Web Analytics
Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions テイルズオブデスティニー - Wikipedia

テイルズオブデスティニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

[分割]
項目分割の提案:この項目は、記事の一部を「テイルズオブデスティニーの登場キャラクター」に分割することが提案されています。議論はノート:テイルズオブデスティニーを参照してください。なお、分割作業を行う際には履歴不継承にならないように注意してください。

テイルズ オブ デスティニー
ゲーム
ゲームジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション(PS)
プレイステーション2(PS2)
開発元 PS:ナムコ
PS2:ナムコ・テイルズスタジオ
発売元 PS:ナムコ
PS2:バンダイナムコゲームス
キャラクターデザイン いのまたむつみ
メディア PS:CD-ROM 1枚
PS2:DVD-ROM1枚
プレイ人数 1~4人
発売日 PS:1997年12月23日
PS2:2006年11月30日
販売価格 PS:5,800円(税別)
PS2:7,140円(税込)
売上本数 PS:90万本
レイティング PS2:CERO:A(全年齢対象)

テイルズ オブ デスティニー』 (Tales of Destiny) は、1997年12月23日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたプレイステーション(以下PS)用RPGテイルズシリーズの第2作目である。2006年6月20日プレイステーション2(以下PS2)へのリメイクが発表され、当初は2006年11月22日に発売する予定であったが、11月30日に延期になった。テイルズ独特の固有ジャンル名はPS版が『運命のRPG』、PS2版が『運命という名のRPG』。

キャラクターデザインはいのまたむつみ。主題歌はPS版、PS2版共にDEENの『夢であるように』。

略称は「デスティニー」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOD」。

PS2版は、日本ゲーム大賞2006フューチャー部門を受賞した。

目次

[編集] ストーリー

自らの名を上げるためにリーネの村を飛び出したスタンは、セインガルド行きの飛行竜―ルミナ・ドラコニス―に密航する。しかし、飛行竜が魔物に襲われ、武器を取り上げられていたスタンは武器を探すため飛行竜内を捜索する。倉庫内で見つけたのが言葉を話す剣『ソーディアン・ディムロス』だった。

ディムロスのマスターとなったスタン。そのことが彼の運命を大きく変えて行く。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] キャラクター

本作の声優陣の豪華さは旧作でも、歴代のテイルズシリーズにおいて最高とも言える。 PS2版でもパーティメンバーは極力オリジナルキャストであり、サブキャラクターを加えても豪華なものと言える(ミクトラン、ダーゼン等がそれに当てはまると言える)。

[編集] パーティメンバー

[編集] メインメンバー(ソーディアンマスター)

PS版でもストーリーの進行上必ず仲間になる。PS版ではエンディングで「ソーディアンマスターの資質」とは「かつて人間が有していた言語を用いずに意思を疎通することが出来る能力」とされていたが、リメイク版ではカットされた。 なお、リメイク版では5人全員に耐性属性と弱点属性がそれぞれ設定されている。ディムロス入手前のスタン、イクティノス入手前のウッドロウも有しているので、ソーディアンとは無関係の模様。

スタン・エルロン (Stan Aileron)
19歳、172cm、63kg 
声:関智一
本作の主人公。ソーディアン・ディムロスのマスター。シリーズ最年長の主人公である。
金色の長髪トンガリ頭と白い甲冑、細長い薄紫のマントが特徴。フィッツガルドの山村であるリーネの村で祖父トーマス、妹リリスと暮らす羊飼いだったが、セインガルドで名を上げる為に思い付きで村を飛び出す。密航した飛行竜がモンスターの襲撃に遭ったとき、ディムロスと出会う。
性格は純粋な正直者で熱血漢。田舎者で世間・一般知識には疎いが常識はある。極度の低血圧で、一度眠ると起こすのは至難の技。旅を通じてルーティと相思相愛になっていくが、仲はなかなか進行しない。ルーティやリオンにはタメ口で口調も雑だが、それ以外、特に年長者など目上の人間には口調が丁寧で礼儀正しい。もっとも、実際には年上かつ目上であるソーディアン達に対しては、彼らが生前の年齢や階級などを教えていない為かタメ口である。
PS2版では良い人ぶりとボンヤリっぷりに更なる磨きをかけており、皮肉や嫌味をほとんど意に介さない(気づかないだけの時も)為、ルーティやリオンとの口喧嘩もほとんど無くなった。また、PS版でしばしば使われていた「田舎者」扱いとそれへのコンプレックスもカットされた。結果、その善人ぶりと懐の深さはシリーズ屈指。また、歌が下手と言う設定も追加されている(ジョニーは苦笑いし、ルーティに超音波と言われた)。頭が良くないと自分で認めているが、「物事の本質を見抜く力」を有しており、「名探偵!」の称号すら入手する。なお、「探偵」を意識している時は口調が変って自信に満ちた態度となるが、やはり非常に疲れるらしい。最強称号は「太陽の申し子」。
お約束の決戦前夜イベントではシリーズ11年目にして遂に、初の主人公側からのヒロインへの告白(といってもコングマンのような求愛ではないが)という快挙を果たす。更にEDでは仲間達に見守られながら新たな人生を踏み出すこととなった。
2Dゲームの宿命か、剣を持つ手が場面によって異なるが、3Dのレディアントマイソロジーでは右利きに確定された。獅子戦吼など手を使う技を使用するとき、拳が赤くなる。新技「灼光拳」は声優ネタだと思われる。
ブラストキャリバーは歴代PS版主人公が使って来た「緋凰絶炎衝」、PS版でも秘奥義扱いされていた「皇王天翔翼」「殺劇舞荒剣」、さらにカイルの使う「斬空天翔剣」等、バリエーションが豊富になっている。テイルズ主人公らしく、体力・攻撃力・防御力全てが高く動作も機敏な強力キャラ。風に耐性を持ち、水が弱点。
ルーティ・カトレット (Rutee Kartret)
18歳、157cm、46kg B:83 W:56 H:83(cm)
声:今井由香
本作のヒロイン。ソーディアン・アトワイトのマスター。シリーズ最年長ヒロイン(ミントと同位)。
セインガルド王国の東部にあるクレスタの街出身のレンズハンター。孤児院育ち。経営が傾いてきた孤児院を存続させるためにレンズハンターになったこともあり、レンズ絡みに限らず儲け話には目が無く、『金の亡者』、『鬼のルーティ』、『強欲の魔女』の通り名を持つ(シリーズで唯一、戦闘中に金を探す特技『サーチガルド』を会得している)。決め台詞は「借金も仕返しも倍返しが原則よ!!」(リメイク版)。犯罪行為にも手を染めており、セインガルド各地に手配書が配られている指名手配犯でもある。その一方で、母性に溢れており、孤児院では積極的に子供達の世話をしていた。林檎好きらしく、いのまた氏のイラストでもOPアニメでも林檎を食べている。更にリメイク版OPにおいてスタンの処刑を邪魔する為に投げつけたのも林檎である。
実はヒューゴの娘で、リオンの姉である。クレスタの孤児院に捨てられたのは、ヒューゴにルーティを殺すよう命令された母・クリスが命令に従う振りをしたためである。その際、ルーティのお守りとして傍らに添えられていたのが、ソーディアン・アトワイトだった。
PS版ではなんだかんだで、スタンのことを想っている様な発言もするが、スタンに(天然で)流されることが多い。また、こちらでは第一部ノイシュタットにいたる頃には既にスタンに恋愛感情を抱いていた。
リメイク版では、スタンとの仲が深まる追加イベントが複数追加され、気が付いたらくっついていたというような唐突さはなくなった。第1部では孤児院の借金返済への気負いから、第2部では世界を厄災に巻き込んだヒューゴの娘であるという関係から、周囲の人間に対してきつい態度を取るシーンが追加されたが、その度にスタンとの会話で心を癒され、態度を改めている。対するスタンが迷いに落ち込んでいる時には、彼にとって本当に大切な「護りたいもの」を示し、前に進ませる大きな力となった。
なお、PS版以上にスタンを尻に轢いている印象が強い。特にハイデルベルグの宿屋でのサイコロ賭博イベントでは、彼に賭け金として1Gしか渡さないと言う恐妻?ぶりを披露した。
「自由称号」のデフォルトは大胆?にも「美少女代表」。しかしチャット絵などではどちらかと言うと中性的な顔つきに描かれている。最強称号は「守護慈愛の天使」。スタイルに関しては「ファンダム」では「グラマー」、「なりきり3」では「ぺったんこ」、と安定していなかったが、本作では公式イラストの通り「スレンダー」と確定した。
ちなみに、エターニアのあるイベントでルーティのコスチュームが「盗賊の服」として登場する(彼女は盗賊ではない・・・はず)。
レディアントマイソロジー右利きに確定された。
BCはオリジナルの「トリックスター」「ライフディスチャージ」、過去作に登場した「インブレイスエンド」がある。装備品「クローク」系の関係もあってPS版と比べるとHPが低くなり、接近戦技もほとんど追加されず、常にアトワイトを装備しているため、完全に後方回復役になった。もっとも、他のソーディアンでも回復晶術が可能になる「ディスク」システムがカットされた為、不動のレギュラーたる地位は確実なものとなったのだが。炎に耐性、地が弱点。
また、彼女の代名詞「サーチガルド」は、PS版ではその場に座り込んで無防備状態でお金を捜すという封印推奨技だったが、リメイク版では何と一瞬でお金を拾う上に攻撃判定があり、更に連続使用により回復力の低下する回復晶術の回復量を元に戻す、という欠かすべからざる効果を得るに至った。
小説版設定として、母が残したアトワイトのほかにペンダントも所持している。このペンダントはマンガ版でも登場(ただし、形は違っており、啄木鳥しんき版には文字が刻まれており、くおん摩緒版はロケットペンダントのような形をしている)。
啄木鳥しんき版では、海底洞窟崩壊の直後、リオンを失ったことにより、自分はリオンが苦しんでいたこと、悲しい想いをしていたことに気が付いておらず、救うことが出来なかったとスタンに対し激昂し、涙していた。
リオン・マグナス (Lion Magnus)
16歳、159cm、48kg
声:緑川光
セインガルド王国の客員剣士でヒューゴの側近。ソーディアン・シャルティエのマスター。
弱冠16歳にしてセインガルド王国随一の剣の使い手であり、将来は七将軍の1人といわれている。
本名は“エミリオ・カトレット”(一般的には父方姓の”エミリオ・ジルクリスト”が本名だと考えられるが、自身が母方姓を主張している辺り、父を憎み、母を敬っていたと推測される)。ルーティの実の弟であると同時に、ヒューゴ・ジルクリストの実の息子であるが、幼い頃から上司と部下として接し、生まれる遥か以前に実姉のルーティは捨てられていた上、母親のクリス・カトレットはリオンを産んだ直後に亡くなったので、親の愛情を一切受けずに育っている。
そんな生い立ちを持っていることもあり、本質的には優しい部分もあるのだが、基本的には冷徹で複雑な性格かつ、自分の命に対しての執着心はかなり希薄な傾向である。ちなみに乗り物に弱く、すぐ酔う(小さいボートに至っては二度と乗らないと誓ったほど)。
かなりの甘党で特にプリンが大好きなのだが、本人はその事を隠したがっている。PS2版では称号「スウィートボーイ」を取得した。
他人とはあまり関わりを持たない一方で、母親の面影を持つメイド、マリアンにだけは心を開き、命を懸けて愛していた。ドラマCD「プルースト・フォーゴットン・クロニクル」では強引にマリアンにダンスの手ほどきをしたり、ベランダから忍び込んで驚かそうとする場面があり(リオンなりの愛情表現だったと思われる)、彼女の前ではいたずら好きな16歳の普通の少年である。第二部ではそれを知ったヒューゴにマリアンを人質にとられ、スタン達と敵対することになる。
PS2版ではスタンとの友情が強調されるイベントが増えたためか、マリアンに執着しているという印象はいささか薄まった感がある。尤も、PS版のスタンらとの関係は、スタンの息子であるカイルを必死になって守っていた理由として説明不足だったことを考えると、整合性は増したといえる。冷酷な一面も大分なりを潜め捻くれているというよりは不器用な皮肉屋という感じになり、TOD2のジューダスの性格に近くなったと言える。
PS2版では、ダイクロフトでの最終決戦に登場しないなど、TOD2との繋がりを考慮されてか若干の変更が加えられている。また、クリア後の隠しダンジョンで「なりきりリオン」なるアクセサリを入手可能。死亡後も「リオン」で戦うことは可能になった。
戦闘でも、シャルティエと短剣を構えた二刀流に変更されている。ブラストキャリバーの「浄破滅焼闇」をはじめとしてTOD2の技を多数使う。「魔神煉獄殺」という、TOD2で有名な「真神煉獄刹」の同音異義の技も使用する。能力的にも、動作が機敏で攻撃力も高いが体力・防御力はとても低いなど、ジューダスに近しいものとなっている。
レディアントマイソロジーでは左利きにされた。
啄木鳥しんき版では、崩壊する海底洞窟とともに死ぬつもりであったが、シャルティエの説得により生きる道を選び、洞窟に残っていた飛行竜を用いてダイクロフトへ向かい、ベルセリオスに支配されたマリアンを解放させ、スタンたちを窮地から救った。ラストでは、再会の約束をしていたスタンたちとは会わずに別れ、今まで犯した過ちを償う、贖罪の旅へと旅立っていった。
テイルズシリーズでは数少ない悲劇の美少年という位置づけもあってか、発売から幾年経った現在でも人気が高いキャラで、女性の支持が特に強い。人気投票でも第1回は堂々の1位。第2回は2位へランクダウンしたものの、第3回ではリメイク版の登場もあってかシリーズでもキャラクター支持の強いジアビス勢を差し置いて、見事に1位へ返り咲いた。


