ドロヘドロ

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『ドロヘドロ』（どろへどろ）は、林田球による青年漫画。月刊IKKI（小学館）にて1999年から連載中。現在八巻まで出ている。林田球による2作目の長編連載となる。

退廃的で近未来的な世界観とグロテスクでハードコアな作風が目立つが、劇中にひょうきんなキャラクター達とオイシそうな料理を散りばめることでポップさを醸し出している。

登場するキャラクターのほとんどが、スリップノットのようなホラーテイストの覆面マスクを被ってることが特徴。

[編集] あらすじ

主人公カイマンは、何者かに魔法で頭を爬虫類(ワニかトカゲに酷似)の頭に変えられ、記憶を奪われた男。

記憶を取り戻す為、日々「ホール」に魔法の練習に来る魔法使いを狙って、魔法使い狩りに興じていたが・・・・・・

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

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[編集] 登場人物

• カイマン

主人公。カイマントカゲによく似た頭部を持つ、身長２メートルを越す大男。怪力の持ち主でナイフの名人。

死体袋に入れられて"ホール"の路地を歩いていた（当時本人は意識不明）ところをニカイドウに発見され、バウクスの病院に運ばれる。

上記の路地以前の記憶がなく、氏名生地年齢など一切不明。「カイマン」とは彼を見舞いに来たニカイドウの命名で、カイマン本人も気に入っている。

退院後はバウクスの病院でアルバイトしながら、記憶と自分の頭をトカゲに変えた犯人の手がかりを求めホールを訪れる魔法使いを「狩」ったり、ニカイドウの店で大好物の大葉ギョーザをたかったりして暮らしている。首をはねられても死なず、新たな頭部が再生する驚くべき不死身さを持つ。

ニカイドウに累が及ぶのを避けるため一人魔法使いたちの世界へ旅立つが、そこでさらわれたニカイドウと再会、友情を再確認する。

ストーリーが進むにつれ徐々に記憶をとりもどしつつあり、魔法使い狩りを繰り返してきた自身もまた魔法使いだったのではないか、誰か大切な友人を傷つけたのではないか、という疑念と恐れを抱いている。

• 二階堂（ニカイドウ）

カイマンを路地で見つけたのが縁で、彼の魔法使い狩りを手伝う女性。徒手格闘の達人。定食屋「空腹虫(ハングリーバグ)」の店主。ナイスバディ。

実はホールに逃れてきた魔法使いであり、周囲にはそれを隠して暮らしていた。

カイマンとともに魔法使いの世界へ赴いたおり、金策のため自分のケムリを売却したところから足がつき、以降煙に狙われることとなる。

その後捕らえられ、無理矢理契約を結ばされ煙のパートナーとなる。だがしばらくした後、何者かに体内の契約書を摘出された後、悪魔のアスの助力により僻地へ逃れることに成功する。

この世界では大変希少な、時間を操る魔法を使う魔法使いであるらしく、その魔法で友達を死なせてしまった過去を持つ。

• 心(シン)

煙の部下の掃除屋…要するに殺し屋の魔法使い。堅気で「大事な命を無駄にするような奴は死ね」という妙な信条を持っており、好戦的というわけではないが襲ってくる相手には容赦しない。煙の命令でカイマンの命を狙う。一度はカイマンを圧倒し首をはねとばしたものの逃げられ、再戦の機会を狙っている。

能井とは数年来のパートナーで、そのコンビネーションは強力。

実は人間と魔法使いの間に生まれたハーフで、少年時代は人間の父親と共にホールで暮らしていたが、ひょんなことから魔法使いの子供であることが露見、町中から追い回される。まきぞえになった父親を殺した自警団を皆殺しにした後、魔法使いの世界に移住し煙に雇われる。武器である金槌はこの頃から使っていた。相手を生かしたまま輪切りのように分断する魔法を使う。

ぶっきらぼうだが義理堅い性格で、煙からも信頼されている。意外と純情。

• 能井（ノイ）

煙の従妹にして部下の掃除屋。心のパートナーで彼を「センパイ」と呼ぶ。女子ボディビルダーのような体格で、おそらく登場人物中１、２を争うほど背の高い美女。

男勝りのカラっとした性格でケンカ大好き。その腕力を生かした打撃で戦う。希少な、傷を治す魔法が使える。その威力は死んでさえいなければあらゆる傷を治し欠損部位をも再生させる。

少女時代に敵に襲われた際、心に命を救われ、その時から彼を慕っている（恋愛というよりアニキという感じだが）。心が煙の組織に来た頃は、心より小さくて可愛いらしい女の子だった。

• 恵比寿

  爬虫類変化専門の魔法使い。

  カイマンに噛まれてから、ちょっとアタマが抜け気味。

  ゾンビになったり、転んでアタマが割れたり、色々踏んだり蹴ったりで生傷が多い。

  ちょっと藤田のことが気になるかも。

  実は良いところのお嬢様。

• 藤田

  友人の松村の仇を取ろうとカイマン打倒に燃える下っ端魔法使い。

  友人の追悼の意を込め、葬式の靴を履いている。

  恵比寿の子守役がすっかり板についた。

  けっこう小物。

• 煙(えん)

  魔法使い狩りをするカイマンを狙っている。

  煙ファミリーのボス。魔法使いの中では有名で一目置かれている。

  キノコが好きで魔法もキノコに関したもの。

  ホウキのブランド、ラーメン屋など幅広く事業を展開している。

• キクラゲ

  死者を蘇らせる魔法を使う猫(犬？)。

  煙のパートナー(ペット？)。

  鳴き声は「ンニャンニャ」。

• 鳥太（チョータ）

  自称・煙のパートナー（だが相手にされない）。

  “魔法を解く”魔法使い。

  謎解きが得意。

  現在はアスの魔法により、ニカイドウになりすましている。

• バウクス先生

  ホール中央病院の医者。

  カイマンに舐められ気味。

• カスカベ博士

  魔法使いに子供にされた。

  しぶとい楽観主義。

  カイマン達を魔法使いの世界に連れて行く。

  「カスカベ（春日部）」という名は妻である魔法使いのもので、現在の彼女（通称「ハル」）は悪魔になっている。

  本名は、ヘイズ。

• ジョンソン

  カスカベ博士に操られている巨大なゴキブリ。

  話せる言語は「ショッキング！」のみ。

  見た目とは裏腹に知能は高いらしい。

  案外、主人思いの面を持つ。

• 栗鼠

  カイマンの口の中の男。

  心達がアパートから見つけ出した生首から復元した。

  十字目の一員。

• アス

  ニカイドウの育ての親であった悪魔。

• ギョーザ男

  ギョ～～～～ザッザッザッ

[編集] その他

• ドロヘドロ立体化計画「ドドド」

  カイマンや煙、ニカイドウなどのフィギュアが毎月IKKIにて掲載されている。