セガネットワーク対戦麻雀MJ3
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『セガネットワーク対戦麻雀MJ3』(セガネットワークたいせんまーじゃん エムジェイスリー、以下MJ3)は、株式会社セガが業務用アーケードゲームとして販売しネットワークを運営する、オンライン対戦ができる麻雀ゲームである。日本プロ麻雀協会の公認を受けている。2005年12月14日より正式に全国稼動を開始した。
前作の『セガネットワーク対戦麻雀MJ2』(以下、MJ2)の特長であった、ネットワークを通じ全国の他店舗のプレイヤーと対局でき、日本プロ麻雀協会公認のプロ雀士(以下、プロ雀士)がコンピュータープログラムではなく生身で対局すること、3Dポリゴン表示によるリアルな再現性と、ライブモニタによる派手な実況中継の展開を引き継いでいる。また、雀荘モード等MJ2には無かった新機軸の追加等の改良もなされている。
目次 |
[編集] MJ2からの主な変更点・改良点
- 文字フォントの変更。サテライト筐体では文字が小さくなったことで見にくくなった半面、さまざまな新機能が追加され、山牌表示が追加(設定により表示しないこともできる)。その他画面構成の一部変更。現在の対局モードやルール表示等のヘルプ機能の充実。
- サテライト筐体でのアイテム操作が可能になった。これまで、アイテムの購入やゲーム内アバター(プレイヤーキャラクター)のアイテム装着変更等はMJ.NETを通じてのみ行え、MJ.NETに加入していないプレイヤーは対局により入手したアイテムの使用は事実上不可能であったが、サテライト筐体での対局中にアイテムの装着変更や売買、MJ.NETのアイテム倉庫との送受信が出来るようになった。
- 手首や指先に装着させるアイテム(ハンドアイテム)が追加。
- チャット機能の強化。プレイヤーがMJ.NETを通じて独自に設定可能のカスタムチャットメッセージと通常チャットメッセージが分離された(切り替えはドロップダウンリストにて行う)他、カスタムチャットメッセージで設定できるメッセージ数が増加した。その他、上家、対家、下家別にチャット機能を有効にするか無効にするか設定可能になった。
- 雀荘モードの追加。MJルール(通常ルール)以外に雀荘ごとによって異なるルールが追加された。
- リーグ戦階級にB3階級が追加。東風戦・半荘戦プロリーグのS1・S2・S3、東風戦・半荘戦レギュラーリーグのA1・A2・B1・B2・B3・C1・C2・C3、および雀荘リーグのS1・S2・S3・A1・A2・B1・B2・B3・C1・C2・C3のリーグ構成となった。
- 公式試合の経験値増減での点棒ポイントの追加。対戦終了時、1位および4位において得点状況による経験値ボーナスまたはマイナスが追加された。これにより「1位30000点以上で昇格」「4位0点未満で降格」等昇降格条件が細かく表示されるようになった。
- 公式試合における評価ポイントシステムの改良。自分が和了した場合でも獲得できるようになった他、対戦終了時、プレイヤーの階級よりも上位階級のものを4位にした場合、階級差に応じて評価ポイントが加算されるようになった(通常六段まで)。逆に下手な打ち回し(ドラ牌を相手に鳴かれ和了された場合等、危険な捨牌)には評価ポイントが減るように(ポイントが0の場合はマイナスに)なった。その他、経験値増加に必要な評価ポイント数が変更されている。
- ライブモニタの表示内容の改善と追加。MJ3からのお知らせが画面上部に表示されるようになった(MJ2では画面下部)。サテライト筐体の席情報が常時表示になり、MJ2の4席分表示・4席分一括切り替えから、4席分表示・1席ずつスクロールに変更されている。空席時は最近64試合分の平均順位移行状況がグラフ表示されるようになった。その他、MJ3の特長を宣伝する「MJCM」、プロ・認定雀士の来店や役満発生履歴を表示する「店内の出来事」が表示されるようになった。
- 『セガ四人打ち麻雀MJ』にあり、MJ2で一旦無くなったライセンスシステムの復活(ただしシステムは若干異なっている)。
[編集] 筐体
数台の対局プレイ用筐体(サテライト筐体)と1台のライブモニタ筐体にわかれる。MJ2と同様にChihiro基板を用いている。
[編集] サテライト筐体