フィリア・フィリス (Philia Philis)
19歳、162cm、42kg B:78 W:54 H:82(cm)
声:井上喜久子
ストレイライズ神殿で古代文明を研究しているアタモニ神団の司祭。ソーディアン・クレメンテのマスター。
緑色の長髪を三つ編みにし、アタモニ神団の法衣を身に纏う。研究に明け暮れる日々を送った為かかなりの近眼で眼鏡をかけている。慈愛にあふれ、芯がしっかりしているが、肝心な時に自分の責任を後悔し、つい攻め続けてしまう所がある。アタモニ神への信仰心が強く潔癖症。神殿暮らしが長かったので世間知らずで天然ボケなところがある。神の眼を強奪しようとしたグレバムを阻止しようとして石像にされた。その後、スタン達と行動を共にし、カルバレイスへ行く時にクレメンテと出会った(PS2版では仕様の変更からか海竜の中で待機することになったがクレメンテに導かれ、たった1人でラディスロウの奥へ向かった)。密かにスタンに恋をしている。
PS版では潔癖症のインドア派というだけでいささか影の薄いキャラだったが、PS2版では不潔な場所に居続けると狂気的になったり、髑髏マークの怪しげな薬品を持って不気味に笑うシーンが追加されるなど調合・爆発物マニアの度合いが増したり、クイズマニアになったりと、コミカルな方向でキャラが濃くなった。眼鏡を光らせるという技?も追加。因みに視力の低さは並大抵ではなく、裸眼ではルーティとリオンの区別はおろかスタンとマリーを見極めることすら出来ない。
初期は金髪でミニスカートというラフな格好がイメージされていたが、「職業が神官なのに、ミニスカはふさわしくない」と現在の設定に変更された。しかしデザイン自体は好評だったらしく、「初期のイラストのままだったらまた違う人気を博していたかもしれない」とスタッフは語っている。スタイルに関しては「ファンダム」では「ぺったんこ」、「なりきり3」では何故か「グラマー」扱い。リメイク版では明らかにならなかったが、イラスト、チャット絵を見る限りでは前者。
PS版では神官だけあって、クレメンテ入手前は杖を武器に戦うが、PS2版では入手するまで戦闘には参加せずにNPC扱いとなっている。体術・剣術は不得手らしく、爆発する液体が詰まったビン(フィリアボム)で戦う。後方から晶術で攻撃というスタイルは変わらないが、CPU操作時もわりと頻繁にブラストキャリバーとそのカットインが入る為、キャラ強化を含めても印象が強まったと言える。能力的には恋敵同様に体力・防御力が暴落した上、中距離型の技がメインで動作ものろく、ルーティと違って逃げ足も遅い為、敵の接近を許すとあっという間に倒される事が多い。神官にも関わらずして何故か、闇に耐性、光が弱点。
PS版でクレメンテが覚える最強の晶術「ディバインパウア」は、ブラストキャリバーの技として使われている。他に「セイクリッドブレイム」「リバースクルセイダー」がある。なお、トラッシュマウンテンではカットインが限定のものに変化、まるで別人のような怖い顔付きになっている。
啄木鳥しんき版ではクレメンテと出会ったのはカルバレイスへ行く途中ではなく、フィッツガルドからセインガルドへ戻る最中に変更されている。また、初登場時ではまだ18歳であり、ノイシュタットに到着した日に誕生日を迎えていたことから、スタン、ル-ティ、リオン、イレーヌから祝福されていた。
ウッドロウ・ケルヴィン (Woodrow Kelvin) 
23歳、181cm、68kg
声:速水奨
雪国ファンダリアの王子。ソーディアン・イクティノスのマスター。
銀髪で雪国の人間とは思えないほど色黒。文武両道に優れ、人の上に立つ者にふさわしい器を持っている。放浪癖があるのが珠に瑕。アルバの元で弓の練習をしていたため、剣以外にも弓矢を扱うこともできる。王である父親がグレバムによって殺され、若くして王位を継ぐこととなり、賢王と呼ばれるようになる。
PS版ではマリーに恋心を抱くが、応じてはもらえなかった。PS2版ではこの関連イベントが大幅に変更され、ウッドロウがマリーに恋心を抱くような描写は削られている。また、偉大な父に対するコンプレックスと王位継承への不安・悩みがライトアップされるようになった。更に、博学のクイズマニアという設定も追加され、フィリアは良きライバルとなった。しかし二人とも根が真面目すぎる為か、「クイズ」は得意でも「なぞなぞ」は苦手である。正体を隠しているにも関わらず街の女性からモテまくっている。なお、アルバとの付き合いは20年に及ぶ。
PS2版ではソーディアンと弓を同時に扱えるようになった。ブラストキャリバーにはデスティニー2のカイルの秘奥義「裂衝蒼破塵」や、自分の命を削って限界突破し、必殺の一撃を与える新技「刹華斬」等が登場。しかし、刹華斬を発動してしまうと自分も戦闘不能になってしまうため、使い勝手はあまり良くない。
ネット上では「空気王」という不名誉な称号で呼ばれる。それは、イクティノスの属性が風であることもあるが、PS版では中盤再加入時に序盤のままの低レベルで参加するため補欠に回されやすいこと、更にイクティノスも終盤において一桁のレベルで使えるようになるため一般武器を装備させられ易い事、そして何より、イベント上の出番が少なくキャラが薄いこと、が理由として挙げられる。
リメイク版ではその反動かレベルが上がり易かったり、戦闘能力が跳ね上がったり、イクティノスが二部の最初から使えたり、見せ場も増えたりしたが、一度付いた愛称は変え難いのか、今尚「空気王」の名は堅持されている。サポートタレント「警戒」も便利であるにも拘らずして「存在感が無い事の裏返しか」と身も蓋もない評価を受けることが多い。

[編集] サブメンバー

PS版ではマリー、チェルシー、ジョニーは第一部の一定期間必ず参入するも、第二部では完全に任意加入であった。特にコングマンは強制加入時期が一切ないため、非常に出番が乏しい。 対するリメイク版では上記4人は第一部第二部共にストーリーの進行上必ず仲間になるようになったため出番も増えた。その意味で、リメイク版では「サブキャラ」と呼べるかどうかは微妙な所である。

