ムルシリ2世
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ムルシリ2世（Mursili II、在位：紀元前1335年頃 - 紀元前1315年頃）は、ヒッタイトの王。疫病で前任者達が相次いで死去したため王位についた。
[編集] 来歴
先々王スッピルリウマ1世の息子として生まれた。スッピルリウマ1世の治世末期よりヒッタイトで疫病が流行し、スッピルリウマ1世は病死した。兄のアルヌワンダ2世が即位したが、彼も疫病に侵され病死したためにムルシリ2世として即位した。
疫病は彼の治世にも続いていたらしく、即位するとすぐに疫病退散を祈る儀式を行っている。疫病による政治混乱はヒッタイト各地での反乱に繋がったが、ムルシリ2世はこれらを全て鎮圧し、ヒッタイトが分解するのを阻止した。
またスッピルリウマ1世の時代アムル王国に確保していた影響力を維持するべく、アムル王トゥピ・テシュプにヒッタイトの宗主権を確認させ、エジプトの影響力を排除することに努めた。エジプトでは当時アメンホテプ4世死後王位を継いだスメンクカーラーとツタンカーメン（トゥトアンクアメン）の時代であったが政治混乱が続いており、ムルシリ2世はシリアへの影響力維持に成功した。
死後、息子のムワタリが王位を継いだ。
