リプパンはずし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
リプパンはずしとは、パチスロ用語で、リプレイタイムのパンクを防ぐ打ち方のこと。
[編集] 概要
2005年より導入が開始されたパチスロ5号機では、従来の4号機のようなボーナスストックによる意図的な連チャンが行えなくなった代わり、小役も含めた全ての役にリプレイタイムを自由に付加することが認められたため、ビッグボーナスやチャレンジタイム終了後に長めのリプレイタイムを付加することで、リプレイタイムでコインの減りを防ぎつつ次のボーナスを待つことで擬似的に連チャン状態を作り出すことが一般的となった。この際、一部の機種ではリプレイタイムの終了条件として「一定ゲーム数消化」「ボーナスフラグ成立（もしくはボーナス入賞）」といったものに加え、「特定の小役に入賞する」といったものが加えられた。
ここで重要なのが、「特定の小役に入賞する」条件でリプレイタイムが終了するためには「小役のフラグが成立しただけではなく、その小役が実際にリール上で揃って入賞する必要がある」という点。逆に言えば、終了条件となる小役を意図的に外して入賞させないようにすることで、リプレイタイムのパンクを防ぐことができるため、従来の4号機におけるリプレイはずしになぞらえる形で、パチスロ専門誌などで「リプパンはずし」という用語が使われるようになった。
保通協におけるパチスロ機の検定では、5号機になって「内部でフラグが成立した役は全て入賞したものとみなす」という規定が追加されているため、意図的に小役の入賞を防ぐリプパンはずしの導入は保通協の検定をクリアしつつも機械割を高める方法として関係者の注目を集めており、今後導入する機種は増えるものと見られている。
[編集] 具体例
- キューティーハニー（エレコ）
- ボーナス後のリプレイタイムは「500G消化」「ボーナスフラグ成立」「チェリー（正確には左リール中段にベルが停止する2枚役）入賞」のいずれかで終了するが、このうち「チェリー入賞」について、特定の演出発生時に右リール・中リールに当該役がテンパイした場合、左リールを空回しして停止させることで入賞を回避し（5号機では空回しによる役への入賞が認められていないため）、リプレイタイムを継続させることができる。
- ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて（JPS）
- ボーナス後のリプレイタイムは「60G消化」「ボーナスフラグ成立」のいずれかで終了するほか、順押しでスイカを取りこぼすとその時点でリプレイタイムの残りゲーム数が2Gに書き換えられてしまう（事実上のパンク）。そのためリプレイタイム中は逆押しでパンクを防ぐ打法が必要となる。
- ボンバーマンビクトリー（サミー）
- 事実上「リプパンはずし」の言葉を作り出したといえる台。ボーナス後のリプレイタイムは「3000G消化」「ボーナスフラグ成立」「ボム役入賞」のいずれかで終了するが、問題の「ボム役」は青・黒・白の3種類あり、ボーナス中に貯めることができる「ナビポイント」が残っているうちは3種類のうちどの役が成立しているかを「ステップナビ」と呼ばれる独特の告知方法で告知してくれるので、告知された役を意図的に外すことでリプレイタイムを継続させることができる。なおステップナビの活用のためには中リール→右リール→左リールの順でリールを停止させるのが一般的。