サテライト筐体とは、プレイヤーが対局時に操作する端末である。硬貨投入口とMJ3メンバーズカード挿入口、タッチパネルモニター、捨牌選択と鳴き・アガリ・キャンセル・リーチ・スタートの各ボタンからなる。
タッチパネルを採用しているため、操作は画面を直接触れて行え、容易かつ直感的な操作が可能となっている。 以下に対局中にタッチパネルで行える主な操作の一部に付いて記す。
- 捨牌を行う際は捨てたい牌に触って選択し、それに再び触ることで捨てられる。この時強く触ることで打牌を強打できる。
- 鳴きやリーチ、アガリ等を行える時は、画面に出るボタンに触ることで行える。同様に鳴きやツモアガリ時は、強く触ることで強演出になる。
- 自分の番以外で手牌をドラッグすることで理牌できる(自動で理牌させることもできる)。捨牌選択ボタンと組み合わせる事で複数枚同時に移動することもできる。
- 画面左右のタブに触れることでさまざまな情報を閲覧したり、アイテム関連の操作や、チャットメッセージ送信等の機能を利用できる。
- 河の捨て牌や相手の手牌に触れるとマークを付けられる。
- 牌に強く触れている間、同じ牌が強調表示される。
- 自分の評価ポイントの星を、自分の手牌の中で相手のアタリ牌と思われる牌にドラッグすることで評価ポイントを賭けることができる。的中したら賭けた分が倍もしくは3倍になるが、外れるとそのポイントを失う。
- アガリ牌指定、鳴き牌指定の操作(捨牌選択ボタンまたはアガリボタンを組み合わせて操作する)。
基本的な操作はタッチパネルとボタンのどちらでも可能であるが、アガリに限ってはこのボタンを押して(叩いて)行う人を多く見受けられる。
なお、役満を和了すると設置店舗の「店内の出来事」に記録され、サテライト筐体やライブモニタで確認できる。
[編集] ライブモニタ
ライブモニタとは対局用とは別に用意された中継用の筐体である(内部的には店内各サテライト間や外部との通信の仲介や整合等も行っている)。備えられたモニタではサテライト筐体の空席状況と各席プレイヤーの段位等の情報、現時点のゲームモードや得点状況等と、全国イベント情報、参戦予定のプロ雀士と今月のMJ.NET認定雀士の紹介、イベントのランキング、プロリーグ情報、役満和了等の履歴である「店内の出来事」を表示する他、MJ3の特徴を紹介する「MJCM」、巧い打ちまわし・高得点の和了・高段位者同士の対局等を実況・解説付きで放映し続けている。
ライブモニタで再生・中継される対局は、下記のタイトルで放映されている。
- REPLAY
- (サブタイトルなし)
- 設置店舗での対局のうち、下記に該当しない対局の模様を再生する。
- 豪腕炸裂
- 設置店舗での対局のうち、12000点以上のアガリの発生した対局の模様を再生する。
- 華麗なる一打
- 設置店舗での対局のうち、最も役数の多い対局の模様を再生する。
- 本日の最高得点
- 設置店舗での対局のうち、その日の中で最高得点獲得となった対局の模様を再生する。同じ日に同じ得点が出た場合は最新のものが再生される。
- 理想への追求
- 設置店舗での対局のうち、聴牌崩しにより高め和了になった対局の模様を再生する。
- 炎の大逆転
- 設置店舗での対局のうち、オーラスで2位以下のプレイヤーがトップとなった対局の模様を再生する。
- 割れ目炸裂
- 設置店舗での割れ目ルールによる対局のうち、最高得点となった対局の模様を再生する。
- デフレの妙技
- 設置店舗でのデフレルールによる対局のうち、最も役数の多い対局の模様を再生する。
- 奇跡の牌譜
- 設置店舗での対局のうち、役満(数え役満は除く)および人和を和了した対局の模様を再生する。
- プロの一打
- プロ雀士が和了した対局の模様を再生する。設置店舗以外での対局の模様が配信されることがある。
- 最強伝説 MJ.NET認定雀士
- MJ.NET認定雀士が和了した対局の模様を再生する。設置店舗以外での対局の模様が配信されることがある。
- LIVE中継
- 常勝不敗
- サテライト筐体で連勝が続くプレイヤーの対局の模様を実況中継する。
- 玄人の一手
- サテライト筐体での高段位プレイヤーの対局の模様を実況中継する。
- 至高への挑戦
- サテライト筐体での高段位プレイヤーの昇格戦対局の模様を実況中継する。
- 高レート対決
- サテライト筐体での雀荘モードで、高レート設定の雀荘の対局の模様を実況中継する。
- 役満神降臨!?
