ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団（Gewandhausorchester Leipzig）はドイツのザクセン州・ライプツィヒに所在する、歌劇場付属ではないオーケストラとしては世界最古のオーケストラ。 （歌劇場付属のものを含むと同じザクセン州内にあるシュターツカペレ・ドレスデンが最古のオーケストラである。）
「ゲヴァントハウス Gewandhaus」（織物協会会館）という名から知られるように、もともとライプツィヒの「織物協会会館」内で演奏されていた。作曲家フェリックス・メンデルスゾーンが指揮者を務め、ヨハネス・ブラームスが『ヴァイオリン協奏曲』の初演を行うなど、クラシック音楽の歴史に重要な役割を果たしてきた名門オーケストラである。
第二次世界大戦前はニキシュ、フルトヴェングラー、ワルター、アーベントロートなど著名な指揮者もライプツィヒ・ゲヴァントハウスのカペルマイスター（楽長）をつとめていた。（後に指揮者となるシャルル・ミュンシュはフルトヴェングラー、ワルターの下でコンサートマスターを務めていた。） なおユダヤ系だったワルターは1933年にナチスによってドイツを追われ、亡命。
戦後、ライプツィヒは東ドイツの統治下にあり、同楽団も国家の管理の下に置かれた。この時期には、フランツ・コンヴィチュニーがカペルマイスター（楽長）を務めており（1949-1962年）、1961年には初来日してベートーヴェンの交響曲全曲演奏などを行っている。
1970年、クルト・マズアが常任指揮者となり、精力的な指揮活動を行った。彼は1989年の東欧民主化革命の際、事態の収拾に寄与した人物として有名である[1]。もっとも、このマズアの時代に、このオーケストラの技術的レベルがかなり落ちたという声も多く、その業績は賛否両論である。マズアがニューヨーク・フィルハーモニックの指揮者として去った後にはヘルベルト・ブロムシュテットが指揮者に就任。このブロムシュテットの時代には技術力の水準もかなり回復したようで、ベートーヴェンやブルックナーなどの楽曲で多くの印象深い名演を行った。2005年秋からリッカルド・シャイーが指揮者に就任しており、更なる飛躍が期待されている。
[編集] 関連項目
[編集] 歴代常任指揮者（楽長 Kapellmeister）
- 1781 - 1785 ヨハン・アダム・ヒラー(Johann Adam Hiller)
- 1785 - 1810 ヨハン・ゴットフリート・シュイヒト(Johann Gottfried Schicht)
- 1810 - 1827 ヨハン・フィリップ・クリストフ・シュルツ(Johann Philipp Christoph Schulz)
- 1827 - 1835 クリスティアン・アウグスト・ポーレンツ(Christian August Pohlenz]]
- 1835 - 1847 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ
- 1848 - 1860 ユリウス・リエッツ(Julius Rietz)
- 1860 - 1895 カルル・ライネッケ
- 1895 - 1922 アルトゥール・ニキシュ
- 1922 - 1928 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
- 1929 - 1933 ブルーノ・ワルター
- 1934 - 1945 ヘルマン・アーベントロート
- 1946 - 1948 ヘルベルト・アルベルト(Herbert Albert)
- 1949 - 1962 フランツ・コンヴィチュニー
- 1964 - 1968 ヴァーツラフ・ノイマン
- 1970 - 1996 クルト・マズア
- 1998 - 2005 ヘルベルト・ブロムシュテット
- 2005 - 現在 リッカルド・シャイー
