ビックリマン (アニメ)
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ビックリマンは1987年10月11日から1989年4月2日に朝日放送発テレビ朝日系で全75話放送されたテレビアニメ。当時大人気だった『ビックリマン 悪魔VS天使シール』を原作としている。シール版が第19弾の「聖魔和合」で一区切りついた際に一旦終了し、『新ビックリマン』に引き継がれた。「新ビックリマン」に対して「旧ビックリマン」と呼ばれることも。
目次 |
[編集] 放送時間
- 1987年12月まで - 毎週日曜8:45~9:00(JST)
8:30-8:45の間は、それまで同枠で放送されていた『新メイプルタウン物語 パームタウン編』を放送(新聞発表では8:30~9:00の枠が同番組とのコンプレックス枠として扱われていた)。なお、再放送時及び系列外民放での放送時に30分枠で放送できるように、この時期は2週で1回のエピソードを放送する形式を取っていた。
- 1988年1月以降 - 毎週日曜8:30~9:00(JST)
第63話のみ1988年12月28日(水)の19:30~20:00(JST)の放送となっていた。
[編集] 登場人物
括弧内は声優。
[編集] 天聖界
- スーパーゼウス(八奈見乗児)
- 天聖界を治める全能の神。ブラックゼウスとは双子の兄弟。表層界を治めるべく誕生し、幼い頃からシャーマンカーンの手で育てられ修行を積んだ最強の戦士。女性とお金に弱く判断力が鈍ることもあるのが玉に傷。手に持つ杖は「大聖棒(ビック・セント・スティック)」。
- シャーマンカーン(永井一郎)
- スーパーゼウスを補佐する全情の神。天聖界誕生以前より聖神ナディアに仕えており、スーパーゼウスを育てるように預けられた。天聖界の賢者であり、数々の聖典の解読や執筆などを行っている。スーパーゼウスの育ての親であり親友。喧嘩をすることもあるが、お互いに友情で結ばれている。戦いを嫌い、武器を所持していない。手に持つものは「大聖旗(ビッグ・セント・フラッグ)」。
- 聖フェニックス→聖フェニックス(聖戦衣化)→ヘッドロココ→アンドロココ(高戸靖広)
- 次界を目指す次神子。争いを好まない性格。特に聖フェニックスの頃はその傾向が強く、ヤマト王子達が戦うことをとめる場面も。サタンマリア(ワンダーマリア)との幾度の戦いを重ねる内に愛し合うようになる。
- ヘラクライスト(銀河万丈)
- 巨大な身体を持つ聖ボット。悪魔の超ヘッド、ブラックゼウスと天界山脈で戦い、勝利を収める。
- 十字架天使→クロスエンジェル→アローエンジェル→ストライクエンジェル(金丸日向子)
- ヤマト王子を一途に想う天使。彼についていくことで、供に次界への旅に出ることになる。語尾に「~ですの」と付けるのが口癖。「きゃ~の! きゃ~の!」と騒いでいることが多く、わがままな性格で周りを困らせることもあった。手にした弓矢で悪魔を射ると、相手は「イイコちゃん」になってしまう。(パワーアップ後は、矢でなく「強力真っ白まじめ光線」というビーム技になった。)
- 始祖ジュラとの戦いを前に「クロスエンジェル」へとパワーアップ。「六聖卵爆撃」の中心となった。その後、次界道の扉を開けるために「アローエンジェル」に、ヤマト爆神が「魔魂プタゴラドン」一味に捕らえられたときは「ストライクエンジェル」にパワーアップしたりと要所要所で重要な役割を果たす。
- ヤマトへの想いの強さから、如面幻神にヤキモチを妬くこともあったが、そのときに「ヤマトは天聖界にとって大事な存在」と諭される。そのことがあったためか、以後はヤマトばかりに気をとられることはやや少なくなった(戦いが激化してそれどころではなかったこともあるが)。
- ちなみに、「第一次聖魔大戦」(スーパーゼウスの若い頃)にはアイドルとして活躍しており、ファンが大勢いた。
- ヴィーナス白雪(富沢美智恵)
- スーパーゼウスの秘書兼愛人。明るい性格と気の利いたコメントで天聖界(指令部)をいつも和ませている。
- 神光子(山野さと子)
- 天聖界に残った照光子の双子の兄。弟に代わり、一時的にヘッドロココ達の旅に同行した。時期が時期だけに「神帝」の一人に思われがちだが、彼は神帝ではない。最終盤、特に前触れもなく出番がなくなってしまった。