- サテライト筐体で役満聴牌が発生した場合、最優先で実況中継する。
- プロ雀士登場
- サテライト筐体でプロ雀士とマッチングされた場合に対局の模様を実況中継する。
- MJ.NET認定雀士登場
- サテライト筐体でMJ.NET認定雀士との対局がマッチングされた場合に対局の模様を実況中継する。
- 大会決勝戦
- サテライト筐体で全国イベントの全国大会決勝対局が行われている場合に対局の模様を実況中継する。
なおLIVE中継は、サテライト筐体プレイヤーの手牌を中心として、若干遅れをもって中継が展開されている。
[編集] 対局の流れ
対局を行う場合の大まかな流れは次のようになる。
- サテライト筐体にMJ3メンバーズカードを差し込む
- カードを使用しない場合は画面に触れるかスタートボタンを押す。
- 未使用カードの場合カード登録を行う。最初から始める場合はここでゲーム内で使用するアバターとニックネームを決める。アバターは後の対局中に任意で変更可能である。
- カード使用の有無を選択し、対局モードを選択する
- タイムオーバー(持ち時間終了)制の有無を選択する
- タイムオーバーあり
- 点数の授受により持ち時間も増減する
- 持ち時間が無くなった状態で1局が終わるとゲーム終了
- タイムオーバーなし
- 通常、選択するには追加クレジットが必要
- 1局開始ごとに持ち時間が初期値に戻る
- いずれも捨牌早切りで持ち時間が若干回復する。またクレジットの追加により持ち時間を追加することが可能である。
- タイムオーバー制の有無にかかわらず、自分の手番(捨牌、鳴き、アガリ)ではタイムゲージが有効になり、ゲージと持ち時間が減っていく(ただし最初の数秒間の部分と後述のソロプレイ時はゲージが緑色で表示されており、この部分では持ち時間が減らない)。ゲージ若しくは持ち時間が無くなった時点で選択牌が自動的に切られる(鳴き、アガリはキャンセルとなる)。ゲージは自分の手番ごとに初期値へ戻る。
- タイムオーバーあり
- 自動的に対局相手とマッチングされ、麻雀の対局を行う
- 相手がいない場合、現れるまでCPU戦(ソロプレイ)を行う。
- 相手がいたが一定時間経過しても対局者が4人に満たない場合、CPUがメンバーに加わり通常対局になる。
- 対局終了後、順位によって継続して対局ができる
- MJ3メンバーズカードを使用しなかった場合、ゲストIDの発行を受けられる
- これは対局記録等をMJ3メンバーズカードではなく、ネットワーク上のサーバに保存する。したがってこの機能を利用するには、ゲストID発行時・使用時共にネットワーク接続状態でなければならない。また、使用期限や段位認定が1級まで等の制限があり、使用回数も少ないため対局の試用用途である。なお、このゲストIDの対局記録等は、後にMJ3メンバーズカードにそのまま引き継ぐことができる。
[編集] MJ3メンバーズカード
MJ3メンバーズカード(以下MJ3カード)とは、プレイヤーの対局記録等の個人情報を保存するための専用のカードである。MJ3カードにより、プレイヤーは段位認定を受けたり、MJ3カードに記載のアクセスコードによりMJ.NETのサービスを利用できる。MJ3はMJ3カード無しでもプレイ可能であるが、未使用では段位の昇格等に制限があるうえに、対局記録を引き継いだ継続プレイ時にはゲストIDやパスワードの入力が必要になるため、通常はMJ3カードをあらかじめ準備してプレイすることが多い。
MJ3カードは設置店舗で自動販売機または店員との対面で購入できる。MJ3カードは非接触型ICカードになっており、使用期限は無いが250回の使用回数制限がある。また、MJ3のカードはカード使用に際し、暗証番号を設定することも可能になった。後述のカード再発行のことを考えると暗証番号は設定したほうが良い(MJやMJ2ではカードの使用に際し暗証番号の登録機能が無かったため、MJ.NET未登録で店舗に6ヶ月以上放置されたカードを持ち出してプレイする不届きな輩もいた)。
