デイリー・メール

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The Daily Mail（デイリー・メール）は、1896年創刊のイギリスの新聞。日曜版の題字はthe Mailである。編集傾向は右翼的であった時代が長い。長い間一般紙のサイズの新聞であったが最近はタブロイドサイズになっている。この新聞の主なライバル紙デイリー・エクスプレスは対象とする読者層や政治的立場が重なるが発行部数はこの新聞の半分以下である。

200万部を超える発行部数。新聞として世界12位、英語の新聞としては2位である（2004年現在）。

デイリー・メールはRothermere卿とノースクリフ卿によって1896年5月4日に一般紙とは一線を画す新聞として創刊された。イギリスで初めてのタブロイド紙。短くて分かりやすい記事と写真によって人気がでた。特に好評を得たのは連載小説の導入である。創刊号は8ページで、初期のこの新聞は値段が1/2ペニーで8ページ。創刊後しばらくしてすぐに50万部を突破する。

1906年世界初の英仏海峡横断飛行に対してこの新聞は1000ポンド、ロンドン-マンチェスター間の飛行に対して10000ポンドの賞金を出す。1910年二つの飛行とも成功し賞金が支払われる。

この新聞はドイツが大英帝国に戦争を仕掛ける計画を進めているという記事を載せた、その結果第一次世界大戦の勃発の後、戦争を招いたとして批判される。対戦が勃発した時ノースクリフ卿は徴兵制導入を主張して論争を引き起こす。1915年5月21日、英雄と考えられていた当時の陸軍大臣のKitchener卿に関してこの新聞は辛辣な批判記事を載せたため一晩で発行部数が138.6万部から23.8万部まで落ちた。株式市場の会員は売れ残りの新聞を燃やして抗議し、ボイコットを始める。当時の英首相アスキスは「我が国を破壊する新聞である」と非難した。

Kitchener死亡の時彼の死を大英帝国の幸運と評した。この新聞はその後アスキス首相の批判運動を繰り広げ、1916年12月首相は辞任する。後任のデビッド・ロイド・ジョージ首相はノースクリフ卿の政府批判をかわすため、彼に入閣を要請するが断られる。

1922年ノースクリフ卿が亡くなる、Rothermere卿がすべての経営を行う。

1926年発行部数が200万部を記録。