ボクを包む月の光
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『ボクを包む月の光』(ぼくをつつむつのひかり)は、日渡早紀の漫画作品である。通称『ボク月』。
『ぼくの地球を守って』(通称:ぼく地球(ぼくたま))の次世代編にあたる。2003年11月から『別冊花とゆめ』(白泉社)で、現在も連載中。
目次 |
[編集] 概要
「記憶鮮明」シリーズ東京編『ぼくの地球を守って』から16年後の物語。 前作の主人公・亜梨子(ありす)と輪(りん)の子供、蓮(れん)が様々な体験を通じて成長していくストーリー。
元々は前作に区切りをつける為の単発作品として執筆されたが、続編の依頼があり、1話のみの完結→1冊のみ→継続、となり、現在に至る。 ファンサービス的な読み切りからスタートしたので、方向性が不明瞭であったが、最近では定まった様子。 主人公は蓮だが、前作キャラも度々出てくるので、「ぼく地球」ファンにはたまらない作品になっている。 ただし、前作を読んでいないと全く訳の分からない内容になる危険性大、と作者自身も警告している。
本作が連載されてから、『ぼく地球』の売り上げが急増し、古本でもなかなか手に入らない、という現象が出てきているらしい。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
両親の不思議な力を見て育った蓮は、自分にも超能力があるはずだと信じている小学1年生。 ある日、両親の能力を学校で話題にしたところ、「うそつき蓮」とレッテルを貼られてしまい、 どんどん学校も休みがちになっていく。その日も学校を休んで、京都の幼馴染の家に遊びに来ていた。 が、そこで幽霊に魅入られ、ピンチに陥いる蓮。その時、紫苑と木蓮が蓮に語りかけ、2人の力を使い蓮を助ける。
蓮は、自分を助けてくれた2人の事を「守護天使」だと思い、 “どうして自分の事を守ってくれるのか”天使の事を知りたいと思いはじめる・・・。
[編集] 登場人物
- 小林蓮(こばやし れん)
- 亜梨子と輪の間に生まれた子供。2人の「守護天使」の能力を借りて、色々な出来事を解決していく。
- 現在、守護天使と昔の父の事を知るために、自分の能力を磨いている。
- 聖歌(キサナド)を歌う時、額にキチェ・サージャリアン(キチェス)の印である四つ葉型のアザ「キチェ」が出る。
- 小林亜梨子(こばやし ありす)
- 旧姓・坂口亜梨子。前世は木蓮。現在は声楽家。
- 植物を成長させる能力とキチェは、今も健在。
- 小林輪(こばやし りん)
- 前世は紫苑。小学生の時に習っていたピアノを活かして、現在は作曲家だが、お休み中。
- 「夏休み」「充電中」と称して、様々なバイトに精を出している。
- 紫苑譲りのサーチェスは健在で、空を飛んだりテレポートできる。
- 前世の影響を一番受けており、紫苑と同じくキャー、ラズロが死んだ時のことを引きずっており、猫が苦手、そして78日間のジンクスを無意識だが引きずっている。
- 紫苑(しおん)
- 輪の前世。前作で輪に記憶を預け、現在地球の大気になっている。
- 蓮には「イケメン守護天使」と呼ばれている。
- たまに、蓮や輪の体を乗っ取る事も・・・。
- 木蓮(もくれん)
- 亜梨子の前世。前作で亜梨子に記憶を預け、現在地球の大気になっている。
- 蓮には「美女守護天使」と呼ばれている。
- キチェ・サージャリアンだけに伝える、聖歌(キサナド)を蓮に伝承する。
- 薬師丸日路子(やくしまる かちこ)
- 通称「カチコ」。蓮とは幼馴染。薬師丸未来路がEPIAから連れてきた子供。
- 未来路が父(婚外子であり、母親は現在ではEPIA所属のソル=マックヴィーの妻)だが、
- EPIAの目をそらす為、薬師丸北斗の養女になっている。この事が原因で、家を飛び出した事もあり。
- 現在小林家で居候中。ESPで瞬間移動ができ、また幽霊が見える。
- 薬師丸未来路(やくしまる みくろ)
- 米EPIA(『記憶鮮明』に登場するESP研究機関)勤務。EPIAが手を出せないよう、
- カチコを北斗の養女にしてしまう。
- 未来路に謎が多いのは前作と同じだが、前作の事件と渡米後の経験の影響か、
- 以前より感情豊かになっている。
- 畠翼(はたけ つばさ)
- 蓮の1年生からのクラスメートで、あだ名は「カプつん」。
- (以前のあだ名「カプチーノ」と本名の「翼」を合成して蓮が命名)。
- 最初は蓮と距離を置いていたが、とある事件で友達に。
- 眼鏡をかけている。知性派タイプの小学生。
- 辻堂信幸(つじどう のぶゆき)
- 1年生の時、父親が居ない(理由は未出)信幸は、父親を自慢する(と彼は受け取った)蓮に嫉妬し、
- 蓮と喧嘩別れをしてしまうが、誤解が解けて現在は友達復活。
- カチコの事が好きらしい。
- 聟山先生(もこやま せんせい)
- 蓮の2年からの担任。下の名前は「ヘースケ」(漢字は不明)。不思議大好き。輪のストーカー(?)
- 子供の自主性を尊重し、できるだけ自分で答えを見つけさせようとするが、
- 子供の側からは「アテになんねー」と見られてしまう事も。
- 蓮が不登校とならないよう、亜梨子と図って課外授業「魔法学校」を開く。
- カチコと翼も参加。学校の「七不思議」の探索を宿題として出す。
- これらを検証して否定しようという意図であったが、蓮らが見つけてきた「真夜中の授業」の正体は・・・。
- 小林円(こばやし まどか)
- 輪の妹。蓮の3歳年上の叔母さん(現在小学5年生)。
- 母の胎内にいる時からの記憶を持つ。音楽の才能も天才的。
- 外見は亜梨子を真似しているが、内面は輪そのもの。
- 蓮の生後間もなく、兄を「取られた」事に嫉妬して家出した(当時3歳)。
- 坂口はじめ(さかぐち はじめ)
- 亜梨子の弟。姉思いは相変わらず。
- 亜梨子と輪が結婚した今でも、輪の事は未だに認めていない。
- 笠間春彦(かさま はるひこ)
- 前世は秋海棠。現在は作家。
- 蓮(稀に輪)の相談役になることも度々。
- 以前ほどサーチェスは使えなくなっている。最近は全くテレポートできないとの事。
- 錦織一成(にしきおり いっせい)
- 前世は槐。現在はヘアデザイナー。
- 桜と結婚しているが、子供はいない。
- 錦織桜(にしきおり さくら)
- 旧姓・国生桜。前世は繻子蘭。一成の妻で専業主婦。「桜さん」と呼ばないと怒る。
- 蓮に夢中で、非常に可愛がっている。1年に1回の元・月基地メンバーの会合の他にも、たまに会いに来る。
- 小椋迅八(おぐら じんぱち)
- 前世は玉蘭。現在は考古学の先生で、本も出している。
- サーチェスは昔から上手く使えない。現在まったく使えない。
- 土橋大介(どばし だいすけ)
- 前世は柊。現在は言語学の先生で大学で教えている。
- ヒァー(ひぁー)
- 蓮が拾ってきた猫。たまに守護天使が猫の姿を借りることも・・・。