残り使用回数が少なくなった場合は新たにMJ3カードを購入し、使用中と新規のカードを2枚重ねでサテライト筐体に挿入することでMJ3カード内のデータを移動できる(カード更新)。また、MJ2メンバーズカードを使用していた場合、同様に新規のMJ3カードと2枚重ねでサテライト筐体に挿入することで、MJ2のプレイデータをMJ3に継承することができる(カード引継)。
新規MJ3カードは必ず登録しなければ使用できないが、登録行為については無料で行える。またこの際、(登録・引継・更新)ボーナスGOLDが支給される。
プロ雀士とMJ.NET認定雀士には、それら専用のメンバーズカードがセガから発行されている。MJ.NETへ登録してあるMJ3カードであれば再発行(紛失、破損した元のカードを使用せずに新規カードへデータ移動)が可能であるが、元カードが必要な更新と異なり、再発行に関してはペナルティがある(リーグ降格、プロリーグ参加権剥奪等)ため注意が必要である。もし暗証番号を設定せずにカードを無くし第3者に暗証番号を設定されてしまうと、カード再発行が難しくなるため暗証番号は設定しておくのが望ましい。
[編集] アイテムとGOLD
数百種類あるアイテムを収集してアバターに装着し、自在にアレンジする事もMJシリーズの魅力である。
アイテムは主に
- アバター種(基本キャライラスト)
- 頭(髪型等)
- 顔(眼鏡等)
- アクセサリー
- 服
- 爪
- 指(指輪等)
- 手・手首(ブレスレット等)
- その他の装飾品
- 背景
- 枠
- BGM
等がある。しかしMJ3を新規に始めた場合、全アバター種と各アバターの初期装備アイテムのみしか所持していない。アイテムはゲーム内の仮想通貨GOLD(ゴールド)を使用してMJ.NETや対局中にショップで購入したり、ゲーム中に出現する宝箱、メダルと交換、イベント入賞時にもらえるスタンプを集める等で入手することができる。
アイテムやGOLDはMJ3カードおよびMJ.NET上に所持することができ、ゲーム内で使用したりオークションに出品、売買することができる。ゲーム内で使用するにはMJ3カードに、MJ.NETで使用するにはMJ.NET上に、所持していなければならないが送受信の操作を行うことで移動が可能である。
過去のMJシリーズでもアイテムやGOLDは入手できたがMJ.NET上でしか使用できなかったため、MJ.NETを利用しないプレイヤーにはあまり意味がなかった。MJ3ではアイテムを対局中に装備できるようになった他、雀荘モードが新たに加わった事でほとんどのプレイヤーが使用できるようになった。
なおMJ3カードを使用しないゲストおよびゲストIDではアイテム等を所持する事はできない。
[編集] 宝箱
アイテムやGOLD、メダルはゲーム中に出現する宝箱からも入手できる。宝箱は金、銀、木の3種類があり、豪華なものほど珍しいアイテムが入っている可能性が高い。
木の宝箱にはチャレンジ(課題)が書かれた巻物が入っている事がある。次以降の対局でチャレンジを成功させる事で、金もしくは銀の宝箱よりアイテム等を得られる。
宝箱の中身は
- 宝箱の出現した対局を1位で終える
- 役満や人和、流し満貫等珍しい役を和了する
- チャレンジを成功させる
等で入手できる。
[編集] 段位認定
プレイヤーは、公式モードのオンライン対局を行うことによってゲーム内での段位が認定される。
[編集] 段位別戦
初段未満の級位では公式モードでは段位別戦(東風戦)のみしか選択できない。
ただし級位では店内対戦等、公式モード以外のゲームモードでも経験値の増減がある。
[編集] 経験値
通常段位(級位及び段位)は"経験値"によって判断される。 経験値は、現在の級位及び段位によって増減値は異なるが、高順位で対局を終了したり評価ポイントを貯めることにより増えてゆく。 対局を強制中断したり低順位を取ると、当然減少してしまう。 ネットワークトラブルによりサテライト筐体の動作が止まった(ハングアップした)場合も、強制的に経験値が減少してしまう。