マリー・エージェント (Mary Agent)
24歳、170cm、54kg
声:天野由梨
ルーティと行動を共にする記憶喪失の女剣士。
一年以上前、ルーティと出会った時には自分の名前以外何も覚えておらず、旅をしている内に記憶が戻るかもしれないという事でルーティと行動を共にしている(エージェントと言う姓はルーティが付けたもので、本名はマリー・ヴィンセントなのだが、パーティではエージェントという姓が定着している)。戦闘では血気盛んで剣の腕は立つが脳天気で変わった性格で、「見るもの全てが新鮮で記憶喪失も悪くない」などと記憶喪失を楽しむ程。その一方、記憶喪失前から持っている剣(PS2版では短剣になっている)を大事にしているなど記憶を取り戻したい気持ちもある。ちなみにその剣は夫・ダリスとお揃い。
PS2版ではその彼との熱愛ぶりが強調されるイベントが追加された。気配りは細やか。酒豪。かなりの可愛いもの好き。ねこにんラブにして三代目「ねこねここねこ」(未遂)。スタイルは「ボンキュ」でルーティ、チェルシーの羨望の的。
主婦だったこともあり料理が得意で、一番の得意料理はファンダリアの郷土料理「ビーストミートのポワレ」。
PS2版では使用武器が巨大な斧に変わり、性格も戦闘後の勝利モーションに大笑いをするモーションが追加される等、豪快さや天然っぷりが強調された仕様に変更されている。技の中にはデスティニー2のロニが使用していた「割破爆走撃」「放墜鐘」も含まれている。PS版で最後に覚える奥義、「斬!」はブラストキャリバーに格上げされた。スタン以上に頑健な頼れるキャラだが、空中戦はいささか苦手。
チェルシー・トーン (Chelsea Tone)
14歳 151cm 39kg
声:渡辺菜生子
ウッドロウの弓の師であるアルバの元で暮らしている少女。
元々はジェノスの名家に生まれた令嬢だが、疫病の流行で両親は死去し、以後祖父であるアルバの元で生活をしている。当初は実母の死をアルバが隠していたために嫌っていたが、真実を告げられた後は祖父を大切に思っている。但しリメイク版では、両親が死んだのは「自分が子供だったから」と自分を責めるようになり、それ故に大人びた振る舞いをするようになった、と変更された。それに従い、幼少期はアルバを嫌っていた、ということもなくなった。
口が達者で礼儀正しいが、子供扱いされることを嫌うためにことわざ四字熟語などを必要以上に使って大人ぶることがある。方向音痴で、アルバの家の周りの雪山でも簡単に迷ってしまう。得意の武器は弓矢で3歳から修行している。祖父が達人なだけに腕はかなり立ち、技の多彩さではウッドロウを軽く凌ぐ。また、射撃属性を弱点とする敵が設定されたことから、出番も増えたともいえる。
ウッドロウに恋心を抱いていて、PS版では「ファンダリア王妃になる」とまで発言しているが、全く本気にしてもらえない。PS2版では恋心からの過ちか、ウッドロウの心を射抜こうと弓矢でウッドロウの心臓に狙いを定めた事がある。因みにリメイク版では、最初は祖父を自分から奪うライバルとしてウッドロウを嫌っていた、となった。
寒冷地であるファンダリアに住んでいるにもかかわらず、へそを出した服装をしているが、18年後の世界であるデスティニー2では、32歳にも関わらずその服装(ツインテール風の髪とカボチャパンツ)で一部ファンの眼を疑わせたが、PS2版で街の子供との喧嘩が原因であると明らかにされた。
メンバーの中では最年少。PS2版では年齢差の近いのにチェルシー以上に大人びたリオンを敵視しているが、当のリオンもチェルシーとは一緒にされたくないコメントをしている。
PS版では装備品、パラメータ、技ともに弱く、すぐに倒されがち(前述のフィリア、ルーティ以上に弱かった)だが、PS2版では近距離戦用の打撃技が追加されるなどで強化された。ブラストキャリバーにデスティニー2のナナリーの秘奥義『ワイルドギース』がある。
ジョニー・シデン (Johnny Shiden)
26歳 174cm 61kg
声:山寺宏一
アクアヴェイル公国・シデン領当主の三男坊。明るく飄々とした吟遊詩人。
愛するエレノアをトウケイ領主ティベリウスに殺されて(正確には自殺)以来、自分の身分を隠し吟遊詩人として復讐のチャンスを伺っている。しかし普段はそんな重い過去を微塵も見せない。パーティの中では一、二を争う大人な性格である。
リメイク版では指導者としての大器を覗わせるイベントが多数追加、PS版では私怨の為でしかなかったティベリウス打倒にも、アクアヴェイル王族の責務としての一面が加わることとなった。
なお、PS版ではフェイト、エレノアとの三角関係において自ら身を引いた、との印象が強かったが、PS2版ではエレノアがフェイトを選んだ、という事がはっきりと解るイベントが用意されている。道化のような姿も失恋のショック故、となってしまった。
歌がうまいのか下手なのかはよくわからないが、「独特」である事は確か。ちなみに彼の歌は全てジョニー自身が作詞作曲したもの。PS2版ではフェイスチャットの登場等によって歌詞も多数登場、声を担当した山寺宏一氏が熱唱している。また、アクアヴェイルでは割とファンが多い。スタンもその一人だが、ルーティやマリーは微妙な顔をすることが多い。
弦楽器(マンドリンリュート三味線など)を武器とし、特技も全て歌。PS2版では、ディムロスが「素人ではない」と言わせる程の剣の腕を持っているが、剣を使うことはただ一度、イベントのみ。その影響か、パラメータの攻撃力や体力が実は高めであったりする。ほとんど唯一の音波属性使いとして、活躍の場は少なくない。また、ソーディアン持ち替え不可化により、ルーティ以外で唯一の回復役となった(ただし、第二部における再加入はもっとも遅い)。PS版における通常攻撃は楽器で敵を殴るという音楽家にあるまじき行為であったが、リメイク版では音符(音波?)による攻撃に変更、防御モーションは自らの体を盾にして楽器を護るものとなった。何故これでダメージが軽減できるのかは不明。
ブラストキャリバーは、彼らしいユーモア感あふれるものである。
マイティ・コングマン (Mighty Kongman)
39歳、190cm、100kg
声:玄田哲章
ノイシュタットの闘技場に君臨する格闘チャンピオン。PS版では出身地不明となっていたが、リメイク版ではノイシュタットの下層民出身、となった。
決め台詞は「俺様がチャンピオンよ!」。いささか傲慢な性格。いかなる武器をも扱えるが拳でしか戦わない。己の肉体美を見せ付けるためか、常に上半身は裸。
PS2版では襲撃を受けたノイシュタットを守ろうとしてスタン達と同行する等、「ノイシュタットのヒーロー」らしい一面を見せる。チャンピオンとしての誇りは強く「子供達の夢を守るため、無様に負けるわけにはいかない」と言っている。その他のイベント追加もあり、「傲慢なチャンピオン」でしかなかった印象もかなり変わり、玄田氏の熱演もあってか「お茶目なムードメーカー」への大変貌を遂げた。
フィリアに一目惚れした為、PS版では彼女が想いを寄せるスタンを目の仇にしていたが、PS2版ではスタンと和解イベントが早々に発生し、以降は良き仲間となる。フィリアへのアプローチは熱烈だが逆に彼女を困惑させてしまう。なおリメイク版ではPS版と違ってフィリア一筋になったためか、ごく僅かだが望みが出てきたと言えなくもない。
PS版では闘技場で勝利しないと仲間には入らないのだが、PS2版では勝敗にかかわらず必ず仲間になる。また第二部では最初にフィッツガルドに立ち寄った際に参入するため、イベント上の出番も増えた。そのため、直後ファンダリアに行った際は、上記の通り上半身裸のため非常に寒そうにしていた。
彼の技は鍛え上げた己の肉体を使ったもので、威力は高い部類に入る。シリーズ屈指の巨漢は伊達ではなく、体力・攻撃力・防御力全てがダントツのトップで他の追随を許さず、サポートタレントも筋トレ。ただし弱点もあり、体が重すぎるのか動作が緩慢な点(ダッシュスピードがスタン、ルーティの半分程度しかない)と、術防御力が全キャラ中最低で、敵の使う術剣技や晶術で大ダメージを食らいやすい点が挙げられる。
ちなみに、PS版のメニュー画面などで表示される名前は「マイティ」だが、PS2版では「コングマン」になっている。しかし、民衆から呼ばれる時はPS版だと「コングマン」なのだが、PS2版だと「マイティ」と呼ばれており、いまいち呼び名が曖昧なキャラでもある。ルーティからの呼び名は「コング」。
PS2版では昔、マギーおばさん(リーネ村の住人で、いつも畑を耕しているおばさん。PS版では種育ての際世話になるが、PS2版では単なる村人扱い)に酷い目にあわされたらしく、「あいつだけはカンベンしてくれぇ」と弱気な態度を見せていたが、これはマギーがコングマン以前の闘技場チャンピオンだった設定のためである。この事は続編のTOD2で微妙ではあるが明かされる。
何故かメインキャラクターの中で唯一オープニングムービーに登場していない、という不遇のキャラクターでもある。ちなみに、PS版TODから7年後に発売されたなりきりダンジョン3のCMにて、ようやく初めてのアニメ登場を果たした。
リリス・エルロン
17歳、身長「???cm」、体重「???kg」
声:今井由香(PS版)、川田妙子(PS版ファンタジア)、沢口千恵(ドラマCD、テイルズオブファンダムvol.1、デスティニー2、PS2版)
リーネの村に住むスタンの妹。後に義姉となるルーティへと伝授される秘技「死者の目覚め」の開発者。
料理が得意で、エルロン家の家事を一手に引き受けており、スタンもリリスには頭が上がらないが、本人はややブラコン気味。PS2版ではブラコンが更に加熱、既婚者マリーを除く女性メンバー三人、特にルーティにはかなり厳しい牽制をしかけることとなる。
PS版ではある裏技を使うと、パーティーメンバーに加わえる事ができる。これには、開発段階ではリリスはサブキャラとして仲間になる予定だったが、結局叶わず、リリスのデータだけディスクに残ってしまったという説がある。Best版ではこの裏技は使えない。
サブキャラだが人気が高く、なりきりダンジョン1に始まり、PS版TOPTOEにもカメオ出演している。続編であるTOD2にも勿論登場。また、ファンダムには彼女が主人公のモードも存在する。
PS2版では、とある条件を満たすとパーティメンバーにすることができるようになった。ただし、隠しキャラ扱いのためか、仲間に入れてもメインストーリーのイベントでは登場しない。一応複数のレアチャットと戦闘勝利時の仲間との掛け合いは用意されている。ブラストキャリバーはおなじみの「サンダーソード」。その特技は家事を基本にしたコミカルなものばかり。兄にも優る攻撃力を有するが、その反面体力・防御力がかなり低いので気が付けばやられている事も多く、宝石等の副装備品でフォローする必要がある。ほとんどの属性攻撃が可能なので、敵の弱点を突く戦い方が基本である。

