ダド・プルショ

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ダド・プルショ
名前
本名	ミラディン・プルショ
愛称	ダド
カタカナ	ダド・プルショ
ラテン文字表記	Dado PRŠO
基本情報
国籍	クロアチア
誕生日	1974年 11月5日
出身地	ザダル
身長	187cm
体重	80kg
選手情報
在籍チーム	レンジャーズ
ポジション	FW
背番号	9
利き足	右
代表歴
キャップ	32
得点/失点	9

■Template（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

ダド・プルショ（Miladin "Dado" PRŠO,1974年 11月5日-）はユーゴスラビア・ザダル出身（現クロアチア領）、グラスゴー・レンジャーズFC所属のサッカー選手。ポジションはFW。

[編集] プレイスタイル

圧倒的な高さと屈強なフィジカルを活かしたポストプレーを得意とするが、前線でどっしりと構えるだけではなくサイドに開いての囮の動きも精力的にこなす。瞬間的なスピードにはそれほど優れていないが、足元の技術も高いレベルにありボールキープも安定している。ストライカーとしての働き以上にチャンスメイクの上手さで評価される事も多い。

[編集] 経歴

故郷の街のクラブ、ザダルでユース時代のキャリアをスタート。次いでクロアチアの名門、ハイデュク・スプリトのユース組織に引き抜かれるも、プロとしてのキャリアをスタートしたのは同じクロアチアリーグ1部のクラブ、バジンカであった。ここで前線の選手としてコンバートされ頭角を現したプルショは、政情不安に揺れる国から逃れ、キャリアアップを求めるためフランスに渡る。そしてフランスリーグ2部に所属していたFCルーアンのテストに合格したものの、監督の信頼を得られずに出場機会を減らし、一度はサッカーを辞めることを本気で検討していたと言う。

その後フランスの4部リーグに所属していたコート・ダジュール地方の小クラブ、サン・ラファエルに移籍し再びサッカーに打ち込み始める。自動車機械工として働きながらの兼業プレーヤーであったが、サン・ラファエルをしばしば練習試合の相手としていたクラブがリーグ・アンの強豪、ASモナコであったことがプルショの運命を変えることとなる。地域リーグで眠っていた、ハイデュク・スプリトのユース組織に抜擢されるほどの素質を備えていたプレーヤーに目を付けたモナコは彼にオファーを用意。1996年、23歳でプルショはモナコに移籍した。

しかし強力フォワードを有していた当時のモナコではプルショの出番はなかなか無く、一度はコルシカ島のクラブ・ACアジャクシオにレンタルされる。ここで彼は目覚ましい活躍を見せ、2シーズンを経てモナコに復帰。スーパーサブとして徐々に存在感を高める。しかし以前から痛めていた左膝の状態が悪化し、2001-2002シーズン途中に手術を選択。9ヶ月近い長期離脱を余儀なくされたが、復帰後は気鋭の監督・ディディエ・デシャンの信頼の下、シャバニ・ノンダやリュドヴィク・ジュリらと強力な攻撃ユニットを形成し完全にブレイクを果たした。

フランスで実績を築き始めたプルショにクロアチア代表としての招集が舞い込んだのは2003年のことである。各年代の代表に選出された経験もない、既に28歳と言うキャリアのピークに達していたプレーヤーを招集する事に対し疑問の声も挙がったが、彼は自らが代表に相応しいプレーヤーである事を代表デビュー戦で証明する。2003年3月29日、EURO2004予選・対ベルギー戦に先発出場したプルショはいきなりゴールを挙げ、不振に喘いでいた代表チームに遅咲きの花を咲かせることになる。プルショはその後のEURO2004出場権を懸けたスロヴェニアとのプレーオフでも決勝ゴールを挙げ、代表チームをEURO本戦出場に導いた。本戦はフランス・イングランドと同組に回ったこともあってかグループリーグ敗退に終わったが、プルショはフランス戦で1得点を挙げ自身初出場の国際大会に足跡を記した。

クラブの方でも活躍は目覚ましく、2003-2004シーズンは自身初のUEFAチャンピオンズリーグに出場。グループリーグの対デポルティボ戦で4点を決めるなど獅子奮迅の活躍を見せ、モナコをチャンピオンズリーグ準優勝に導いた。シーズン終了後はスコットランド・プレミアリーグの名門、グラスゴー・レンジャーズに移籍。スペイン人ストライカー、ナチョ・ノボとのコンビでリーグタイトル奪取にも貢献した。

代表不動のフォワードとして、念願のドイツ・ワールドカップにも出場を果たす。しかし左膝に抱えるケガの影響もあってか期待に応えるパフォーマンスを披露できず無得点に終わり、チームもグループリーグ敗退。大会終了後、程なくして膝のケガを理由に代表引退を表明した。