プロリーグは全段位で一律の増減値となっており、特に高段位では他と比べ最下位での経験値減少が若干緩和されている。
十段より上の段位である強者以上の上級段位には経験値でも昇格できるものの、そのための経験値は遥かに高い。このため通常は、プロリーグでのリーグ階級維持または昇格等、一定の条件を満たす事で幻球を獲得し強者に昇格する。
[編集] 幻球
強者以上の上級段位では経験値の概念は無くなり、所持している幻球の種類と数により段位認定をする。幻球は経験値と異なり単なる対局の順位では増減せず、通常は同階級幻球所持者同士の幻球を奪い合う事で増減する。この対局は「幻球争奪戦」とよばれている。
幻球争奪戦は同階級幻球所持者が同卓した場合に発生し、サシウマ勝負で行う。そのため他の同卓者の順位や点棒とは全く関係なく、順位が最下位の者から最上位の者へ幻球が移動する(例え2者同時に持ち点が0未満となり、3位と4位となっても3位が勝者となる)。また一定の条件が揃う事により「2倍争奪戦」や「原点攻防戦」が発生することもある。これらは通常より移動する幻球が多くなる。
この他、ライセンスやプロリーグのリーグ階級昇降格でも増減する。
所持幻球数が一定に達すると上の階級へ昇格するが、幻球を全て失うと下の階級へ降格する。最下階級の幻球を全て失った場合、強者から経験値に応じた段位に降格となる。
[編集] ライセンス
ライセンスとは上級段位者の幻球の増減を行うシステムで、1週間のライセンス対象公式戦全試合での成績、評価ポイントに、対局階級によるハンディキャップを加味して算出したライセンスポイントの優劣により幻球が増減する。同階級内で成績上位のプレイヤーには幻球が支給されるが、成績下位のプレイヤーは幻球を剥奪される。1週間に渡ってより多くのプレイヤーで行う幻球争奪戦の特殊な形とも言える。
MJ2では幻球争奪戦の発生しなかった段位別戦は上級段位者にとってあまり意味をなさなかった(連勝、連敗や途中抜けでしか幻球が増減しなかった)が、ライセンスシステムにより上級段位者にも意味をもつようになった。
[編集] 評価ポイント
評価ポイントとは、評価対象となりうる打ちまわしをポイントとし、経験値等に換算するシステムである。勝負をオリる行為に対する救済措置とも言える。
評価対象とは例えば、他家のアタリ牌を手に留めておく、他家の和了手変更によりアタリ牌ではなくなった不要牌を捨てること等で、局終了時にポイントを獲得できる(ただし振り込んでしまった場合は得ることが出来ない)。
しかし自分の槓により槓ドラを相手に乗せて和了されたり、役満が確定する捨て牌を鳴かれて和了される等、相手を有利にする行為や捨牌に対しては逆に評価ポイントがマイナスされる(この場合でも1位で対局を終了すればマイナス分は返還される)。
他にも対局で1位になり、かつ、プロ雀士や自分より段位の高い相手を4位にした場合等でも得る事ができる。
また評価ポイントは対局中に他家のアタリ牌と思われる自分の手牌に賭けることができる。局開始から局終了までの任意のタイミングで賭けることができ、自分が振り込まずに局が終了した際、賭けた牌が他家のアタリ牌だった場合、賭けたタイミングにより2ポイント若しくは3ポイントの評価ポイントが得られる。
級位及び段位は一定数の評価ポイントを貯めることにより経験値が1増加するが、マイナス評価ポイントが一定数を超えた場合は逆に経験値が減少してしまう。
経験値の概念が無い上級段位ではライセンスポイントとして計上される。
[編集] リーグ戦
リーグ戦は東風戦・半荘戦別にそれぞれ、A1-C3のレギュラーリーグと、S1-S3のプロリーグに別れている。プレイヤーは各リーグ階級に所属し、同じクラスの他のプレイヤーと対戦して上位リーグ階級を目指す。なお、レギュラーリーグへは初段以上であれば参加可能だが、プロリーグへの参加には後述する参加権が必要である。
原則、一定期間ごとの基準日(レギュラーリーグは毎週日曜日、プロリーグは7日、14日、21日、28日)で一旦締め切り、一定数以上の対戦を消化した同クラスのプレイヤーの成績を集計した結果により入れ替え、基準日翌日以降に階級を移動する。リーグ階級内で成績上位のプレーヤーは階級を1つ昇格し、下位のプレーヤーは1つ降格する。
