ヘルマン・ハーケン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘルマン・ハーケン(Hermann Haken 、1927年7月12日 ライプチヒ生まれ)はドイツの物理学者である。 シュットガルト大学の教授を務めた。複雑系の制御理論の分野でシナジェティクス理論のパイオニアである。
[編集] シナジェティクス
シナジー(Synagy)は協同作業(相乗作用)を意味する言葉で、シナジェティクスは複雑な現象(複雑系)を扱う理論である。1969年にハーケンが提唱した。
シナジェティクスの他言語版記事
[編集] 邦訳のある主要著作
- 牧島邦夫・小森尚志訳 『共同現象の数理 — 物理,生物,化学的系における自律形成』 東海大学出版会 (1981) ISBN 4486005228, Synergetics: An Introduction Nonequilibrium Phase Transitions and Self-organization in Physics, Chemistry and Biology
- 斎藤信彦他訳 『シナジェティクスの基礎 — 不安定性の階層=システムとデバイスの自己組織化』 東海大学出版会 (1986) ISBN 448600888X, Advanced Synergetics: Instability Hierarchies of Self-organizing
- 高木隆司訳 『自然の造形と社会の秩序』 東海大学出版会 (1987) ISBN 4486008464, Erfolgsgeheimnisse der Natur: Synergetik, die Lehre vom Zusammenwirken
- 奈良重俊・山口陽子訳 『脳機能の原理を探る — 非平衡協同現象としての脳神経活動・行動・認識』 シュプリンガー・フェアラーク東京 (2000) ISBN 4431708413, Principles of Brain Functioning: A Synergetic Approach to Brain Activity, Behavior and Cognition
- 奈良重俊訳 『情報と自己組織化 — 複雑系への巨視的アプローチ』 シュプリンガー・フェアラーク東京 (2002) ISBN 4431710019, Information and Self-organization: A Macroscopic Approach to Complex Systems
カテゴリ: ドイツの物理学者 | 1927年生 | 物理学関連のスタブ項目