ライオンのいただきます

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ライオンのいただきますは、1984年 10月1日から1989年 9月までの毎週月曜日から金曜日の13:00 - 13:30まで、フジテレビ系で放送されたライオン一社提供のトーク番組である。元々この枠は『ライオン奥様劇場』→『ライオン午後のサスペンス』→『ライオン劇場』とライオン一社提供による昼ドラが放送されていたが、裏番組の『花王愛の劇場』に視聴率が押されたため、1964年10月以来20年続いたドラマ枠からバラエティー番組に路線変更した。
1989年10月2日からは一時廃止された会社キャッチフレーズが復活したと機に番組タイトルが「ライオンのいただきますII」に改題され、トーク番組からクイズを中心とした番組に変更。1990年 12月で終了し、現在も続く『ライオンのごきげんよう』へリニューアルした。

[編集] 概要

前の時間帯(12:00～13:00)に放送している『笑っていいとも!』を放送しているスタジオアルタをそのまま使用。（「いいとも」の提供が入っている際にセットチェンジの様子が拝見できる。同じスタジオを使用することから、セットの端に「テレフォンショッキング」のパネルなどが据えてあることからも、このことが分かる。）

ちなみに、ネット局のうち、青森県の青森放送ではこの番組を13:30からの30分遅れの時差ネットで放送されたあと、17:00(当時)から青森テレビで｢笑っていいとも!｣が5時間遅れの時差ネットされていた（青森県にはFNSの系列局がないため）。
又、大分県･山口県の一部地域では同時ネットのテレビ西日本と遅れ時差ネットの山口放送（13:30開始）・大分放送（14:00開始）と3回視聴できる地域が存在していた（実際番組に投稿はがきが寄せられた）。

視聴者から寄せられたお悩みをドラマ仕立てで再現し、ゲストの“おばさまのご意見”を伺うメインコーナー「いただきます劇場」には、ヒロシ & チーボー（＝伊沢弘、重田千穂子）・松金よね子らが出演。このコーナーから「エロガッパ」と言う流行語も生まれた。
番組タイトルは、日本テレビの長寿裏番組『ごちそうさま』を意識したものといわれているが、「笑っていいとも!」の視聴者をそのままいただきますという意味も込められている。
この番組は昼の番組だったが、番組が始まった1980年代中期はちょうど家庭用VTRの普及が定着した頃であり、また、人気番組『笑っていいとも!』の次の時間帯だったことから、主婦層のみならず予約録画して見る学生・OL・サラリーマン達も多く、彼らにも人気が高かった。
ゲストの数々の往年の女優たちや歌手たち（下記参照）の本格的バラエティー番組出演が話題になったが、上記の予約録画により、彼女たちは若者層にも知名度を広げた。

[編集] 出演者

司会

小堺一機

アシスタント

ABブラザーズ（中山秀征・松野大介）

出演者

東海林のり子
ルー大柴
関根勤
明石家さんま（金曜日、笑っていいとも!の流れでオープニングに出演することが多かった）

主なゲスト

塩沢とき
浦辺粂子
高峰三枝子
木暮実千代
久保菜穂子
三條美紀（三条美紀）
原ひさ子
淡谷のり子
松旭斎すみえ
並木路子
宮城千賀子
南美江
久慈あさみ
野添ひとみ
東恵美子
長谷川待子
桜むつ子
千石規子
大蔵けい子（近江俊郎夫人）
ホキ徳田
玉川スミ
今日規汰代（今喜多代）
田村セツコ
今井和子
斉藤京子
メイ牛山
山野愛子
李麗仙
中山律子
白石冬美
麻生美代子
中山あい子
西舘好子
ドクトル・チエコ
松尾和子
高村章子
松島詩子
近松麗江
戸川昌子
泉アツノ
緋多景子
関弘子
ロミ山田
小森和子
清川虹子
加藤みどり
タイヘイ夢路
早見優

[編集] ライオンちゃん

マスコットとしてライオンのキャラクターである「ライオンちゃん」が登場。現在の「ライオンのごきげんよう」に至るまで、番組には欠かせない存在となっている。しかし放送開始までに届く予定だったライオンちゃんの着ぐるみは結局間に合わず、当時のフジテレビの第1倉庫にあった、よれよれの着ぐるみで登場した（このエピソードは2004年 8月11日に放送した「トリビアの泉～素晴らしきムダ知識～」で紹介された）。つまり現在おなじみの着ぐるみが登場したのは3週目以降になる。また、当時ライオンが協賛した「東日本女子駅伝」でもライオンちゃんが中継中に何度か稀に映った。