また一定試合数消化後、特別昇格ボーダーを越える成績を出した場合、入れ替え基準日を待たずに昇格することができる。
上位階級を目指すにはある程度の戦数をこなし、かつ、それなりに良い成績を修める必要がある。
プロリーグに参加するには、レギュラーリーグAクラス(A1・A2階級)でプロリーグ参加権ボーダーを越える成績を修め、対応する参加権を獲得する必要がある。またプロリーグ1ヶ月ぶん(4週間)の成績による、月間ランキングで上位となる事でもプロリーグ参加権を獲得できる。東風戦プロリーグは偶数月の1日-28日、半荘戦プロリーグは奇数月の1日-28日にそれぞれ開催されている。
プロリーグ参加権は東風戦・半荘戦別に、一開催月のみ有効である。従って、プロリーグS3階級から陥落し参加権を失った場合とプロリーグ参加権を消費した場合は、改めてプロリーグ参加権を獲得する必要がある。
前記の段位が短期での成績で上下するのに対し、リーグ階級はある程度まとまった成績で上下するのが大きな違いである。
なおリーグ戦でも段位変動する。
[編集] 雀荘モード
雀荘モードとは、ゲーム内の雀荘街に点在する雀荘を舞台に、アイテム購入等にも使われるGOLDを賭け、より多くのGOLDを稼ぐ事を目的とするゲームモードである。MJ3で新たに追加された新機軸のゲームモードである。
各雀荘はランク分けがされており、採用ルール、参加料や成績により収受するGOLDのレートも異なる。各店で入店可能な曜日や時間帯(営業日や営業時間)も決まっている他、プレイヤーの所持GOLDが基準未満だと入店できない。
雀荘モードでの対局では異なるルールが採用される事があるために段位変動はしないが、レギュラーリーグやプロリーグと同じく、それらとは独立した雀荘リーグが存在する。
雀荘リーグも他リーグと同様に、基準日(毎週日曜日)間で一定数以上の対戦を消化したプレイヤーの成績を集計し、その中での成績で階級を移動する(ただし、レギュラー/プロリーグとは異なり、S3とA1の間で昇降格がある)。しかし他リーグでは点数を成績として採用しているが、雀荘リーグでは集計対象雀荘での(参加費等は含まない純粋な)GOLDの収支を成績として採用する。このため、各雀荘のルールや(チップを含めた)レートを考慮した戦略がプレイヤーには求められることになる。
雀荘モード独自のフューチャーとして、役満を和了するとジャックポットまたはミニジャックポットとして大量のGOLDを獲得することができる。ジャックポットは面前で役満を和了する(ただし四暗刻と国士無双(十三面待ちを除く)は除く)と獲得でき、参加料の10000倍(東風戦)又は5000倍(半荘戦)のGOLDが獲得できる。ミニジャックポットはジャックポットに該当しない役満の和了もしくは数え役満の和了により獲得でき、参加料の200倍(東風戦)又は100倍(半荘戦)のGOLDが獲得できる。ジャックポットが発生すると、全国のライブモニタへ速報が配信される。また、ジャックポットによる収支は雀荘リーグの成績には含まれない。
雀荘モードへの参加には段位制限は無い。また初回はGOLDを500G以上所持している必要があるが、2回目以降は入店できる雀荘があれば参加可能である。現状では入場に必要な所持GOLDがもっとも低い(300G)「まーじゃん学院」が毎日営業しているため、300G持っていれば雀荘モードに参加できる。
各雀荘には、メンバーとしてプロが各一人配属されていて、運が良ければプロと対戦することができる。また、MJ.net上で対決するプロを選ぶ事により雀荘メンバー対決に参加する事が出来る。これは、その雀荘に配属されているプロがその雀荘で一月に稼いだGOLDの収支と、プレイヤーのその雀荘での収支(MJ.netで対決するプロを選んでから月末までの収支)を競うものである。プレイヤーの収支がプロを上回れば、プレイヤーの勝利となり入場に必要なGOLDの1倍〜3倍程度が報酬として獲得できる。ただしプレイヤーは10戦をこなす必要がある。プレイヤーが負けてもペナルティは無い。
