ユニコ
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『ユニコ』は、手塚治虫の女子児童向け漫画作品、および同作を原作としたアニメ作品、また作品内に登場するユニコーンの名称。
[編集] 概要
1976年 - 1979年の間、サンリオが発刊していた雑誌「リリカ」で連載された。
主人公は一角獣（ユニコーン）の子供ユニコ。
サンリオフィルムで2回映画化されている。1回目は雑誌連載をベースにいくつかのストーリーをつないで1つの作品にしたもの、2回目はオリジナルストーリー（『ユニコ魔法の島へ』）であった。
ストーリーは色々な地方・時代・人種社会環境問題を内包し、同氏のもう一つの『火の鳥』の評価もある[要出典]。コミック雑誌「リリカ」そのものがオールカラー、海外雑誌のような左開き、横文字組みで、アメコミのように日本漫画と全く逆の構造を取っていたため、ユニコもそれに合わせた構成となっている。
映画第一作・コミック版共に登場するキャラクター「あくまくん」は、サンリオのキャラクター「パティ&ジミー」を連想させる。他の男性・女性キャラクターも同時代の少女マンガの最先鋭作品を良く研究し、同氏なりに洗練されている。同作品は通常12コマ/秒のアニメでなく、ディズニー作品などと同じ劇場用24コマ/秒のフルアニメーションで、動きは通常のアニメよりも非常に滑らかである。なお、映画化されたときのキャッチコピーは「ユニコから愛をとらないでください」であるが、これはユニコの輸出用英語表記「UNICO」から「I」を取らないで（「UNCO」になってしまう）というギャグ性もあったものと考えられる。
映画第2作は、手塚本人によるシナリオを村野守美が大幅にアレンジして映像化された。講談社黒本の386巻「別巻・手塚治虫シナリオ集」にテキストで掲載されている。
講談社の手塚治虫全集にも収録されているが、白黒での収録となっている。1970年代刊行のサンリオ版単行本はB5ワイド判で前半フルカラー、後半白黒となる。再販中のソニーマガジンズ版・スコラ版等は全頁フルカラーで、同じ原稿でサイズはA5ワイド。ネット書店等で古本・新本・ダウンロード版ともに入手可能。
『いちご新聞』の1983年8月号（186号）は、映画の宣伝で表紙と付録のポスターが共にユニコだった。
小学館の学年別児童向け雑誌『小学一年生』にて1980年より児童向けにリメイクされ、1984年まで連載された。放浪型から家庭定着型キャラクターとなり、サンリオ版と直接の関連はない。講談社手塚全集（ユニコ小学一年生版）は白黒、小学館で当時初版、及び現在再版中のぴっかぴかコミックス版はフルカラーである。
[編集] 関連
2005年12月17日の、映画『ブラックジャック 二人の黒い医者』併映『ドクターピノコの森の冒険』に登場している。
類似のキャラクターとして、本作以前に『ブルンガ1世』、以降に『青いブリンク』、手塚の没後に手塚プロとして鈴鹿市のマスコットキャラクター「ベルディ」等がある。