[編集] ソーディアン

「ソーディアン」の設定については、「こちら」を参照。
天地戦争時代の地上軍軍人たちが人格のオリジナル。年齢に比して階級が高すぎるのは、彗星の衝突による大災害とそれに続く大戦による人口減が原因かと思われる。
リメイク版では戦闘中にアドバイスをしてくれたり、代わりに晶術の詠唱をしたりしている。
ディムロス (Dimlos)
声:置鮎龍太郎
その勇猛な戦い振りから「突撃兵」「核弾頭」などの異名で呼ばれた地上軍第一師団師団長、ディムロス・ティンバー中将の人格を投射したソーディアン。身幅の広い両刃の剣。天地戦争後はフィッツガルドに安置されていた。セインガルド王国の首都ダリルシェイドに輸送される途中、積まれていた飛行竜がモンスターの軍勢に襲われ、武器を探して倉庫に入ってきたスタンと出会うことになる。PS2版ではオリジナルが敵として登場する。
晶術は炎属性に特化するが剣自体の攻撃力も高く、晶術よりも白兵戦向き。マスターの剣技に自身の発火能力を組み合わせ、威力を倍化させる事ができる。リメイク版では術攻撃力が高められたこともあり、基本能力は全ソーディアン中でも最高となっている。
オリジナルメンバーのディムロスは猪突猛進然とした熱血漢だったようであるが、ソーディアンとなった彼の性格はどちらかといえばむしろ冷静で、直進しがちなスタンを諌める場面も見られる。しかしPS2版では熱血さも少々残っており、時たまスタンの流れに乗ってしまう時がある。特に、「なまくら」「魔剣」と言われると激怒する。また、「最終試練」ではその本体が登場、炎の術剣技を駆使してスタンを苦しめた。PS2版では一人称が『私』(もしくは『俺』)から『我』に変わっている。
なお、PS版の劇中では会話こそあるもののCVはついておらず、彼の声はサウンドテストモードのボイス(ボツネタと思われる)でのみ聞くことができる。また、PS2版ではソーディアンの中で唯一彼にだけエモーションが2つ用意されている。
啄木鳥しんき版では、飛行竜でセインガルドに護送されてはなく、自身が眠りについていた古代神殿に、ルーティを探して迷い込んできたスタンと出会い、神殿のガーディアンを倒すために、彼をマスターにした。
アトワイト (Atwight)
声:宇和川恵美(ドラマCD、PS2版)
地上軍衛生兵長アトワイト・エックス大佐の人格を投射したソーディアン。刀身の短い曲刀。本作の時間軸にて登場するソーディアンの中で唯一、投射されている人格が女性である。
ソーディアンの中で唯一回復系の晶術を使用可能で、治療、戦闘補助に長ける。水属性の晶術による遠距離攻撃も可能。クレスタの孤児院前に捨てられたルーティの傍らに添えられて以後、ルーティの成長を見守ってきた。ルーティの母クリス・カトレットの遺品であり、ルーティの姉貴分。
ディムロスの恋人だが、TOD2と違い特にいちゃつくような場面(それでも現代的な恋愛模様からすると少し控えめ)はなく、恋人関係である事を暴露されても全く動揺しない。しかし、やはり女性らしい部分は残っており、クレメンテに年齢の事を言われたときはかなり凹んだ時があった。
シャルティエ (Chaltier)
声:石川英郎(ドラマCD、PS2版)
地上軍の第二師団分隊長ピエール・ド・シャルティエ少佐の人格を投射したソーディアン。護拳の付いた曲刀。リオンからは「シャル」という愛称で呼ばれている。
地属性の晶術を得意とし、闇属性や戦闘補助の晶術も多少使用できるが、ディムロス同様剣自体の威力が高い白兵戦向きのソーディアンである。リオンとは彼が幼少時の頃からの付き合いのため彼の孤独と優しさを誰よりも理解し、精神的支柱として彼を陰ながら、ずっと見守ってきていた。リオンが仲間を裏切った際に、ソーディアンとしての使命を放棄するなど、彼との絆は他のソーディアン達に比べはるかに強い。
オリジナルと口調が変わっているらしく、ディムロスに指摘された(シャルティエはリオンの影響だと言っている)。
PS版では保管されていた場所については言及されていなかったが、PS2版ではアクアヴェイルに保管されていたことが判明した。元々はシデン家(ジョニーの家)が管理していたが、10年以上前に何者かによって盗まれていたらしい。
ちなみにオリジナルメンバーのシャルティエは、軍人には不似合いなやや根暗で臆病な性格だったようで、ソーディアンチームの中で唯一実力を出し切れなかった人物といわれている。ちなみに髪型が小説版、デスティニー2では金髪(小説版のほうでは、どちらかというと金茶色)、リメイク版では銀髪に変化している上、容貌もかなり変化しているという、変わった部分での設定の食い違いが発生している。
またリメイク版ではリオンの影響なのか(正確には、声優石川氏の影響ともいえる)、どちらかと言えば常に余裕を感じさせる人物となっており、日記に不平不満を書き連ねていたオリジナルの雰囲気は全く無くなったといえる。
啄木鳥しんき版では、ディムロスの晶術を「熱血根性丸出しの晶術」、クレメンテの晶術を「年がいもなくド派手な晶術」とあながち、間違ってはいないコメントをリオンにしていた。また、中盤において、崩壊する海底洞窟とともに死のうとするリオンを説得し、生きる道を選ばせたなど、普段の気弱な部分とは別に、芯の強い部分を見せていた。
クレメンテ (Clemente)
声:八奈見乗児(ドラマCD、PS2版)
地上軍最高幹部の1人ラヴィル・クレメンテ老の人格を投射したソーディアン。ディムロス同様、身幅の広い両刃の剣。
オリジナルの年齢を考慮して軽くて切れないようにしているので、見た目に反して剣自体の攻撃力は低いが、その反面他のソーディアンの様に偏った元素属性を持たず(剣自体の属性はPS版は雷、PS2版は光)、攻撃晶術の威力とバリエーションはソーディアン随一。様々な属性の晶術による遠距離攻撃を得意とする。
天地戦争終結後は地上軍の拠点ラディスロウや海竜『ベルナルド』と共に、空中都市郡もろとも海底に沈められたが、『神の眼』強奪に際して目覚め、フィリアを自身のマスターに選ぶ。
リトラー(後述)と交信できる装置が内蔵されているらしく、天空都市に侵入した際などにパーティ側とリトラー側の状況報告などを行っている。
性格自体は、好々爺した老人なのだが、歳のせいか時折女性陣に対して、スケベな事を口にして困らせることもある(フィリアをマスターに選んだのも「ぴちぴちのお嬢さん」が理由である)。
イクティノス (Igtenos)
声:松野太紀(ドラマCD、PS2版)
地上軍の情報将校イクティノス・マイナード少将の人格を投射したソーディアン。細身の長剣。
ディムロスを上回る刺突攻撃の性能を持ち、ディムロス、シャルティエと並び白兵戦向きのソーディアンで、晶術は風属性に特化している。天地戦争終結後は王家の象徴として、ファンダリア王国に代々受け継がれている。天地戦争時の傷(破損)により、『神の眼』強奪する際に目覚める事ができなかった。物語の終盤に差し掛かったあたりでようやく使えるようになるため、育てるのには少々骨が折れる。
オリジナルメンバーであるイクティノスは冷静な人物だったようで、熱血漢で感情的になりがちなディムロスを快くは思っていなかった様である。
PS2版では、グレバムによって「神の眼」のエネルギーを直接注ぎこまれ、コアクリスタルを損傷。
会話が出来なくなるものの、PS版の反省もからか、第二部開始直後から武器として使える。
なお、ドラマCD、TOD2、リメイク版と「冷静な理論派」として描かれていたが、今までの一人称が「私」であったのに対し、リメイク版では「俺」となっている。ストーリー中の言動もあいまって、リメイク版でのイクティノスは冷静(というよりは無口に近い)でありつつも、若干ワイルドな性格となっている。ウッドロウへの呼称も、「様」が消えて対等の言葉遣いに変わった。
啄木鳥しんき版では、ストーリー上の展開のためか、コアクリスタルの損傷の設定が無くなり、最初から話せることができていた。
ベルセリオス (Belserius)
6本目のソーディアン。悪魔の翼を模した漆黒の刀身や有機的な柄のデザインなど、他のソーディアンに比べ禍々しいデザインが特徴。刀身が大型で晶術の威力もクレメンテに次いで強力、最強のソーディアンだといえる。外見からは闇属性に見えるが、実際は光と闇の2つの属性を持っているらしい。
初代マスターは地上軍軍師カーレル・ベルセリオス中将であるが、コアクリスタルに投射された人格は、“カーレルの双子の妹”(この時代や小説版では男とされているが、ゲーム版の続編であるTOD2では女性である事が判明した。ちなみに彼女が男の名前を名乗っていたのは面白そうだからである)でありソーディアンの開発者でもあった地上軍の天才科学者ハロルド・ベルセリオス博士のもの。マスターのカーレルがミクトランと刺し違えた際コアクリスタルが損傷、その中にミクトランの精神が入りこみ千年の時間眠っていた。作中では喋らない(会話は一言だけあるが言葉はミクトランのものと思われる)。
なお、啄木鳥しんき作『テイルズ オブ デスティニー 神の眼をめぐる野望』ではラスボスであり(この時、本人の口(?)からカーレルをミクトランと刺し違えるように殺したと告げている)、神の眼の力を用いている上、無理矢理に乗っ取ったマリアンの身体を盾にしていたため、スタンたち(特にスタンと途中合流したリオン)を肉体的にも、精神的にも大いに苦しめ、追い詰めた。最終的には、マリアンの願いを聞きどけたリオンの手によって、(乗っ取った肉体を損傷させる事によって)強制的に解放させられ、本体はスタンが神の眼に向けて投げ飛ばしたため、コアクリスタルを半傷させられた(あくまで表面のみの破損で、内部は無事だった)。そして、神の眼に突き刺さった状態のまま神の眼と同調、スタンたちを道連れに自爆するつもりだったが、ディムロスたち(シャルティエ含む)ソーディアンによって阻止され、そのままディムロスたちと共に、神の眼もろとも破壊された。
女性のはずなのだが、本作中のベルセリオスはどうひいき目に見ても女性には見えない。

[編集] オベロン社

ヒューゴ・ジルクリスト
声:内海賢二
一代にしてオベロン社を築き上げたオベロン社総帥で、ルーティとリオンの父。ベルセリオスを手にした時、ベルセリオスに潜伏していたミクトランに操られてしまう。スタン一行らをうまく操作して神の眼を奪い、空中都市軍を復活させるが、最期はスタン達と戦い死亡する。本来はやさしい人柄であり、死の間際にそれを見ることができる。ルーティを捨てた理由は「ルーティを巻き込みたくなかったから」とのこと。
PS版では顎鬚の中年だったが、リメイク版ではなくなり、代わりに眼鏡が付いた。
リメイク版では更にグレバムをもその手中で操り、空中都市群復活の準備の為に各地を廻らせていた。また、ベルクラントではミクトランに体を乗っ取られながらも、最後の力でベルクラントをダイクロフトから切り離し、ミクトランのその手で殺されかけていた娘らの命を救った。因みに、PS版ではグレバムが各地を廻った理由は特に明らかにされず、ベルクラントを切り離したのもミクトランの気紛れだった。
シャイン・レンブラント
声:内海賢二(PS版)、幸野善之(ドラマCD)、滝雅也(PS2版)
オベロン社の科学者。好々爺を装ってはいるが、本性であるマッドサイエンティストの状態のときは、口癖である「ホヒ」を連発し、マリアンを平気で人質にするなどの卑劣さが表に出る。また、独特のネーミングセンスを持つ。老けておりレンブランド爺と呼ばれているがまだ49歳である。イレーヌの父。
戦闘訓練を受けたかどうかは不明だが、年齢のためか肉弾戦は苦手らしく、専用の戦闘兵器に乗って戦う。その戦闘兵器は元々天上軍で使われていたものを彼自身が改造した物であり、その出来栄えはPS2版ではクレメンテに「あの技術を正しい事に使っていたら」と言わせる程。
PS2版では、口癖の「ホヒ」がなくなった。また、戦う理由は、主ヒューゴへの忠誠と娘イレーヌの敵討ち、が目的。PS版のような「卑劣な人物」といった印象はほとんど無くなってはいるものの、PS2版でもマリアンを人質(レンブラント自身は客人として扱っている)に取ったのは彼である。
啄木鳥しんき版ではゲームのようなマッドなところは見せず、自分の誇りと信念をかけてスタンたちと戦い、敗れる。
イレーヌ・レンブラント
声:天野由梨(PS版)、嶋方淳子(ドラマCD、PS2版)
ノイシュタットに住む、オベロン社フィッツガルド支部の責任者。
貧しい人に優しく、芯の強い女性。その為には傷を負ってでも人を守るほど。貧富の差を無くし「真に平等な世界」を作る為に「世界を一度、無に返す」ためにヒューゴの計画に乗ったが、スタンたちに敗れ、最後は空中都市から飛び降りて亡くなった。ヒューゴが操られていることに気がついていなかったようである。
リメイク版でも「差別のない世界」を希求する心は強い。しかし金持ち意識が捨て切れていない上に選民思想を有している為か、その慈善行為は「施し」の色が強く、幼少から貧困に耐えてきたルーティ、コングマンは強い反感を抱いていた。
彼女は戦闘訓練を受けていない為、オベロン社製と思われる砲台や爆弾などを使って戦う。リメイク版ではバリアーで身を守りながら、父であるレンブラントが開発したと思われるビット型支援機と共に、多数の晶術を使って闘う。そのため、倒す方法が普通の敵と若干異なる上にビット型支援機の能力も高いため、他のオベロン社幹部と比べると倒すのに少々苦労する。
スタンに気がある模様で、PS版(PS2版ではこのイベントの大部分はカット)ではリオンがバティスタを拷問している時の暇つぶしに2人でデートに行った時もある(スタンも最初はまんざらでもなかった)。その自決はスタンに大きな衝撃を与えた。PS版ではその死に際しスタンが取り乱しディムロスに暴言を吐く、というイベントがあったが、リメイク版ではカットされた(取り乱しはしたがそのシーンは表現されず、落ち着きを取り戻してから場面が再開された)。
なおリメイク版ではデザインが大きく変化、真ん中わけの髪型は変わらないが、胸元が大きめに開いた服にスリットの入ったスカートと、大人びた服装に変わった。
彼女は存在が色濃いためテイルズオブエターニアで登場し、全60枚あるレンズ(本作とは扱いが違う)を何枚か集めて持っていくと、アイテムと交換してくれる。
また、モバイルのテイルズオブタクティクスでも登場し、剣を使う。
バルック・ソングラム
声:幸野善之(ドラマCD、PS2版)
オベロン社カルバレイス支部の責任者。貧しい人を救うためにバルック基金を設立した。しかし、カルバレイスの状況を知る立場にあり、世界を救うためには無からやり直すしかないと考えるようになる。そしてヒューゴに賛同し、スタン達の敵に回った。
PS2版ではピンチの時に駆けつけ、スタン達を助けるイベントが追加されている。またカルバレイス人であり、祖先の願いを成就させるために戦う、という設定に変更されている。
戦闘方法は場所が関係しているのかを従えて戦う。リメイク版ではさらに、禁呪を用いて自分も虫の姿に変身して戦う。
ちなみにPS版では彼の部屋に本棚があり、その種類は料理の本からスケベな本まで様々。リメイク版では代わりに彼の日記が置かれている。
啄木鳥しんき版のマンガには登場せず。