Ver.Bより雀荘LVという、各ルールにおける習熟度を示す指標が追加された。「チップ」「割れ目」「デフレ」「喰いタンなし」の各ルール毎に、雀荘経験値が溜まる。雀荘経験値は収支により増減し、経験値が一定まで溜まるとそのルールの雀荘LVが上がる。また、一定まで減るとLVが下がる。LVが変動した時は雀荘経験値は0に戻る。MJルールの雀荘では雀荘LVは表示されず、代わりに段位が表示されるが段位はこれまで通り変動しない。
[編集] 全国イベント
定期的に全国イベントが実施され、全国のプレイヤーが腕を競い合う。イベントが採用するルールにより、経験値変動の有無が異なる。
- 全国大会
- 地区予選→全国決勝の2段階で行われる。MJ3より成績の計算方法が変わり、任意の連続した規定試合分の合計で最も良かったものが採用されるようになった。
[編集] これまでの主な全国イベント
- 第0回全国大会
- egカップ MJ3マスターガイド発売記念
- SPA! Presents 男のたしなみCUP
- 第1回全国大会
- 第2回全国大会
[編集] 演出
MJ3の魅力の1つとして、派手な演出の数々がある。主な演出をここに記す。
- 満貫以上の上がりや、トップ確定となる上がりの上がり牌をツモった時に、画面が暗くなり、手が出て当たり牌を持って来る。
- 役満テンパイとなる牌や、役牌のドラの3枚目をツモった時にも上記のような演出がある。ただし、上記の演出とは少し違う。
- ver.Bからは、役満をツモると画面が真っ暗になり、指先が光りながらゆっくりと当たり牌を持って来るようになった。
- 当たり牌が他家から出た時、その牌にスポットライトが当たる。
- 満貫以上を上がった時、牌を倒すモーションが入る。倍満以上を上がった時は、熱風のような物がプラスされる。更に役満を上がった時には、専用の演出がある。
[編集] 対局ルール
[編集] MJルール
以下はMJルールと呼ばれる通常ルールである。
- (東風戦)20,000点持ちの25,000点返し。
- (半荘戦)25,000点持ちの30,000点返し。
- 順位ウマ ワンツー(10-20)。
- 食いタン、後付け、ピンフツモあり。
- 喰い替えなし。
- ドラ、裏ドラ、槓ドラ、槓裏ドラあり。槓ドラは常時即乗り。
- 赤ドラあり。(五萬、五筒、五索に各1枚)
- 荒牌流局は親流れ。(南場は4本場まで親の聴牌で連荘あり)
- 二飜縛りあり。(5本場より)
- 途中流局あり。(九種九牌、四風子連打、四開槓散了に適用。4人リーチは続行。九種九牌は連荘。その他は親流れ)
- ダブロン、トリプルロンあり。(頭ハネや流局ではないが、供託点は頭ハネ)
- 国士無双のみ暗槓からの搶槓が可能。
- 包(ぱお、責任払い)あり。(大三元、大四喜、四槓子、四連刻に適用)
- 数え役満あり。(13飜以上)
- 大役満(ダブル役満役)なし。役満役の複合はあり。
- 八連荘あり。
- 持ち点0点未満によるドボン(ぶっ飛び終了)あり。(0点ちょうどは続行)
- オーラス親のアガリやめあり。(アガった際、トップでなければ連荘、トップなら終了)
[編集] その他のルール
雀荘モードやイベントにより、MJルールと若干異なるルールが採用されることがある。
- 割れ目ルール
- 25,000点持ちの30,000点返し。雀荘モードでこのルールが採用される雀荘では、オープンリーチあり(ツモアガリ、ロンアガリ共に二翻扱い、ダブルリーチと複合は三翻扱い)となる。トビ賞(他者を飛ばすこと)による罰符10,000点の移動もある。
- デフレルール
- 一発、裏ドラ、槓ドラ、赤ドラ、切り上げ満貫(四飜30符)のないルール。
- チップルール
- 一発、面前での赤・裏・槓裏ドラ、役満でチップのやり取りを行うルール。雀荘モードでこのルールが採用される雀荘では、通常のMJルールでの点数状況の他、チップの増減もGOLDの変動に加味される。またトビ賞によるチップ移動や、雀荘によっては対局終了時にノー和了者とそれ以外の者でのチップ移動(「焼き鳥ルール」)がある。
