ソコル (列車)
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ソコル(ラテン文字で Sokol)は、ロシアの高速列車。ソコルとはロシア語で鷹を意味する。
ロシアの首都モスクワとサンクトペテルブルグの間654kmを、軌間1520mmの在来線経由で結んでいる。この区間には、ソ連時代の1974年から製造されたER200型電車が就役し、4時間20分で結んでいたが、技術上の理由からか週1往復程度の運用にとどまっていた。1997年、ドイツ鉄道の技術支援を受けた新型車両が試作され(試作時の形式名はES250)2000年から量産に移された(VSM250)。動力分散方式でVVVFインバータ制御により交流誘導電動機を駆動。アルミ車体。直流3000V・交流25kV50Hzに対応し、営業時の最高速度は250km/hで、モスクワ~サンクトペテルブルグ間を2時間30分で結んでいる。
なお、この区間には高速新線が建設中であり、これが完成すると350km/h運転が可能となる。ロシアの高速鉄道プロジェクトは株式会社のロシア高速鉄道(RAO VSM)によって進められている。