[編集] クイズいただきます

1990年、夏休み特別企画としてスタート。当初は番組前半の1コーナーだったが、好評につき秋からは30分に拡大され、年末の番組終了まで続けられた。

出題される問題は、一般視聴者およびゲストが作成した問題。採用者には2500円を進呈。クイズの種類は大きく分けて「一般問題」「なぞなぞ問題」「パーソナル問題」。「パーソナル問題」とは”僕の星座は何座でしょう？”などという出題者個人に関わる問題であり、多くの場合は2択や3択になっていた。

3、8、13…問目は挑戦者がボールを引き、そのボールに書かれている人がクイズに解答する。ボールの種類は以下の4種類ある（時に例外あり）。

「本人」挑戦者本人が解答する。
「電話」制限時間60秒以内に誰かに電話をかけて解答してもらう。不正解はもちろん、電話がつながらなかった場合も失格。
「会場」観客の中から一人を指名して、その人に解答してもらう。
「ルー」アルタ前に中継に出ているルー大柴が、一般人を捉まえ、捉まった人が解答する。
「ゲスト」ゲストの芸能人が解答する。

賞金は下表のとおり。いつでもドロップアウトが可能で、その場合はその時点での累計金額を持ち帰り。途中で不正解となった場合は賞金がすべて没収され、代わりに正解数×「ヤシの実洗剤・ナテラ」を持ち帰り。ただし、◎で獲得したボーナスは没収されない（10～14問正解していれば1万円＋3万円＝4万円を持ち帰り）。表は15問目までしか表示していないが、挑戦者が希望すればそれ以降の問題も挑戦できる。

正解数	賞金	ボーナス	累計金額
1問	3,000円	－	3,000円
2問	3,000円	－	6,000円
3問	3,000円	－	9,000円
4問	3,000円	－	12,000円
◎5問	3,000円	10,000円	25,000円
6問	3,000円	－	28,000円
7問	3,000円	－	31,000円
8問	3,000円	－	34,000円
9問	3,000円	－	37,000円
◎10問	3,000円	30,000円	70,000円
11問	3,000円	－	73,000円
12問	3,000円	－	76,000円
13問	3,000円	－	79,000円
14問	3,000円	－	82,000円
◎15問	3,000円	50,000円	135,000円

10問正解するとチャンピオンに認定され、番組セットの壁に額縁入りで顔写真が飾られた。チャンピオンの顔ぶれの中にはクイズ番組の常連も含まれてはいたものの、通常は「なぞなぞ問題」「パーソナル問題」「ボール問題」がネックとなり、知力だけで勝ち進むことは難しかった。一般の挑戦者に至っては、ことさら勝ち進むことが困難であったため、節目の5問を正解したところで 25000円を手堅く持ち帰る、という者が非常に多かった。

[編集] エピソード

ある日の放送で司会の小堺が新幹線事故に巻き込まれたことがあり、冒頭から塩沢ときほかゲストが登場した。この当時、携帯電話が普及しておらず、小堺は公衆電話から電話をかけていた。
1987年 8月10日には、｢オバの魔法使い｣なる番組の関連ドラマも放映されている。主役の“ライオン”小堺以下レギュラー陣のほか、明石家さんま、高井麻巳子らが参加した。
また、小堺がポリープの手術で医師が1週間声が出さないと通告され、親友である関根勤が小堺と一緒に登場したことがあり、後番組の「ライオンのごきげんよう」で2004年の小堺の療養中の間の1週目に関根1人で1週間の間、代役を務めた。

[編集] ネット局（＊は時差ネット局）

[編集] 番組の変遷

フジテレビ系列平日13:00～13:30
前番組	ライオンのいただきますライオンのいただきますII （1984年 10月1日～1990年 12月）	次番組
ライオン奥様劇場	ライオンのいただきますライオンのいただきますII （1984年 10月1日～1990年 12月）	ライオンのごきげんよう