- 食いタンなしルール
- 断ヤオ九が面前限定(後付けあり)、二飜縛りなしとなるルール。トビ賞(他者を飛ばすこと)による罰符10,000点の移動もある。
[編集] 採用役
☆…門前役、※…食い下がり役、◆…割れ目ルール雀荘でのみ採用の役
[編集] 一飜
[編集] 二飜
- ダブル立直☆
- オープン立直◆ - 常に二飜。開示は待ち牌部分のみ(正式稼動版から)。
- 七対子☆ - 二飜25符相当。
- 全帯※
- 三色同順※
- 一気通貫※
- 対々和
- 三色同刻
- 三暗刻
- 三槓子
- 混老頭
- 小三元
- 三連刻
[編集] 三飜
[編集] 満貫
- 流し満貫 - 和了扱い。
[編集] 六飜
- 清一色※
[編集] 倍満
- 人和☆ - 他の役と複合しない。
[編集] 役満
- 天和☆
- 地和☆
- 緑一色 - 発はなくてもよい。
- 四暗刻☆ - 単騎待ちも役満。
- 九蓮宝燈☆ - 筒子、索子可。9面待ちも役満。
- 国士無双☆ - 13面待ちもフリテン適用。13面待ちも役満。
- 大三元
- 字一色
- 清老頭
- 四喜和 - 小四喜、大四喜共に役満。
- 四槓子
- 四連刻
- 大車輪☆ - 2-8の筒子のみ。
- 八連荘
[編集] MJ.NET
MJ.NET(エムジェイ ネット)とは、セガネットワーク対戦麻雀MJ3ユーザー向けのネットワークコンテンツサービスである。
アーケードゲームと連動しており
- MJ3カードの登録(MJ2とは異なり、サブカードも登録可能)、再発行の申請
- リーグ戦や全国イベント等の個人成績の閲覧
- 最近の対戦履歴の確認、対戦相手の戦績閲覧
- MJ3稼働店舗の状況と店舗内ランキングの閲覧
- 局終了後に転送指示をした牌譜の閲覧
- MJ3カードとMJ.NET上のアイテム倉庫間での、アイテムとGOLDの送受信
- アイテムの売買、オークションへの出品・入札
- 他のプレイヤーとチームを結成
- 肩書き、カスタムチャットメッセージ設定、所属都道府県、所属店舗(マイ店舗)等の変更
- ニックネームの変更(漢字や半角文字も使用可能)、オリジナルニックネームの申請
等を行える。
サービスは、パソコン向けサイト(http://www.sega-mj.com/mj.net/ )と、NTTドコモiモードおよびソフトバンクモバイルYahoo!ケータイ(VGS・3Gの一部機種を除く)、au(KDDI)EZweb(WAP2対応機種のみ)に対応した携帯電話向けサイトがあり、いずれも有料(一部無料)である。
[編集] オリジナルニックネーム
オリジナルニックネームとは、他人とかぶらない唯一無二のニックネームであることが保証されているニックネームである。オリジナルニックネームは、一定のニックネーム所有期間や対局消化等の条件を満たした上で、MJ.NETにて不定期に実施されるオリジナルニックネーム申請期間内に申請し、セガによる審査を通過することで認定される。
オリジナルニックネームが認定されるとニックネームの変更ができなくなる反面、認定されているオリジナルニックネームと同じニックネームを他者がオリジナルニックネームとして申請・使用することができなくなる。
[編集] MJ.NET認定雀士
MJ.NET認定雀士とは、オリジナルニックネームを所有するMJ.NET登録プレイヤーの中で、卓越した麻雀センスと対戦成績を持つとセガが選出し認定した雀士である。
MJ.NET認定雀士は毎月認定され、専用のメンバーズカードが贈呈される。設置店舗によっては特別優待を受けられる。
[編集] 書籍
- MJ3マスターガイド ~MJ.NET認定雀士への道~(NTT出版、ISBN 4757181728)
税込み1500円
[編集] 関連項目
- セガネットワーク対戦麻雀MJ2
- 湯川元専務 - CPUキャラクタとして登場。アバター(写真)は本人だが打っているのは勿論本人ではない。