[編集] 若神子→神帝
- ヤマト王子→ヤマト神帝→ヤマト爆神(鈴木富子)
- 主人公。聖動源で生まれた若神子の一人。一人称は「僕」。少しドジな所があるが、どんな事でも一生懸命に取り組む性格。旅を続けていくにつれ、リーダーとして成長していく。天聖門を越えたときに「アーチ天使」如面菩薩の理力を受け「ヤマト神帝」へとパワーアップを果たす。その後、ヘッド・ロココから理力を受け継いで、ヤマト爆神へと変身し「次界」開拓の先頭となって活躍する。
- 牛若天子→牛若神帝→聖霊牛若(草尾毅)
- 聖霊源で生まれた若神子の一人。お坊ちゃまとして育てられたが、性格は穏やかである。聖笛を使った音楽技や水を操ることが得意。天聖門を越えたときに「アーチ天使」ポンプ大帝の理力を受け「牛若神帝」へとパワーアップを果たす。
- 天子男ジャック→神帝男ジャック→聖遊男ジャック(山本圭子)
- 聖遊源で生まれた若神子の一人。ヤマト王子と出会って第一話から登場。鳥が嫌いで、十字架天使が羽ばたいた音さえ恐れる。一人称は「オイラ」で強気な性格。「聖コインつぶて」で相手を威嚇する。天聖門を越えたときに「アーチ天使」クリスタル天子の理力を受け「神帝男ジャック」へとパワーアップを果たす。
- 騎神アリババ→神帝アリババ→ゴーストアリババ(佐藤智恵)
- 若神子の一人。砂漠の町に暮らす天使。旅の中で数奇な運命をたどることになる。天聖門を越えたときに「アーチ天使」明星クィーンの理力を受け「アリババ神帝」へとパワーアップを果たす。
- 魯神フッド→神帝フッド→聖豊フッド(山田栄子→川島千代子)
- 聖豊源で生まれた若神子の一人。レスQ天女と恋仲となる。ものすごくきざな性格。天聖門を越えたときに「アーチ天使」レスQ天女の理力を受け「神帝フッド」へとパワーアップを果たす。
- ピーター神子→神帝ピーター→聖幻ピーター(丸尾知子)
- 聖幻源で生まれた若神子の一人。美しいものや芸術が好き。グループの協調性を常に重んじている。天聖門を越えたときに「アーチ天使」オーロラ王神の理力を受け「神帝ピーター」へとパワーアップを果たす。美形だがあまり物語の中心になることがなく、出番が少ないと言われる。
- 一本釣帝→一本釣神帝→聖界一本釣(飛田展男)
- 聖海源で生まれた若神子の一人。オアシス天如と恋仲になるが、放送初期に描かれたイラストでは静如天にデレデレしている姿もあった。一匹狼な性格だが、周りに気を使う面を見せることも。天聖門を越えたときに「アーチ天使」オアシス天如の理力を受け「一本釣神帝」へとパワーアップを果たす。
- 照光子→烈神照光(山野さと子)
- 聖光源で生まれた若神子の一人。唯一天聖界に止まり、その出口で次界への道を照らす。そのため、神帝への進化は他の七人が次界に到着した後だった。
[編集] 天魔界
- スーパーデビル(青野武)
- 天魔界のヘッド。オカマ言葉を使う。頭脳は抜群だが、ひょうきんな性格で、どこかぬけた所がある。それゆえどうにも憎めない存在。台頭してくるワンダーマリアや魔スターPと対立を深めていき、後にマリアに恐れを抱き粛清を企むがロココとマリアの共闘のまえに敗れ、消滅したはずだったが。
- サタンマリア→サタンマリア(六聖球)→ワンダーマリア(江森浩子)
- 幾度となく聖フェニックス達と戦った次魔子。デビルに従っているが、自分がとってかわろうとしている。アリババや王女ヘラを魔洗礼で悪魔に変えてしまったことも。戦いの中いつしかヘッドロココと惹かれあうようになり、聖心を得る。
- 魔胎伝ノア(ノアフォーム)(増山江威子)
- 悪魔達を生み出す力を持つ。マリアの母。
- 始祖ジュラ(徳丸完)
- シャーマンカーンとともに世界を治めていたが、自らが世界の王になりたいという野心を抱き、世の中を分裂させる。その野望を果たするため、超聖神と聖神ナディアが生み出した赤ん坊の一人(ブラックゼウス)を体内に取り込んだ。何年にもわたり、スーパーゼウスの力で封じ込められていたが、後に復活し天使たちを苦しめた。
- ブラックゼウス(大竹宏)
