ヨエル書

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ヨエル書（よえるしょ、Book of Joel）は、旧約聖書の12小預言書、その2番目に位置する書物である。従来は3章編成で提供されるのが普通であったが、近年では七十人訳聖書・マソラ本文の構成に倣い、4章編成とされる場合もある。

[編集] 筆者

1章1節によれば、筆者はペトエルの子ヨエルであるという。ただし、ペトエルという名は聖書中ここにしか出現せず、ヨエルの出自を明らかにする情報は存在しないと言っても良い。しかし、神殿やシオン、エルサレムなど、ユダ王国を連想させる言葉を随所に用いていることから、活動地域はユダ王国であったとする見解が一般的である。

[編集] 内容

[編集] 新約聖書での引用・類似の比喩

2:28-32(3:1-5)	使徒行伝 2:17-21
2:31(3:4), 2:10, 3:15(4:15)	マタイによる福音書 24:29, マルコによる福音書 13:24, （ルカによる福音書 21:25）, ヨハネの黙示録 6:12, 9:2
2:32(3:5)	ローマの信徒への手紙 10:13
3:13(4:13)	ヨハネの黙示録 14:18

[編集] 関連項目

タナフの書（ミクラー、ヘブライ（語）聖書、ユダヤ教聖書）　סֵפֶר הַתַּנַ״ךְ

トーラー、セーフェル・トーラー　סֵפר תּוֹרָה、モーセ五書：ベレーシート בְּרֵשִׁית \| シェモート שְׁמוֹת \| ワイイクラー וַיִּקְרָא \| ベミドバル בְּמִדְבַּר \| デバーリーム דּבָרִים
ネビーイーム（預言者の書）　נְבִיאִים：前（ぜん）預言者、前の― （ネビービーム・リショーニーム）イェホーシュア \| ショーフティーム \| シェムーエール上・下 \| メラーヒーム上・下後（こう）預言者、後の―（ネビーイーム・アハローニーム）イェシャアヤー \| イレミヤー \| イェヘズケール 12の小預言者（トレー・アサル trēy-‘ǎsar）ホーシェーア \| ヨーエール \| アーモース \| オーバドヤー \| ヨーナー \| ミーハー \| ナフーム \| ハバックーク \| ツェファニヤー \| ハッガイ \| ゼハリヤー \| マルアーヒー
ケトゥービーム（諸書）　כְּתוּבִים：エメトの書　אֶמֶת テヒッリーム \| ミシュレー \| イーヨーブハーメーシュ・メギッロート　חָמֵשׁ מְגִלּוֹת , the Five Scrolls シール＝ハッ＝シーリーム \| ルート \| エーハー \| コーヘレト \| エステール（メギッラー）ダーニーイェール（黙示文学） \| エズラー \| ネヘミヤー \| ディブレー・ハイ＝ヤーミーム上・下
外典　הַסְּפָרִיםהַחִיצוֹנִים hasSəphārīm haChītzônīm：ユダヤ教文書ではあるが、ユダヤ教徒からは省みられることがなかった
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