ライレー RM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ライレー(Riley) RM シリーズ
メーカー	ライレー(Riley)
製造期間	1945 – 1955
ボディタイプ	4ドアサルーン 2ドアロードスター 2ドアドロップヘッド・クーペ
エンジン	1.5 L 直列4気筒12hp(8.9kW)) 2.5 L 直列4気筒100hp(75kW)
ホイルベース	1.5 L - 2.84 m 2.5 L - 3.02 m
全長	1.5 L - 4.54 m 2.5 L - 4.72 m
全幅	1.60 m
先代	ライレー 12hp, 16hp
後継	BMC
ライレー RMA

製造期間	1945 – 1952
製造台数	10,504
ボディタイプ	4ドアサルーン
エンジン	1.5 L直列4気筒 12hp(8.9kW)
後継	RME
ライレー RMB
製造期間	1946 – 1952
製造台数	6,900
ボディタイプ	4ドアサルーン
エンジン	2.5 L [[直列4気筒]100hp(75kW)
後継	RMF
ライレー RMC

製造期間	1948 – 1951
製造台数	507
ボディタイプ	2ドア3座ロードスター
エンジン	2.5 L [[直列4気筒]100hp(75kW)
ライレー RMD

製造期間	1949 – 1951
製造台数	502
ボディタイプ	2ドアドロップヘッド・クーペ
エンジン	2.5 L [[直列4気筒]100hp(75kW)
ライレー RME
製造期間	1952 – 1955
製造台数	3,446
ボディタイプ	4ドアサルーン
エンジン	1.5 L直列4気筒 12hp(8.9kW)
後継	ライレー 1.5(ワン・ポイント・ファイブ)
ライレー RMF
製造期間	1952 – 1953
製造台数	1,050
ボディタイプ	4ドアサルーン
エンジン	2.5 L [[直列4気筒]100hp(75kW)
後継	ライレーパスファインダー

ライレー(Riley) RMシリーズとは、ライレー社(Riley Motor Manufacturing Co.)が自動車会社として製作販売した最後の自動車。1945年から生産開始され1952年の合併でBMCとなるまで生産された。ライレー社の頂点とされる。

RMには3種のモデルがある。RMAは大型のサルーン(セダン)で、のちモデルチェンジでRMEとなった。RMBはRMAよりもホイルベースが延長され高出力エンジンを搭載した乗用車でモデルチェンジ後RMFとなる。RMCロードスターおよびRMDドロップヘッドクーペは限定生産のオープン・トップ・モデル。

すべてのモデルでライレー製の排気量1.5L(1496cc、出力12hp(8.9kW))もしくは、2.5L "ビッグフォー"直列4気筒エンジン(出力16hp(11.9kW))を使用。"ビッグフォー"はOHVのツインカムで半球型燃焼室(Hemispherical Combustion Chamber(ヘミヘッドエンジン))を最も早くから装備していた。

1949年には、ライレーRMシリーズの全生産はコベントリーからアビングドンのMGの工場へ移されている。

[編集] ライレー RMA

RMAは戦後初のライレー車で1945年から1952年まで生産された。1.5Lエンジンで油圧ブレーキ、フロントは独立懸架サスペンションでトーションバー。フレームは英国伝統の木製。スタイルも伝統的だった。最高時速75マイル。後継はRME。フロントウインドウは2分割。ルーフはファブリックでカバーされている。

[編集] ライレー RMB

RMBはRMAベースでより拡大されたサルーンとなった。1948年から1952年まで生産された。エンジンは"ビッグフォー"または"S4 OHV"とよばれ2.5リッター(2443cc：ボア81mm x ストローク120mm)のエンジンで、ツインSUキャブレター、90hp(67kW)、1948年にはさらに改良され100hp(75kW)で最高時速95mph(161km/h)をだした。これはセダンである。燃費は20mpg。RMFが後継。

[編集] ライレー RMC

RMCは人気となったRMBの3人乗車2ドアロードスタータイプ。2.5Lエンジンは共通。利益を見込める米国輸出向けとして企画された。米国ではパワーのある英国スポーツカーが求められた時代だった。1948年から1951年に製作されたが、その生産はわずか500台強。バンパーが珍しい形をしており、「cowcatchers」とよばれた。3人乗車とするためシフトレバーはコラムとなっている。

[編集] ライレー RMD

RMDは伝統的な2ドア・ドロップヘッドクーペ。ライレーの名前を名乗った最後のオープンタイプとなった。RMBがベースで2.5Lエンジンを使用。1949年から1951年までの間にわずか500台強の生産。米国へ177台が輸出された。

[編集] ライレー RME

1949年、RMAがモデルチェンジされRMEとなる。1.5Lエンジンは変わらずだが、リアサスペンションおよびアクスルが改良され、油圧ブレーキを装備している。ボディはフロントフェンダーが以前より短くなり、リアフェンダーはスパッツとよばれたタイヤカバーがついた。リアウインドウが大きくなり、1954年からはランニングボード(ステップ)がなくなった。1955年にライレー 1.5(ワン・ポイント・ファイブ)で置き換えられる。