獲得された。

本来「守備の人」の期待を背負っていたが、シーズン開幕とともにエラーを連発し、守備の評価はがた落ち。一方でバッティングでは結果を残し、ほぼ8番打者ながら打率.300を達成、得点圏打率はリーグトップという勝負強さを見せ（シーズン2回のサヨナラ打点を挙げている、うち1回は2日またぎの延長14回17-16に決着をつけるものだった）、打点64とこの年の優勝に大きく貢献した。明るい性格で、ムードメーカーでもあった。

当初は1994年も引き続き残留の予定であった（1993年オフに出版されたスワローズの優勝記念本にも登場し、「来季は2番でプレーしたい」と発言している）。しかし野村克也監督が、当時巨人を解雇されたジェシー・バーフィールド獲得を表明（実現せず）。もともと野村は、守備に不安要素を持ち小技も効かないハドラーを高く買っておらず、外野守備には定評のあったバーフィールドに興味を示したのである。

当時、同時出場可能な外国人野手は2名（1993年まで一軍登録2名、1994年から一軍登録3名・同時出場2名）までとなっており、残留しても出場の可能性が低くなることを嫌ったハドラーは、一転エンゼルスと契約し退団。スワローズでの在籍はわずか1年であった。その後、エンゼルス、フィリーズで1998年まで現役を続けた。

[編集] エピソード

「ゲテモノ食い」が有名。オープン戦の神宮球場でミミズを見つけたハドラーは、チームメイトを集め、「もし俺がこれを食べたらいくらくれる?」と話を持ちかけ、「食えないだろう」とチームメイトが敬遠する中、生きたミミズをそのまま踊り食い。たちまちスポーツ紙で「ミミズ男」のあだ名をつけられる。その後もアリ、セミなど奇食は続き、スポーツ紙のかっこうのターゲットとなっていた。
来日前は盗塁時のセカンドベースカバーの選手を吹っ飛ばすほど激しいスライディングで、地元アナウンサーに「ハリケーン」と呼ばれていたが、日本で盗塁を見せたのはたった1回、9月の阪神戦だけだった（盗塁死もなかった）。
引退後はエンゼルス球団付きの解説者として活動していたが、2003年 8月31日、カンザスシティ国際空港でマリファナなどの薬物所持の現行犯で逮捕された。