チャーリー・コーセイ

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チャーリー・コーセイ（Charlie Kosei、1950年 - ）は兵庫県神戸市出身の歌手、ベーシスト。本名・徐光星。他の芸名に「チャールズ・チェー」「チャーリー・チェイ」「チェイ光星」など。資料によっては「チャーリー・コーセー」「チャーリィ・コーセイ」「チャリー・コーセイ」と書かれていることもあり、また英字表記が「Charlie Corsey」になっていたこともある。

[編集] 略歴

山下毅雄がインタビューで「フィリピン人」と言ったことがあり、その説が定着しかけたこともあるが、本当はアメリカ人と中国人のハーフ。生まれも育ちも神戸で、既に日本に帰化している。

1968年、ロックバンド「ザ・ヘルプフル・ソウル」のベーシスト兼ボーカリストとしてデビュー。1969年、ヘルプフル・ソウルは虫プロダクションのアニメーション映画『千夜一夜物語』の音楽制作に参加。これが最初のアニメでの仕事となる。ヘルプフル・ソウルの起用は音響監督の田代敦巳によるものだった。しかし、同年ヘルプフル・ソウルは解散する。

1971年、再び田代に声をかけられ、ソロでアニメ『ルパン三世』の主題歌を歌うことになる（同作には、主題歌以外にも歌詞らしきものが付けられたボーカル曲が多数存在するが、男声ボーカルは後述の「ルパン三世主題歌3」を除いてすべてチャーリーによるもの）。その後、幾つかのアニメやドラマで主題歌を歌う。

1981年、神戸市内に自身のライブバー「Charlie's」を開店。現在は神戸を中心に活動中。また、自らのレーベル「Charlie's」でのCD制作も行っている。

本名や他の芸名から分かるように、「チャーリー」と「コーセイ（光星）」はどちらもファーストネーム。「チャーリー・コーセイ」という名前は『ルパン三世』のスタッフの勘違いから勝手に作られたものらしく、本人は「放送で自分の名前を見て驚いた」と語っている。本来は間違った名前であるため、その後他の芸名で活動していた時期もあるが、『ルパン三世』の知名度が上がるにつれて「チャーリー・コーセイ」の名が定着してしまったため、現在はこの名前に統一している。

[編集] 代表曲

アルディンのテーマ（1969年、『千夜一夜物語』主題歌／ザ・ヘルプフル・ソウル）
ルパン三世主題歌I（1971年、『ルパン三世』オープニングテーマ「ルパン・ザ・サードの歌」）
ルパン三世主題歌II（1971年、『ルパン三世』エンディングテーマ）
オー・サンボーイ（1973年、『荒野の少年イサム』エンディングテーマ）
電撃ストラダ5（1974年、『電撃!! ストラダ5』主題歌）
勝利の歌（1996年、ヴィッセル神戸応援歌）

[編集] アルバム

The Helpful Soul First Album～ソウルの追求（1969年／ザ・ヘルプフル・ソウル）
「千夜一夜物語」サウンドトラック（1969年／ザ・ヘルプフル・ソウル）
BACK IN KOBE（1997年、Charlie's）
GUY'S HEART-Charlie's Lupin Songs-（2002年、バップ）
WALK AWAY（2004年、Charlie's）

[編集] 参加アルバム

テレビオリジナルBGMコレクションルパン三世～山下毅雄オリジナルスコアによる「ルパン三世」の世界～（1980年、日本コロムビア　現在は「ルパン三世 THE 1st SERIES ANTHOLOGY」に収録）

※このアルバムには注意が必要である。実はオリジナルBGMではなく、リメイクと新曲が収録されているのである。当初の予定では本当にオリジナルBGMを収録するつもりだったのだが、音源が行方不明になっており、発売中止にするわけにもいかなかったので仕方なくリメイクした、というのが真相。尚、山下毅雄による『ルパン三世』オリジナルBGMの音源は、現在に至るまで発見されていない。

山下毅雄の全貌MISSION 4 ヤマタケマニア（1999年、日本クラウン）
山下毅雄の全貌MISSION 6 ルパン・ザ・フォース（2001年、日本クラウン）
LUPIN THE THIRD-TAKEO YAMASHITA Rebirth（2002年、バップ）

[編集] 備考

『ルパン三世』の後期オープニングテーマ「ルパン三世主題歌3」は、映像では歌唱者の名前がクレジットされず、レコードの発売も行われなかった。そのために「歌唱者不詳」という事態になり、後にCD化された際に「歌：チャーリー・コーセー」と表記されるようになった。しかし、実際にこの歌を歌っていたのは、チャーリーとはまったくの別人であるよしろう・広石（現：YOSHIRO広石）。チャーリーはこの歌について「自分は歌っていない」とコメントし、また2001年に広石が雑誌のインタビューで「自分が歌った」と語ったことから、それ以降に発売されたCDでは「歌：よしろう・広石」と表記されるようになった。チャーリー自身は、後にアルバム「GUY'S HEART」の中でこの歌をカバーしている。