[編集] グレバム勢

グレバム・バーンハルト (Grebam Harnhalt)
声:飯塚昭三(ドラマCD、PS2版)
ストレイライズ神殿の大司祭で、フィリアの直属の上司。第一部のラスボス。
神の眼の存在を知り、その力で世界を我が物とするために神の眼を強奪した。その際に大司教マートンを殺害し、フィリアを石化させている。古代文明について豊富な知識を持ち、研究を続けるうちにモンスターを製造・操作する手段を知る。PS2版の戦闘では、神の眼の力を使って始祖竜に援護をさせる。始祖竜は背景から攻撃してくるため手出しできず、厄介な存在といえる。
余談だが、ゲーム本編とドラマCDではイントネーションが違う(ゲーム内がグバムであったのに対し、ドラマCDではレバムとなっている。
啄木鳥しんき版では一人娘がおり、娘を「ある人物(ヒューゴのこと)」に人質にとられ、新しいソーディアンの開発を強要される。しかし開発に失敗し、娘を殺されてしまう。神の眼を使ってその人物に復讐しようとするも、魂だけとなった娘の声を聴き、本来の自分を取り戻し、フィリアの手で復讐劇に幕を閉じる。
バティスタ・ディエゴ
声:山寺宏一(PS版)、山田真一(ドラマCD)、真殿光昭(PS2版)
グレバムの造反に加担したストレイライズ神殿の司祭。
フィリアの同僚で武術に長けた武僧でもある。グレバム勢の軍事力としてモンスターを製造する為に、海賊を率いてフィッツガルド周辺の海域を通るオベロン社の運搬船を襲いレンズを奪っている。一度スタン達に負けて捕まるも逃亡(実際はリオンがわざと逃がした)、アクアヴェイルでもう一度戦うことになる。PS版では、最後は自らの手で拷問用のティアラを外そうとして自害したが、PS2版ではティアラは外されており(本来は無理矢理外すと致死量の電流が流れるはずで、どうやって外したのかは不明)、戦いに敗れてそのまま果てる。PS2版では「俺は神を信仰していたわけではなく、いい生活が出来るからグレバムの傍にいた」旨の発言をしていたが、フィリアの面倒を見たりと同僚らしい一面もあった。
PS版の二回目の戦いでは、目(口?)からビームのようなものを放つ『超波動弾』という奥義を使う。PS2版でも戦闘難易度をHARD以上に上げる事によって、技名こそ表示されないが極似した攻撃をしてくる。PS2版では両手に鉤爪を装備し、かなりの格闘派になっている。なおその力はグレバムから授けられたもの、とされた。
ティベリウス・トウケイ
声:玄田哲章(PS版)、池水通洋(ドラマCD)、野田圭一(PS2版)
アクアヴェイル公国・トウケイ領の領主。グレバムと手を組みアクアヴェイルの総領主だったシデン領領主を罠にはめ、神の眼の力を盾にアクアヴェイルを掌握した。武力でアクアヴェイルを牛耳るだけあり、自身も剣豪と呼べる技量の持ち主。周囲からは「ティベリウス大王」と呼ばれる。
いずれは世界を支配するべく、隙を見てグレバムから神の眼を奪おうとしている野心家。
PS2版ではスタン達に敗れた後、ジョニーに1対1の決闘を申し込み、再び敗れ死亡。
啄木鳥しんき版では、領民を平気で虐殺するなど、残忍な性格が強調されていた。ルーティとリオンを罠に破め、スタンたちを窮地に追い込むものの、前述の行為から、彼のやり方に密かに反感を抱いていた、トウケイ城の兵士一同(その前に戦った、リオンを含むスタンたちの不殺戦法に感動したためでもあるが)の人海戦術によって、ロープでぐるぐる巻きにされ、そのままフェイト・モリュウ率いる黒十字軍に引き渡された。
ダリス・ヴィンセント(PS版ではビンセント)
声:速水奨(PS版)、堀井真吾(ドラマCD)、大川透(PS2版)
マリーの夫で、マリーの記憶を失わせた張本人。サイリル自衛団の団長。敗残兵だったマリーをかくまって共同生活を始め、のちにマリーの夫となった。
初登場時にはグレバムの洗脳により自身も記憶を失っており、グレバムの臣下としてファンダリアを制圧している。物語の進め方によって彼の生死が変わり、それによってマリーが仲間に加わる時期も異なる。続編の「デスティニー2」の時点では亡くなっている。
リメイク版では設定が大きく変化。国王専制のファンダリアにおいて民の政治参加を求めるオピニオンリーダーとなった。またグレバムに加担したのは、自身が獄中にある間にグレバムと手を結んだサイリル義勇軍が、いずれ王国側に敗れて罰される時に一人で反乱の罪を背負おうとしたからに他ならない。また、マリーとは最初から夫という設定で自身の記憶は失っておらず、ある事件で彼がマリーの記憶を失わせた(この記憶喪失は崖から落ちて出来た偶然という事になってる)。ストーリーが進んでも彼が死ぬ分岐は無い。
くおん摩緒版ではマリーと再会し生き残り、啄木鳥しんき版では未登場。

[編集] サブキャラクター

マリアン・フュステル
年齢25歳
声:藤巻恵理子(ドラマCD、テイルズオブファンダムVol.1、PS2版)
ヒューゴの屋敷に勤めるメイド。ヒューゴの亡き妻、つまりリオンとルーティの母親、クリス・カトレットの面影があり雇われた。
PS版ではリオンが唯一心を許している相手であったため、第二部ではリオンを操ろうとするヒューゴに人質として利用された。一方彼女がリオンに対し抱いているのは同情と哀れみでしかなく、リオンが死ぬまで彼のひたむきな思いを受け止めることもなく、後に残ったのは自身に対する後悔だけだった。空中都市の一つミックハイルでスタン達に助けられ、無事に地上に戻る。その際には「悲劇のヒロインを気取るな」とルーティに怒りをぶつけられていた。PS版では以後消息不明、続編TOD2でも彼女の姿はなし。
リメイク版では彼女がリオンに抱く想いが変化、姉の弟に対するような感情と使用人としての忠誠とが複雑に混ざっている様子。人質とされている際にも「彼の足枷になるくらいならば」、と自殺を考える程になった。レンブラントが伝えなかったのか、こちらではリオンの死を知らず、スタンらも偽った為(但し察しているような気配はある)、救出後はヒューゴ宅にてリオンの帰宅を待つこととなった。また「悲劇の・・・」もなし。
尚、エンターブレイン刊の「テイルズ オブ デスティニー 神の眼をめぐる野望」ではリオンと両思いである。最後に成り行きで手にしていたソーディアン・ベルセリオスに体を乗っ取られてしまい、スタン達は彼女と戦うことになってしまう(ちなみに、その彼女を救ったのが飛行竜で奇跡の生還&途中合流を果たしたリオン本人である)。
クリス・カトレット
享年28歳。ヒューゴ・ジルクリストの妻。ルーティ、リオンの母。夫がミクトランに体を乗っ取られた為、ルーティを捨てさせられる事となる。その際にアトワイトをお守りとして託した。リオン出産後、健康を害して死亡。上述の通りマリアンとは瓜二つ。
PS版では性格が明らかではなかったが、リメイク版では彼女のノロケ話満載の「秘め事日記・・・ウフ」が発見され、娘以上に明るくてハイな性格であることが判明した。息子同様に甘いもの好きでプリンが大好物。娘同様にお金好きで貧乏彼氏ヒューゴが贈ってくれた(婚約?)指輪に対してもつい「売ったら何ガルド?」と考えてしまうほどの「ガルド乙女」。
セインガルド
声:佐藤正治(PS2版)
現在のセインガルド王。体が不自由でなければ諸国を平定できたとも言われる名君。TOD2では外殻崩壊の余波で王城ごと瓦礫の下に埋もれることとなった。結果ダリルシェイドは18年を経ても全く復興の見込みが無く、セインガルド王国自体がまともに機能していない。
リメイク版でも名君なのは変わらないが、体(特に足)が悪いと言うことも無く、元気に歩き回っている姿が確認できる。世界の危機に際し、総力を挙げてスタンらに協力した影の功労者の一人である。子がない為、アシュレイを養子として後継者に迎えようとしているが・・・
セインガルド七将軍
セインガルド王国の誇る七人の指揮官。王国内での人気は高いが、現在はリオンの影に隠れがち。キャラが立っていたためかファンからの支持があり、TOD2における全員死亡済みの扱いには反感も強かった。
PS版では外郭完成後のセインガルド各地防衛イベントで見せ場を得ていたが、リメイク版ではルーティの孤児院救出イベントに差し替えられた為、カット。一応、サブイベントで全員に会う事は出来る(しかもグラフィックは独自)。
グスタフ・ドライデン
声:岡和男(PS2版)
46歳。セインガルド王国七将軍の筆頭にして王国の最高指揮官。軍人らしい厳格な人物で配下からは怖れられているが、民を思う気持ちが人一倍強いため人気はある。怒りっぽいのが珠に瑕。リメイク版ではヒューゴとはそれ程関係が良くない。一方リオンに対する期待は大きく、七将軍の地位を譲るつもりであった。
フィンレイ・ダグ
享年27歳。セインガルド七将軍の創始者。生涯無敗で「鬼神」の異名を取った。PS版では王の娘婿となり、その影響力を疎んだヒューゴに暗殺された、という設定だったが、リメイク版では王に子は無く、代わりにその養子となって王家を継ぐよう要請されていた、という設定に変わった。いずれにせよ、何者かに暗殺された模様。
隠しダンジョンに登場、その高い戦闘能力を見ることが出来る(使用してくる特技は全てTORのヴェイグの特技となっている)。
ニコラス・ルウェイン
53歳。セインガルド七将軍の長老。かつてのトーマスの上官で彼に命を救われたことがある。リメイク版ではスタンの祖母に想いを寄せていた、という設定が追加された。「ですます」口調で物腰穏やか。色恋沙汰が好きらしく、同僚ミライナのアスクスへの恋路を応援しており、デートのセッティングなども熱心に行っている。
ロベルト・リーン
33歳。セインガルド七将軍きっての伊達男。自称「ローズプリンス」(リメイク版)。PS版ではクレスタが襲撃された時に戦士としての見せ場が用意されていたが、そのシーンのカットされたリメイク版ではただの軽薄な男でしかない。「モテ男対決」でウッドロウに完敗。王を前にしても口調を一切変えない、ある意味大した男。
アシュレイ・ダグ
28歳。七将軍の創始者フィンレイ・ダグの弟。将来を嘱望されている青年。リメイク版では偉大な兄にコンプレックスを抱くキャラとしてサブイベントが複数用意された。その地位も兄の七光りによるものと城下で揶揄されている。後継者のいない王から養子として王家を継ぐよう要請されるが、元々はフィンレイの為の話だったことを知り拒絶する。その後も悶々として日々を過ごすが、モンスターのアルメイダ襲撃に際し村を守りきり、村人から感謝された事で吹っ切ることができた。
ブルーム・イスアード
46歳。七将軍。元アクアヴェイル近衛師団長。陽気で大酒のみの大男。リメイク版では、ジノ・モリュウを見捨てる形でセインガルドに亡命した事を悔やみ続けている。尚、こちらでは師団長クラスではなくモリュウの一軍人であった。
アスクス・エリオット
24歳。七将軍。元傭兵。5年前、フィンレイにその才を見出された。剣に命をかける男。リメイク版ではPS版以上にミライナから想いを寄せられているのだが、朴念仁なためほとんどまともに相手をしていない。
ミライナ・シルレル
25歳。七将軍の紅一点。貴族出身の美女で男性ファンが多い。アスクスに好意を抱いているが、自分から素直には言い出せない模様。リメイク版では遂に想いが成就した。
トーマス・エルロン
声:麻生智久(ドラマCD)
スタンの祖父で元セインガルド王国の兵士。
26年前、セインガルドの七将軍の1人であるルウェインを助けた事が兵士時代の唯一の武功。
PS版では影の薄い人物だったが、PS2版では今尚現役並の実力の持ち主だったりかつてはルウェインの恋敵だったり、などと設定が追加された。
レイノルズ
声:山崎たくみ(PS2版)
セインガルド城に勤務する科学者。PS2版ではリトラーの助手として当確。収束レンズ砲や発信機付ティアラの開発をてがけるなど活躍が増えた。なお、ティアラマニアなのか「頭皮マッサージ機能付きティアラ」「眼からビームを出せるようになるティアラ」の研究に勤しんでいる模様(ティアラはもう一種類、「硬くてえげつないの」があったらしい)。尚、声優の山崎氏は、「リバース」「ジ・アビス」「テンペスト」から四作連続の登場となった。
アルバ・トーン
声:田口昂(PS2版)
ファンダリアにその人ありと言われる弓の名手。
チェルシーの祖父であり、ウッドロウの弓の師匠でもある。PS2版ではファンダリア動乱時に出番増加。たまたまハイデルベルグ城にいたため、ウッドロウに父イザークの後を追わせずに済んだ。
イザーク・ケルヴィン
ファンダリア王国の国王にしてウッドロウの父。グレバムによって殺害される。イクティノスの元マスターでもある。賢王と称えられる名君にしてウッドロウが超えるべき大きな壁。
フェイト・モリュウ
声:拡森信吾(PS2版)
アクアヴェイル公国連合モリュウ領の後継者。ジョニーの親友でエレノアと婚約するが、彼女が殺され心に深い傷を負う。また、リアーナと結婚したことで、ジョニーに負い目を感じているようだ。アクアヴェイルの黒十字艦隊の指揮官。剣の腕も達人級で、十年前のアクアヴェイル武術大会の優勝者(その時の準優勝はティベリウス)。
エレノア・リンドウ
アクアヴェイルでは珍しい、自分の意見をはっきり言う女性。フェイト、ジョニーの幼馴染。フェイトと婚約したが、ティべリウス大王が自分のものにしようとした結果自殺する。
リアーナ・モリュウ
声:引田有美(PS2版)
フェイトの妻。ファンクラブができるほどの美人。気丈な女性。フェイト、ジョニーとの付き合いは長く、エレノアを巡る三角関係があった頃のことも詳しい。割り切った性格なのか、それらの事も平然と語って聞かせてくれる。
サクラバ
ジョニーの親友で幼馴染。シデン邸でピアノソナタを披露してくれる。リメイク版では曲目が「ジ・アビス」の戦闘曲に変わった。その正体は言わずと知れたあの人である。
バッカス
声:中井和哉(ドラマCD)、岩永哲哉(PS2版)
スタンの親友。PS版では「スカタン」「バカッス」と言い合うような悪友であったが、スタンの良い人ぶりが更に増した為かカット。リリスに熱烈だが明後日の方向を向いたアプローチを仕掛ける。リムルの父親第一候補と目されることが多い。発売前にわざわざ公式ホームページ上で紹介されたことも、その疑惑を後押ししている。なお、リメイク版ではリリスも彼に好意を抱いていることを仄めかすサブイベントが追加された。
村長の娘
リーネ村村長の娘。スタンに恋心を抱いており、第二部の彼の旅立ちの際、その想いを遂に告げる。TOD2にも登場、やはり彼の事を気に掛けていた。
リメイク版では村長がスタンに娘婿にならんか、とアピールしてくる他、第二部開始直後の「晩御飯のお使い」時に告白してくる展開が用意されている。彼女の想いはリリスすら知る所であるが、フィリアがスタンの彼女だと勘違いし、彼への想いを諦める。その後、ノイシュタットの文通相手と付き合うこととなった。グラフィックは茶髪ツインテール。
ダーゼン
声:茶風林(PS2版)
ウッドロウに仕える老兵。ファンダリアへの忠誠は確固であり、決して揺らぐことはない。ウッドロウの留守においては彼の代理も務める。
サイグローグ
隠しダンジョン「アルカナルイン」を統べる者。道化師のような外観。物腰は柔らかで丁寧。TORで「サイグローグの館」を運営していたサイグローグと同一人物かと思われる。
フランツ
「世界四秘」を追い求める研究者。いつも元気なちゃっかり者。スタンとは非常に相性が良い。因みに、TORに登場した「世界七大まぼろし」を追う人物の名前もフランツ。双子の兄弟にグランツがいるが、こちらは厳格な性格のセインガルド兵。その物言いはヴァンを髣髴とさせる。

