レッカー車

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JAFのレッカー車（トヨタダイナ）

レッカー車（レッカーしゃ、Towing truck、Wreckerとも）は故障車や事故車両、駐車違反車両など道路交通の妨げになる自動車を移動させる装置を持つ特種用途自動車。

牽引自動車にカテゴライズされるが、レッカー車で自動車を移動する場合は牽引免許は不要である。主に日本自動車連盟(JAF)のロードサービス隊や自動車修理業者、警察署から委託を受けた車両移動業者、警察、消防、自衛隊などが保有する。

[編集] 構造と主要装備品

レッカー車で車両を移動するシーンといえば被牽引車の前が吊り上がっている状態だが、吊り上げて牽引するための機材としては主にこの3種類が装備されている。

ウインチ

ロープやワイヤーで牽引したり、車両を荷台に載せることのできるローダータイプではこれで荷台へ引き上げる。

クレーン

後述するジャッキでは重すぎる車を吊り上げるときや、救助活動の際に使うため、現在でも装着している車両が多い。

ジャッキ

車両の下から油圧でバーを押し上げて車を吊る。違法駐車移動車両ではジャッキだけ装備する車もある。

この他にも手動ジャッキ、補助車輪、応急修理用の工具を積んでいることが多い。

[編集] 運転免許

一般的なレッカー車は普通自動車に含まれるものが多い。この場合、運転免許としては普通免許で運転できる。但し、レッカー車のベース車によっては大型自動車に含まれるものもあり、それについては大型免許が必要となる。

他の自動車を牽引する車両ではあるが、レッカー車での牽引は法規上、牽引免許が必要となる「牽引自動車による重被牽引車の牽引」に該当しないため、牽引免許は法規上は不要である。教則本などで牽引免許が不要な実例として挙げられている「他の自動車をロープやクレーンなどで牽引する場合」にあたる。但し、安全に牽引するためにはけん引免許を持っている方がよい。