ボードゥアン1世 (ベルギー王)
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ボードゥアン1世（Baudouin I、Boudewijn Albert Charles Léopold Axel Marie Gustave、1930年9月7日 - 1993年7月31日）はベルギーの第5代国王。第4代国王レオポルド3世の長男。ボードワンの表記も見受けられる。姉は前ルクセンブルク大公ジャンの大公妃ジョゼフィーヌ・シャルロット。
[編集] プロフィール
1931年、当時皇太子のレオポルド（3世）とスウェーデン王グスタフ5世の娘アストリッドとの間に生まれる。
第二次世界大戦中、レオポルド3世はナチスの捕虜となっていたが、戦後復位しようとしたものの国民に拒否された。そのため1951年にボードゥアンに王位を譲った。妻はスペインのモラ伯ドン・モサロの娘ファビオラ・デ・モラ。
1993年7月31日、スペイン南部に滞在中、心不全により崩御。子供がいなかったので、弟アルベール2世が王位を継承した。
[編集] 逸話
- かつてのヘイゼル・スタジアムを1995年に全面改装した際に、ボードゥアン1世を記念してその名が冠された（キング・ボードゥアン・スタジアム）。
- ボードゥアン1世の40年以上に及ぶ長い治世において特に興味深いエピソードのひとつに24時間退位というものがある。1990年に妊娠中絶法案が議会を通過した際、議会は国王に法案への署名を求めたが、国王は敬虔なカトリック教徒であったため、宗教的信念から法案への署名を拒否せざるを得ない立場にあった。しかし署名を拒否すれば立憲君主制の原則を揺るがすことになるため、議会は国王と協議を行うことになった。その結果、国王は一時的に「退位」し、その間に内閣が国王に代わって法案を成立させ、法案成立後に国王の復位が行われた。（このエピソードは「ゴルゴ13」にも登場する。）