[編集] 天地戦争時代の人物

メルクリウス・リトラー
声:遠藤守哉
天地戦争時代に地上軍を指揮した、地上軍最高司令官。どのような困難な状況にあっても打開策を練り続けることの出来る人物。その並外れた指導力は歴代シリーズでも屈指である。現在はソーディアン同様、ラディスロウのコンピュータに投射された人格のみが生きている。
PS版では壁に映し出された映像として登場したが、PS2版では壁の映像に加えて立体映像としても登場する。更に、助手の言葉遣いを完全に変えさせてしまうような偏執的な側面はカットされている等、前作よりか少々丸まった感じになっている。
ミクトラン
声:置鮎龍太郎(PS版)、堀川りょう(ドラマCD、デスティニー2、PS2版)
天地戦争時代に天上軍を指揮した空中都市群の支配者。自称「天上王」。本作のラスボス
稀代の科学者にして剣の達人だったが、ソーディアンチームの一員であったカーレル・ベルセリオスと刺し違える。ただ刺し違えた際、魂をソーディアンに移したため完全には滅ばず、ベルセリオスを発掘したヒューゴを操り、空中都市群を復活させた。
前作のダオスなどと比べると、これといったものを背負っていないためあまり人気は無いが、テイルズシリーズで最も悪役らしい思想を持ったラスボスであるといえる。
PS2版では復活途中の「天上人」のカプセルに執着を抱いたり、完成した外殻大地を緑溢れる地にしたりと、彼の「理想」らしきものの描写が追加された。とはいえ、「悪役らしい悪役」のスタンスは変わらず。むしろ強まった印象もある。
PS版のミクトランはディバインパウアなどの強力な術技をもちながらも、宙に浮いていないと呪文を詠唱できず、接近して攻撃し続けると攻撃できずに倒れてしまう(そのため最弱ラスボスという異名を持つ)ため、PS廉価版では強化されている。最初は人間の姿だが、神の眼の力を使って巨大な魔物NEOミクトランと化す(ただしこちらも攻撃力こそ高いが、巨体のせいで攻撃が非常に当りやすく、人間形態同様弱い)。
上述の通り、最弱だという声もあったためPS2版では第2形態がNEOミクトランから強力な『ミクトランイグゼシブ』に変更、第1形態も強化され、文句なしに歴代テイルズシリーズのラスボスにひけをとらない実力者となったといわれている(それでも隠しボス、バルバトスに最凶の座は譲るが)。さらにバルバトス撃破後に挑むと、食らえば最期とも言えるブラストキャリバーが3つ追加されるなど更に強くなるため、十分な対策を立てないと勝つのは難しい。
余談だが、PS版のボイステストでは「ブラックウィング」「ヘルスライサー」「メルティアス」「ヴォルテックライン」「コンティニティマジック」「リフレクトマジック」など、必殺技らしきボイスが多数存在するが、実際に使用されるのはヘルスライサーとブラックウィング(PS2版ではメルティアスも)だけである。

[編集] 漆黒の翼

3人組のレンズハンター集団。なお、PS2版では登場シーンにテイルズオブジアビスにおいての漆黒の翼の登場シーンに流れる「The frequenter」のアレンジが使われている。ちなみに彼らが元祖「漆黒の翼」であり(TOE・TOD2・TOR・TOAにも漆黒の翼が登場する)、同じくPS2版において「偽者がいくつかいるが自分達が元祖」とまで言っている。自称、勇者。ルーティの第一印象は「芸人」。リメイク版では本編と無関係にも関わらずして全イベントがフルボイス化されている果報者。世界各地を旅しており、そこかしこで珍プレーを披露してくれる。最後は結局アルメイダに落ち着いた。

グリッド
声:置鮎龍太郎(ドラマCD)
自称「音速の貴公子」。かなりのお調子者。「レンズハンター」だったり「凄腕の傭兵」だったり「伝説の勇者」だったり。リメイク版でも声優はディムロスの置鮎氏。
ジョン
声:石川英郎(ドラマCD)
見た目通りの「大食らい」。何故こんな名を名乗っているのかは不明。ある意味正直。
ミリー
声:宇和川恵美(ドラマCD)
自称は「疾風」。ピンクの髪にピンクの服の女性。PS版ではスタンにモーションをかけることもあったが、PS2版ではカット。

[編集] ゲスト

[編集] PS版

クレス・アルベインファンタジアアーチェ・クライン(同上)

第二章ハーメンツに登場する、赤バンダナの少年とピンク髪の少女。スタンにテイルズオブファンタジアに関連する問題を出題、一定数正解すると奥義紅蓮剣とチャネリングを貰う事ができる。ちなみに、PS2版では「紅蓮剣」は普通にレベルアップで覚える上、クイズ出題者の座をクラトスに奪われてしまった。

[編集] PS2版

TOD2チームはこれまで他シリーズからのゲストをほとんど登場させていなかったが、リメイク版では方針を変えたのか、多くの作品からゲストが登場し、とりわけデスティニー2及びリバースの関連するものが多い。下記以外にも、

クレアのペット「マフマフ」種:海竜登場シーン
「レアバード」の絵:ダリルシェイドの酒場の壁
「フェニモールとテューラ」のそっくりさん:イレーヌ邸の隣家
「ティアの花」及びカイルとリアラがモデルの「マウスチューマウス」:ディスカバリー
アニスの人形「トクナガ」他多数:換金アイテム(一律765ガルド)
「クラース」「レイス」「ヒルダ」「クロエ」の帽子:お馴染み「ジェントルマン」が被って登場
ファンタジア、アビス、デスティニーの宣伝紹介:「ねこにん基地」のチャット観賞「おまけ」

などが用意されている。

ロニ・デュナミスデスティニー2

クレスタ在住の銀髪の5歳児。既にジョー、ネルソンとつるんでおり、既に女の子にちょっかいをかけている筋金入りの「ふられマン」。まだ孤児ではなく、ルーティとの面識もなし。将来はルーティ36歳を美の化身のように崇める彼だが、この時点では特にそういったそぶりは見せない。幼児とは思えない威勢の良さだがルーティに一喝されるとあっさりと逃げ出した。

バルバトス・ゲーティアデスティニー2

声:若本規夫
天地戦争時代に地上軍を裏切り、ディムロスに誅殺された人物。軍人階級は中将。隠しダンジョン「アルカナルイン」のラスボス。また、フィールド上で「オートレベル上げ」をしていると、それを妨害するべく突如として現れる事も。因みに本作の彼は亡霊扱いであり、エルレインに復活させられている訳ではない。

