モーニング (パチスロ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モーニングあるいはモーニングサービスはパチンコ・パチスロ用語。朝開店時の稼働を上げるために店が行ったサービスのことを言う。2000年代には一斉に自粛となって、2006年現在はほとんど行われていない。
[編集] パチンコの場合
朝一電源投入時、一定の割合又は意図的なセットで内部乱数が連チャンゾーンからスタートする機種があった。そういった台では少ない投資(ほぼ1000円以内で初当り)で食い逃げが可能であった。(例:ブラボーキングダムの朝一単発)但し、このようなセットやサービスを行っているホールでは開店前から行列が出来ていて、毎朝モーニング台争奪戦が繰り広げられていた。「朝一単発」とか「早起きは3万円の得」と言う言葉は、「ブラボーキングダム」を始めとするモーニング連チャン機が生み出した言葉である。尚、毎日「モーニング台」をGETするのは大変な努力を要するものである。(ブラキン攻略の第一歩はモーニング台GETからである。)
[編集] パチスロの場合
朝開店時に、ボーナスフラグがすでに成立した状態にしてあった。開店時の稼働をあげるため、客寄せとしてパチンコとならんで店がセットしていた。
開店時には数分前に客を店に入れて席に着かせ、コインを1000円分購入してから店員が台の電源を入れる店が多かったが、それをしない店は告知ランプを断線させたりすることもあった(『ジャグラー』など)。ただし、モーニングの食い逃げ(モーニングで仕込んであるビッグボーナスでメダルを得て、直後にゲームを即時終了させて景品に交換する行為)を防ぐため、換金は開店の1~2時間後から開始としている店が普通であった。モーニングのセットは機械を用いた打ち込みによって行うことが多く、そのための機械(「打ち込み機」と称した)も販売されていた。
しかし、1996年よりモーニングのセットが、警察の取り締まり対象となった。翌年1997年には福井市の業者が裁判にかけられ、罰金10万円の判決を言い渡されている(控訴は棄却され、上告中)。
[編集] リセットモーニング
なお、一部機種(主にストック機)では設定変更に伴ってST解除ゲーム数を再設定し、一定の割合で当選確率の高い(解除ゲーム数の少ない)テーブルを選択する機種や、フェイク前兆に入りやすい機種(『吉宗』・『押忍!番長』など)、STゲーム数は変更されないものの必ず高確率状態からスタートする台(『おそ松くん』など)があり、朝一の挙動が似ていることから、同様にこう呼ばれることもある(「リセットモーニング(リセモ、RM)」とも呼ぶ)。古くは『アニマル』の朝イチ天国モードスタート(フルーツ役が終了した状態→高率で高確モードへ入る)などもリセモの代表例として挙げられる。
こういった機種では、設定変更が比較的判別しやすいため、朝一番の稼働が上がりやすい。5号機においても、リプレイタイム抽選状態から始まる(『超お父さん』・『快盗天使ツインエンジェル』など)、次回ボーナスまで継続するリプレイタイム当選状態から始まる(『ホークIII』)などのシステムが存在する。