ハナビ

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ハナビは、1998年にユニバーサル（現アルゼ）が開発・販売したパチスロ機である。A-400タイプ。

リール絵柄配列は先行機である『バーサス』と同じ。『サンダーV』で初めて搭載し人気を博した3連絵柄、リールフラッシュ演出に花火をモチーフとしたデザインを採用。3連絵柄には、ドンちゃんと称する花火師（後に見習いであるというストーリーが付け加えられる）が描かれ上から「長男・次男・三男」と後に呼ばれるようになる。この絵柄は後の兄弟機である『大花火』『ドンチャン2』などにも引き継がれた。

リールフラッシュ演出は花火をモチーフとしたフラッシュが発生し、その美しさに数々のプレイヤーを魅了した。また、ハズレ確定の「不発」フラッシュの存在でボーナスフラグ成立の可否が判断でき、初心者でも安心して打てる仕様であった。(ただし角チェリー、氷成立時にも発生する)

もちろん、従来のユニバーサル系マシン同様技術介入要素に『クランキーコンドル』から受け継がれた大量リーチ目と伝統を貫きつつも、15枚役の氷フラグを中リールだけの目押しで済んだり、リプレイはずしが2コマ目押しの余裕を持たせたりと、目押しが苦手なプレイヤーをフォローするリール配列が施された。

更にはリール始動音が間延びする遅れも存在し、遅れが発生するとチェリーorボーナスが確定し、遅れるだけでもボーナスの期待ができた。

演出にゲーム性と、稀に見る完成度を誇り売上台数が10万台を超え、メガヒット機種として現在も語り継がれている。

本機の登場で、目押しができない初心者ですら美しいフラッシュを一目見ようとプレイする光景も多々見られ、後に訪れるパチスロブームの一つの助走となった。