クラトス・アウリオンシンフォニア

ソーディアンも驚きの四千年の年月を生きる天使。ある条件を満たすと第二部ハーメンツの街に登場、リメイク版テイルズオブデスティニーに関する問題を出題してくる。不正解を重ねると相変わらずの口調で叱責してくるが、クイズ挑戦を断ると実に寂しそうな態度をしてくる。

テイルズオブリバースのプレイヤーキャラリバース

ウッドロウの「ドッペルケンガー」イベントにおいて様々な街で目撃情報を聞くことの出来る旅人たち。ヴェイグ、マオ、ユージーン、アニー、ティトレイ、ヒルダ、の6人。クレアを捜して、セインガルド各地及びノイシュタットに立ち寄った模様。残念ながら直接会うことは出来ない。
ネットの掲示板においてもヴェイグとウッドロウは「よく似ている」と言われており、その類似性に関してもよくネタにされている。なお、ハイデルベルグ城には何故かヴェイグとアニーとアガーテの肖像画が掲げられている。

ミミー・ブレッドレジェンディア

第二部のリーネ村に移住してくる食材屋の店長。自称「ワンダーパン職人」。語尾に「パン」を付ける変わった22歳。フードストラップはやはりパン中心。特技は「パン沙雨」。

火吹き獣(ミュウ)の石像アビス

ルーティがジェノス近くの遺跡で発見した石像。PS版における「BC(ブルークリスタル)ロッド(ふるびたつえ)」からの変更。ウォルトが1万ガルドで購入(ただし、持ちガルドには加算されない)。ルーティのサポートタレントやアルカナルインでは類似アイテムを入手可能。踏まれても蹴られても貶されても「ご主人様」を見守り続けた、耳が大きくて体の丸いネズミ?(ブタザル?)のような聖獣がモデル。

[編集] 設定・用語

[編集] レンズ

およそ千年前に地球に衝突した巨大彗星の核だった物質の欠片。レンズは特有の特殊なエネルギーを含有しており、レンズから引き出したエネルギーは機械の原動力や医薬品など様々な形で利用されている。また、精神エネルギー(人間のものに限らない)に反応を示す性質があり、思考・集中のみでレンズからエネルギーを引き出す事が可能で、そうして引き出したエネルギーを意のままに操る晶術と呼ばれる技術もある。

レンズに含有するエネルギーの総量はレンズの規模・純度・密度などに関係し、基本的にエネルギーを出し尽くしたレンズは何の役にも立たないガラス細工の代物になってしまう。その一方で、一定の行程により加工さられたレンズはエネルギーの発生源としての性質を持つようになり、破損しない限りエネルギーを生み出し続けるエネルギー発生装置になる。

巨大彗星の衝突とその二次災害により人類は滅亡の危機に瀕したが、災害と同じく巨大彗星によってもたらされたレンズを発見した事により人々は希望を見出した。レンズの利用方法は彗星衝突から天地戦争終結するまで研究、確立され、天地戦争時代のテクノロジーは現在を遥かに上回っていたらしい。レンズテクノロジーは戦争終結を期に徐々に廃れていったが、オベロン社を中心に再び世界中に普及していった。現在は主に天地戦争時代の遺跡やモンスターの体内から発見・採取される。

[編集] モンスター

レンズを体内に取り込んだ動植物。体内に取り込んだレンズの影響で変態(巨大化、奇形化など)し、凶暴化する場合が多く、レンズを抜き取ると元に戻る。モンスターは基本的に野生動物が誤ってレンズを取り込むことで生まれるが、天地戦争時代には軍事利用のために人為的に生み出されたモンスターもいたらしい。それらのモンスターが繁殖、進化した結果、現在では世界各地に非常に多数の種類が生息している。モンスターの中には体内のレンズから力を引き出して、晶術を使う種類もいる。

リメイク版ではモンスター辞典に説明が追加、ミイラ男は負傷兵にレンズを埋め込んだもの、ガイコツ兵は人骨にレンズを埋め込んだもの、などと説明がなされている。

余談だが、レンズはそこそこ大きいため、熊などの動物はともかく、ネズミ等の小動物が飲み込むのは無理があると考えるファンもいる。

[編集] 晶術

レンズの力を利用した魔法の類のもので、主に戦闘や治療の手段に用いられる。元々晶術はモンスターにしか使えないものであったが、天地戦争時代にそのメカニズムが研究、体系化され、人間にも使用可能になった。とはいえ誰にでも使用できる代物ではなく、ある程度の素養と訓練が必要とされる。
ちなみに、基本的にはソーディアンが無くては使用できないものだが、システム上晶術を使ってくる敵キャラクターやモンスターも存在する。また、続編TOD2では味方全員が普通に行使できる。
リメイク版での新概念「術剣技」(いわゆる魔法剣など)はソーディアンマスター以外の全員が使えること(イクティノス入手前のウッドロウも)、更に「晶術」はソーディアンにしか使えない、の説明が無くなった事を考えると、設定はTOD2に合わされたようである。

[編集] 天地戦争

およそ千年前に空中都市と地上との間で起きた大戦争。

戦況は常に制空権を握りベルクラントを擁する空中都市の天上軍有利に進んだが、地上軍は自分達も都市を空中に浮上させ、そこから空中都市の首都にソーディアンチームを送り込んだ結果、天上の支配者は討たれて戦争は地上軍の勝利に終わった。終戦後、生き残った天上人は空中都市のゴミ捨て場にされていた辺境の地カルバレイスに強制移民させられ、子々孫々に渡り天上人の子孫として迫害され続けたため、現在のカルバレイスには他国の人間に対して冷たい風潮が広がっている。

[編集] 空中都市

巨大彗星衝突の二次災害(地球全体を覆う粉塵や天変地異など)により極寒の世界となった地上から脱するために建造されたレンズの力によって空中に浮かんでいる都市。首都であるダイクロフトを中心に、イグナシー、シュサイア、ロディオン、アンスズーン、ミックハイル、ヘルレイオス、クラウディスが存在している。なお、作中ではイグナシー・シュサイア・ロディオン・アンスズーンは中継地点の役割を果たす。

正確には『外殻』と呼ばれる人工の大地を地表を覆う塵の上空に浮上し、その上に多数の都市を設置している。ただし、ベルクラントによって外殻を形成するために浮上した空中都市の首都ダイクロフトだけは都市自体が浮いている。元々は市民全員を空中都市に上げる予定だったが、先遣隊としていち早く移住した一部の特権階級の人間達が「空中都市には自分達のような優れた人間のみが住むべきだ」と主張。『天上人』を名乗り地上の人々に圧政を敷いたため、地上の人々がそれに反旗を翻して天地戦争が勃発した。

戦争終結後は破壊してしまう案や再利用案など様々な意見が出たが、環境に与える影響なども考慮され、最終的に地上軍最高幹部の1人ラヴィル・クレメンテ老の意見に従い海底に沈める事となった。

続編であるTOD2には、外殻の消滅により落下したクラウディスが「ラグナ遺跡」として登場する。

[編集] ベルクラント

ダイクロフトに搭載されている、刃の様な形状の巨大なエネルギー砲。元々は地表を粉砕し巻き上げた塵で外殻を形成するための作業機械だったが、天地戦争時にはその破壊力から地表を攻撃する大量破壊兵器として天上軍に使用された。

天地戦争終結後はダイクロフトごと海の底に沈められた。

[編集] ソーディアン

天地戦争末期に地上軍の切り札として、天上軍側から亡命したソーディアン開発チームによって作られた局地戦用決戦兵器。

それぞれ異なった形状の剣に人工的に高密度に集積したレンズ『コアクリスタル』をはめ込んであり、マスター(使い手)はコアクリスタルのエネルギーを利用した強力な晶術を行使することができる。また、コアクリスタルには使い手の記憶、性格等の人格が投射されており、ソーディアンと意思の疎通を図る事で剣と使い手との同調性は極めて高いものとなり、白兵戦においても通常の剣を凌ぐ戦闘能力を発揮する。会話などもできる。
ただし、コアクリスタルから力を引き出すには特別な素質が必要で、素質を持たない者はコアクリスタルから力を引き出す事もソーディアンの声を聞く事も出来ないため、素質を持たない者にとってはただの剣でしかない。逆に素質を持つ者であれば、投射されている人格が自分のものでなくてもソーディアンと意思の疎通を図り、コアクリスタルから力を引き出す事ができるが、元々は同じ人格同士で使う事をコンセプトとして考えられていたので、剣に投射されている人格とマスターの人格が違う場合、本来の力を発揮する事ができない(ミクトラン曰く「えせソーディアンマスター」)。
天地戦争時代に開発されたソーディアンはディムロス、アトワイト、シャルティエ、イクティノス、クレメンテ、ベルセリオスの6本で、それぞれの名前はコアクリスタルに人格を投射した初代ソーディアンマスターの名前、もしくは姓名でもある。ベルセリオス以外は人格がオリジナルと同じである。
ソーディアン・マスターで結成されたソーディアンチームは地上軍を勝利に導いたが、戦争終結後に人格を投射したオリジナルメンバーとの相互干渉により、オリジナルメンバーの人格が崩壊する可能性があるという問題が発生したため、ソーディアンは凍結処分され、長い眠りにつく事になった。
ソーディアンの開発場所がデスティニーとデスティニー2では違い、前者はセインガルト大陸の北の山、後者はファンダリア地方のスノーフリア付近にある。更にリメイク版ではダリルシェイド西方のベルクラント着弾地点に変更された。
ソーディアン研究は元々は天上軍のものであり、空中都市群に現れる剣型浮遊モンスターはその研究の副産物である。それらは能力こそ遥かに劣るが、ソーディアンと違って自律単独行動が可能。
また、天上軍側に残された研究成果はある部分で地上軍側を上回っており、破損したコアクリスタルへの瞬時の人格転写や、コアクリスタル情報を用いたオリジナルの実体回復など、ミクトランはディムロスらが考えも付かないような離れ業をやってのけていた。
PS版ではディスク(名前の通り、CDやDVDのような物体)を装着することにより、攻撃力を上げたり特定の晶術を使用できるなどの特典があったが、PS2版ではカットされ、ソーディアンデバイスに取って代わられた。

[編集] オベロン社

世界的に活動する巨大企業。現在、世界で唯一レンズの加工技術を持ち、加工したレンズを利用した製品を取り扱う。本社はセインガルドにあり(作中にはそれらしき場所は秘密工場程度しか登場しないが)、フィッツガルド、カルバレイスに支部を持つ。

レンズ製品は薬品や家電などの日常的なものからモンスターと戦うための武器まで非常に多岐に渡るが、その分大量のレンズを必要としており、民間からのレンズの買取も行っている。そのため、モンスターを倒したり遺跡から発掘したりしてレンズを集め、オベロン社に買い取って貰う事を生業とする、レンズハンターと呼ばれる者まで存在する。

その他、オベロナミンC(元ネタはオロナミンC)等の栄養ドリンクも販売している。

セインガルド王国では、社長のヒューゴ・ジルクリストが王の右腕となって国の繁栄と自社の利潤追求に勤めている。

[編集] 飛行竜

巨大な竜の姿をした空を飛ぶ乗り物。PS版では地上、PS2版では天上で乗り物として使う事ができる。

天地戦争時代に有機体とレンズを結合させる研究によって開発されたが、生体金属と呼ばれる希少な金属「ベルセリウム」を多量に使用しているため、作られた数はごく少数だった。また、同様の研究で海底に潜る事のできる「海竜」も開発された。