- 聖神ナディアが生んだ救世主の一人。ただ、長い間「始祖ジュラ」の体内に取り込まれていた影響で、完全に悪に染まってしまった。「始祖ジュラ」が倒された後、その体内から復活し、悪魔の超ヘッドとして天聖界を荒らしまくった。最終的に天使軍が完成した聖ボット「ヘラクライスト」と戦いやぶれるが。
- 魔肖ネロ→ネロ魔身→デカネロン(屋良有作)
- 天魔側が、伝説の12悪魔たち(六魔極)のエネルギーを注入してつくりだした史上最強の魔偶王。どんな攻撃も効かず、さらに攻撃されたエネルギーを逆に吸い取って自らの力の源に変えることができる。必殺技「魔性般若パワー」で天聖界を破壊しつくし、一時は天使軍を恐怖のどん底に陥れた。しかし、自らの強過ぎる力におごり高ぶり、スーパーゼウスの罠にはまって自滅。後に「魔偶妃デカネロン」として再生するも、以前ほどの活躍はできなかった。
- ただ、魔肖ネロ・デカネロンを生み出す母体となった源祖球(ネロン魔球:ここに悪魔エネルギーが詰まっている)は、行方不明となり、後に(新ビックリマン後半期)大きな波乱を生む要因となる。
- 魔魂プタゴラドン(戸谷公次)
- ワンダーマリアの部下。ヤマト爆神を悪魔化しようと企む。
- 魔スターP(玄田哲章)
- 源層界に住んでいたゴードン神。横暴が過ぎ、聖神ナディアによって姿を変えられ異次元の牢に閉じ込められていた。助け出されてからは、ヘッドロココたちの進路の妨害をしつつ、元の姿に戻るすべを探している。
- ダビデブ(郷里大輔)
- スーパーデビルの命を受けて、次界・聖フラダイスの裏側に、新たな悪魔帝国・逆エンパイヤーを建造しようとしていた。
- 魔統ゴモランジェロ(幹本雄之)
- 次界第二エリア「ウィズダムベルト」を治める悪魔。ヤマト爆神抜きの神帝隊を散々苦しめた。
- ダークへラ(王女ヘラ)(鷹森淑乃)
- 次動ネブラの王女。マリアの魔洗礼を受けて強力な悪魔ダークヘラへと変貌してしまう。傷を癒してからはマリアがヘラと戦うことをためらったこともあり、殆ど自力で次動ネブラを取り戻した。
- 鬼ガシ魔(郷里大輔)
- アニメで最初に登場した悪魔。十字架天使にちょっかいを出して、ヤマト王子と天使男ジャックに倒された。
- 魔人ドジキュラー→どらQ魔(龍田直樹)
- 始祖ジュラに命令されて十字架天使をさらって来るが、失敗する。そのことが親分・始祖ジュラ滅亡につながっていくことになる。
- もの魔ね(矢田耕司)
- 毎回、スーパー・デビルのものまねをしてふざけているが、結局叱られて小間使いさせられる羽目になる。
[編集] 天地球
- 愛然かぐや(冨永みーな)
- 天地球(お守りの世界)のヘッド。ナディアの使いをすることも。ヘッドロココ復活・アンドロココ誕生に大きな役割を果たす。
- 古聖長へブダヤ(宮内幸平)
- 愛然かぐやの部下。神帝たちのパワーアップに力を貸した。
[編集] スタッフ
- 企画・プロデューサー:鍋島進二、山口康男、春日東、亀山泰夫
- 製作担当:横井三郎
- シリーズ構成:富田祐弘
- 脚本:富田祐弘、柳川茂、益子幸代、渡辺麻実、まるおけいこ
- シリーズディレクター:貝沢幸男
- 演出:貝沢幸男、新田義方、角銅博之、矢部秋則、佐藤順一、岡佳広、遠藤勇二、有間二郎
- キャラクターデザイン:青山充
- 美術:浦田又治
- 音楽:有澤孝紀
- 製作:朝日放送、東映動画(現・東映アニメーション)、旭通信社(現・ADK)
[編集] 主題歌
- OP「ドリーミング・A・GO・GO」
- ED「スーパーウォーズ」
- 歌:小橋二郎、織田純一郎、Ammy
[編集] 放映リスト
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[編集] 特集
- 東映映画第一弾「第一次聖魔大戦」
- 東映映画第二弾「無縁ゾーンの秘宝」
- OVA「ロココ&マリア 奇跡(ミラクル)」
- 特別番組「キラキラ特別増刊号」
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ビックリマン(東映アニメーション)
- ビックリマン・オフィシャルページ
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