現存する唯一の飛行竜『ルミナ・ドラコニス』はセインガルドが管理、運用している。海竜『ベルナルド』は、詳細は不明だが海底のラディスロウに保管されていたものと思われる。空中都市にはダイクロフトを護る「守護竜」も存在する。

リメイク版ではグレバムが用いた小型の「始祖竜」があり、外殻下での移動にはこちらが使用される。

[編集] 神の眼

直径6mの巨大レンズ。

レンズのサイズに比例して含有するエネルギーの量も凄まじく、天地戦争時代には空中都市を浮遊させる為のエネルギーを神の眼のみで賄っていた程だった。それでも尚エネルギーに余裕があり、ベルクラントの原動力もまた神の眼であった。戦争終結から現在までストレイライズ神殿に安置されていたが、大司祭グレバムによって強奪された後、ヒューゴ一味が空中都市を復活させてしまった。 PS2版ではモンスターを召喚できる機能も追加されているが、あくまで本質は空中都市の動力源とされている。

[編集] アタモニ神団

アタモニ神を崇拝する宗教。

そもそもは天地戦争終結後、神の眼の悪用を避けるべく人目に付かないよう神の眼を保管し続けるための隠れ蓑として作られたが、1000年の時を経た現在ではセインガルド王国の国教として確固たる地位を確立している。総本山であるセインガルドのストレイライズ神殿の深部には神の眼が安置されているが、その事やアタモニ神団の本当の存在理由(神の眼を守り続ける)は司教や大司教といった高位の神官しか知らず、下位の神官や信者は純粋に神を崇めているためである。また、神官は古代文明などの研究者としての側面を持つ。旗やステンドグラスにはカエルらしき生物がデザインされている。また、ストレイライズ神殿の支部はカルバレイスにもあり、そこにも神の眼を保管する施設はあるが、ほとんど使われてはいない。

ちなみに、アタモニのネーミングは、本作のキャラクターデザイン・いのまたむつみ氏の苗字イノマタ(INOMATA)を逆読みにしたもの(ATAMONI)が元になっている。

[編集] 主題歌

[編集] プレイステーション2版

2006年6月20日PS2へのリメイクが発表された。当初の発売予定日は2006年11月22日となっていたが、11月15日にソフトの不具合が発表され、2006年11月30日に発売予定日が延期された。一部ファンの間ではPS3との互換性の問題での延期ではないかといわれているが、公式に理由は明かされていない。
PS2版ではキャラクターが2頭身から4~5頭身へ変更された。またダンジョンマップ等、一部グラフィックが2Dから3Dになった。新たにCG、アニメーションも追加。基本的なストーリーは一緒だが、シナリオおよびすべてのマップが一新され、PSP版『テイルズオブファンタジア』同様、メインシナリオがフルボイスになる。また、PS2版では一部イベントがカットされている。
なお全年齢対応ゲームとなったためか、児童が見るのに相応しくないと思われるイベント・セリフはカットまたは変更となった。
上述の通り、ストーリーは大筋のみ同じで、大きく変更されている。PS版と比べ、伏線があらかじめ用意され唐突な展開が無くなっており、PS版からのファンからも好意的な評価が多い。基本的に設定は続編『テイルズオブデスティニー2』に合わせているが、それでも整合性が合わない部分もいくつか生じている。具体的には(矢印の左側がTOD2、右側がリメイク版)、
スタン、ルーティの関係:「喧嘩ばかりしてた」→スタンはほとんどルーティに楯突かない
リオン死亡シーン:敗北後すぐに水に飲まれる→スタンと和解、彼らを脱出させてから水に飲まれる
リオンの乗り物酔い:イクシフォスラー操縦者がジューダス→飛行竜搭乗時は寝込んでいた
ウッドロウの失恋:→ウッドロウはマリーに告白せず
ダリスの生死:死亡している→最後まで生存している
コングマン:スタンが大嫌い→第一部ですぐに関係改善
ソーディアン研究所の位置:ファンダリア→セインガルド
シャルティエ:→容姿が変更
イクティノス:→容姿・性格が変更
ベルセリオス:ソーディアンの前でハロルド本人が自分モデルだと発言→カーレルだと誤解
外殻の景観:殺風景で暗く、未完成の状態→明るく、緑の大地が完成している
等がある。
戦闘パートも大きく変化。空中戦の激昂とリズム感はシリーズ中特に高いと言える。またPS版では基本的に1Pのプレイヤーキャラはスタンしか扱えなかったが、PS2版では1Pで全てのキャラクターを操作することが可能になった。さらに『テイルズオブジアビス』同様、マルチタップを使用する事で最大4人までキャラを操作することが可能である。
また、ソーディアンマスターは装備武器の変更ができなくなった(そのため、フィリアは仲間になった直後はNPC。ウッドロウはイクティノスを入手していない第一部では普通の剣を装備)。またPS版ではソーディアン自体にもレベルが存在し、レベルを上げることで攻撃力が上がり、新たな呪文を覚えるようになっていたが、PS2版ではレベル制はなくなり、呪文もキャラクター自身のレベルアップで覚えるようになった。
更にPS版では9人中6人が剣装備ということもあってバランスが悪かったためか、キャラクターの性能が変更されており、差別化が図られている。
スタン:特に変更なし。剣術+体術。
ルーティ:剣術・攻撃晶術も出来るが、回復・支援役に特化。
フィリア:晶術による攻撃役に特化。
リオン:剣と短剣の二刀流になり、技もスタンとの差別化が進む。体術不使用。
ウッドロウ:剣と弓を同時に装備可能となり、敵との距離に応じて通常攻撃が変化。
マリー:斧使いに変更。体術も使用する。
主題歌はPS版同様DEENの『夢であるように』が使用されている。オープニングムービー自体はPS版の流用だが、歌は録音し直されている。

[編集] 小説

著:矢島さら イラストいのまたむつみ ファミ通文庫

  • テイルズ オブ デスティニー 運命をつぐもの 上 ISBN 4757700636
  • テイルズ オブ デスティニー 運命をつぐもの 下 ISBN 4757700644
  • テイルズ オブ デスティニー 青の記憶 ISBN 4757704348

著:祭紀りゅーじ イラスト:橋本正枝 電撃文庫

  • テイルズ オブ デスティニー ルーティのルール ISBN 4073081691
  • テイルズ オブ デスティニー 天地戦争編 ISBN 4840209626

(なお、この小説は天地戦争時代のカーレルに着目して描かれているが、D2やTODのソーディアンメンバーとは設定が全く異なるので、別作品と捉えた方がよい)

[編集] 漫画

[編集] 啄木鳥しんき版

タイトルは「テイルズオブデスティニー 神の眼をめぐる野望」。 テイルズシリーズ全体でも初のコミカライズ作品。 作画は啄木鳥しんき。ファミ通ブロスコミックスより全6巻が刊行されている。

[編集] ストーリー

兵士を目指す青年スタン・エルロンは、レンズハンタールーティ・カトレットに旅費を騙し取られたため、荷物を取り返すべく、迷い込んだ古代遺跡にて物言う剣ソーディアン・ディムロスと出会う。やがて世界を救う英雄となる彼らの旅が始まった。

[編集] 作品概要

ストーリーの根幹や世界観は原作と同一だが、物語の展開や結末、登場人物の設定などは大きく異なっている。また、連載終了の時点(第1巻刊行は1998年、最終巻の刊行は2001年)で続編にあたるデスティニー2の制作が始まる前後だったためか、同作との繋がりは全くと言っていいほど、考慮されていない。

人気ゲームの大きな原作改変とは大抵は不評を買う物だが、本作は極めて完成度の高い内容から、一部のファンから「(ある意味)本編を超えた作品」とまで絶賛されるほどの絶大なる支持と人気を得ている。

しかし、連載終了から6年以上も経過している上、2002年に月刊ファミ通ブロスが休刊したため、入手が困難な幻の作品と化している。ファンの間では、ゲーム版のリメイクに伴っての復刻版(もしくはリメイク)の発売が希望されている。

内容の特徴としては、物語の始まりから違っており、物語冒頭でスタンが飛行竜に乗ってなく、古代遺跡の中でディムロスに出会ったことや、ルーティがマリーと共に旅をしていない、リオンの心情が原作以上に出ていることが大きな特徴。 作者の遊び心か、モブにファンタジアのキャラクターや、漆黒の翼、作者が挿絵を担当したファミ通文庫刊行の外伝「青の記憶」の登場人物がさりげなく出ていたりする。単行本巻末には、キャラクターによる次回予告とおまけイラストなどを兼ねたあとがきマンガが収録されている(最終巻には作者もデフォルメして登場)。

[編集] 既刊一覧

  1. ISBN 4757700865
  2. ISBN 4757700873
  3. ISBN 4757701799
  4. ISBN 4757701802
  5. ISBN 4757701489
  6. ISBN 475770285X

[編集] くおん摩緒版

タイトルはそのまま、「テイルズオブデスティニー」。 作画はくおん摩緒Gファンタジーコミックスより全5巻が刊行されている。 啄木鳥しんき版と比べれば原作に準じたストーリーとなっている。

この節は執筆の途中です この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

[編集] 既刊一覧

  1. ISBN 4757503970
  2. ISBN 4757505450
  3. ISBN 4757506562
  4. ISBN 4757507801
  5. ISBN 4757509235

[編集] ドラマCD

  • テイルズ オブ デスティニー 地上編1~3
  • テイルズ オブ デスティニー 天上編1~3

廉価版として地上編、天上編セットで発売されている。 余談だが、地上編DISK1のみリオンの一人称が「僕」ではなく「俺」である。

  • テイルズ オブ デスティニー プルースト・フォーゴットン・クロニクル ~イェス、マイ・レディ~

リオンが中心となった話であるが、本編との矛盾や最後にリオンが生き返っている。 上記のDISKでの一人称の違いの部分は上手く編集されている。

[編集] 関連書籍

  • テイルズ オブ デスティニー キャラクターコレクション ISBN 4840223491
  • テイルズ オブ デスティニー オフィシャルガイドブック ISBN 4757702477

[編集] 関連項目

  • NAMCO x CAPCOM - スタン、ルーティ、リオン(イベント)、ディムロス、アトワイトのみ出演

[編集] 外部リンク


テイルズシリーズ
【本編】 ファンタジア - デスティニー - デスティニー2 - エターニア - シンフォニア - リバース - レジェンディア - アビスキャラ) - テンペスト
【外伝】 なりきりダンジョン - なりきりダンジョン2 - なりきりダンジョン3 - サモナーズリネージ - ファンダムVol.1 - エターニアオンライン - レディアントマイソロジー
【モバイル】 タクティクス - ブレイカー - コモンズ - ヴァールハイト
【関連項目】 術技形態
他の言語
THIS WEB:

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - be - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - closed_zh_tw - co - cr - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - haw - he - hi - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - ms - mt - mus - my - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - ru_sib - rw - sa - sc - scn - sco - sd - se - searchcom - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sq - sr - ss - st - su - sv - sw - ta - te - test - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tokipona - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu

Static Wikipedia 2008 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Static Wikipedia 2007:

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - be - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - closed_zh_tw - co - cr - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - haw - he - hi - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - ms - mt - mus - my - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - ru_sib - rw - sa - sc - scn - sco - sd - se - searchcom - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sq - sr - ss - st - su - sv - sw - ta - te - test - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tokipona - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu

Static Wikipedia 2006:

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - be - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - closed_zh_tw - co - cr - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - haw - he - hi - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - ms - mt - mus - my - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - ru_sib - rw - sa - sc - scn - sco - sd - se - searchcom - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sq - sr - ss - st - su - sv - sw - ta - te - test - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tokipona - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu