スターダストクルセイダース

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スターダストクルセイダース』 (JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part3 Stardust Crusaders) は、荒木飛呂彦の代表作である大河漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart3(第3部)。今シリーズから「幽波紋(スタンド)」という設定が加えられ、以後、主な登場人物はスタンド使いとしてストーリーに関わってくるようになる。

『スターダストクルセイダース』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―」。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初は『スターダスト トラベラーズ』という副題であったが、廉価版発行の際に現在のものに訂正されている。

目次

[編集] あらすじ

Part2『戦闘潮流』から50年後、1989年の日本から物語は始まる。ジョセフ・ジョースターの孫である「空条承太郎」(くうじょうじょうたろう、愛称ジョジョ)が、超能力の一種である「スタンド」を駆使して、100年の眠りから甦った吸血鬼「DIO」と戦うロードムービー活劇。

なお、承太郎は物語の初期には「ジョジョ」と呼ばれていたが、次第に「承太郎」で統一されるようになった。また、ジョースター家の血筋を引いた人間全員、左肩部分に「星のアザ」があるといった設定になっている。なお、Part4の頃は1987年という時代設定に変更されていたが、Part6執筆時には1989年に戻されている。これは、『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』の年表を執筆したスタッフが、承太郎の年齢の計算を読み誤っていたためである。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 登場人物

[編集] ジョースター一行

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
  • スタンド名:スタープラチナ(星の白金)
ジョセフの孫で高校生。17歳。母はジョセフの娘であるホリィ、父は日本人でミュージシャンの貞夫。無口で威圧的な態度を取るが、曾祖母のリサリサに似て常に冷静沈着で頭が冴えている。体型は背が高く、筋肉質で腕っ節もかなりあるためジョースター家の血を受け継いでいることが分かる。学校では不良という扱いを受けているが、自らが「悪」と認めたものは許さない。ホリィによると子供の頃は素直だったとのことだったが、一度セト神のスタンドに7歳に戻された時今と余り変わっていなかったようだ。千代の富士が好きで、時計はタグホイヤー。砂漠の猛暑でもコートのような学ランと帽子を身につけていて、それが承太郎のトレードマークであり帽子はこれまでの劇中たった三回しか外した事がない。この帽子は髪の毛と一体化しているように見える。学ランには愛着があるのか、戦闘で燃やされた学ランを外国にいるにもかかわらず新しいものを作ってもらっている。タバコを五本口の中に入れ、火を消さずにジュースを飲めるという妙な特技があるらしい。作中の特に序盤はかなり女性にモテモテで騒がれていたが、本人は煩く騒ぐ女性が嫌いなため迷惑そうであった。
彼の操るスタンド「スタープラチナ」は人型で射程距離が短いが力強く、精密な動作が出来るという能力を持つ。このような能力のスタンドは後のシリーズでも頻出するため、「人型パワー型」の原型と言えるだろう。力強さの例では、拳はダイヤモンドの硬度を持つ物すら砕くなど、人間がまともにくらったらひとたまりもない攻撃を繰り出せる。精密性の例では、至近距離から撃たれた弾丸をつまめるスピードを持っていたり、目もよいようで、人間の目では見えない小さな物や、遠くの物を見ることが出来るなどがある。話す言葉は「オラァ!」の掛け声のみだが、最初は「スタンド」の概念が固まっていなかったのか、普通に話すシーンがあった。決め技は「オラオララッシュ」があり、「オラオラオラ…オラァ!」の掛け声とともに拳の連打を浴びせるもの。これをくらった者は少ない例外を除けばすべて再起不能にさせられる程の高い威力を持つ。スタープラチナといえばコレ、と言うぐらいの知名度の高い決め技だが、この他に「流星指刺(スターフィンガー)」という人差し指と中指を伸ばして対象を切り裂く技も存在する。最終的には時を止める能力にも目覚め、DIOの「ザ・ワールド」と並んで史上最強のスタンドとなる。スタンド名の由来はタロット大アルカナ17番目のカード「THE STAR」。父親の名前の由来はジャズミュージシャンの「渡辺貞夫」と推測されている。
なお、承太郎を1970年生まれと記述している資料が多いが、Part4の29巻で1999年の春に28歳とあり、みずがめ座の彼はその時点ですでに誕生日を迎えているので、29巻の年齢記述を信用するなら1971年生まれが正しい。人気・知名度は作品中歴代一位。人物像は多くの漫画に影響を与えた。
ジョセフ・ジョースター
  • スタンド名:ハーミットパープル(隠者の紫)
Part2『戦闘潮流』の主人公でニューヨークの不動産王。性格はPart2と変わらずムードメーカーである。波紋の生命エネルギーは肉体を若い状態に保つことができるが、波紋使いであるはずの彼は通常の人間と同じように(とはいえ第三部時点では相当に若々しいが)歳をとっている。これは妻であるスージー・Qと同じ時を生きるために波紋呼吸法をやめたという説と、単に波紋の呼吸をサボったという説がある。しかし、鍛え抜かれた肉体は健在で68歳という年齢を思わせない若々しさを保っている。また波紋は使えなくなったわけではなく、対DIO戦で使った様に、必要に応じて使用する。前シリーズ『戦闘潮流』終盤で真の究極生物となったカーズとの激闘の際に左腕を失い、現在は高性能な金属製の義手になっている。承太郎とジョセフはDIOがスタンドに目覚めた影響により、スタンド能力を得るようになった。腕からイバラが出て鞭のように操ったり、写真やテレビでの遠隔念写が出来るスタンド「ハーミットパープル」を操る。ジョセフはかつてよく使っていたロープ・マジックのように波紋を伝達させる手段としても使っている。アーケード版ゲームでは波紋技を主体とした戦闘スタイルで、かつてジョナサンが使用した『山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)』なども披露していた。DIOとの決戦で、DIOに血を吸われた時に死亡したような描写がなされる(魂が飛んで行った)が、しばらく後に承太郎のスタープラチナによる心臓マッサージを受け、DIOの死体から吸われた血を戻されると甦った(その後も老いている事や日光の下で動き回っていることからしても、吸血鬼にはなっていないようだ)。人生で四回飛行機で墜落した男。スタンド名の由来はタロット大アルカナ9番目のカード「THE HERMIT」。
アーケード版ではセト神の能力により若返ったという設定で、第2部での若かりし頃の姿(誇り高き血統ジョセフ)も登場する。なお、「誇り高き血統」は第2部開始当初の副題。ちなみに、『ジョセフ』のつづりはPart2(墓標)と対ジャスティス戦(宿泊者名簿)では「JOSEF」だったが、アーケード版及びPart3 25巻の余白ページに書かれた各キャラの英語表記には「JOSEPH」となっている。
モハメド・アヴドゥル
  • スタンド名:マジシャンズレッド(魔術師の赤)
ジョセフとエジプトで知り合った友人。占い師。おひつじ座。承太郎たちと出会う4ヶ月前にDIOと出会い「肉の芽」を植え付けられそうになったところで逃げだし難を逃れた。真面目な性格でジョークを言えないが演技は出来る男である。旅の途中でホル・ホースに眉間を打ち抜かれた形で倒されるが、実は生存しており(ポルナレフのみはその事実を知らされていなかった)、別行動をとって潜水艦を購入し紅海の小島で合流した。なお、その小島で「マイケル」「プリンス」「ライオネル」という鶏を飼っていた。初期の頃はしっかりした大人なキャラだったが復活以降は妙に乗りのいいキャラクターになり、マライヤ戦からはトイレで災難にあったり、バステト女神の能力でジョセフの股間に顔を密着させられたりと、若干ギャグ担当キャラになってきていた。DIOの館でヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーをかばってクリームの暗黒空間に飲み込まれて死亡する。灼熱の炎を自由自在に操るスタンド「マジシャンズレッド」を持つ。スタンド名の由来はタロット大アルカナ1番目のカード「THE MAGICIAN」。名前の由来はアメリカのアーティスト兼振付師の「Paula Abdul」。飼い鶏たちの名前の由来はそれぞれ「Micheal Jackson」、「Prince」、「Lionel Richie」。
花京院典明(かきょういん のりあき)
  • スタンド名:ハイエロファントグリーン(法皇の緑)
承太郎の通ってる高校に転校してきた高校生で、早生まれの承太郎の1年後輩と思われる。しし座。家族とのエジプト旅行でDIOに出会い「肉の芽」を植え付けられ承太郎を襲うが、逆に倒され「肉の芽」を承太郎に抜かれて仲間になる。アヴドゥルやポルナレフ同様に生まれつきのスタンド使い。スタンドが見えず理解できない一般の人々がスタンド使いの自分を理解できるはずがないと思っており、承太郎たちの仲間になるまでは友人は全くいなかった。承太郎と同じく冷静沈着な性格であるが、ポルナレフとともにしょうもないボケをかましたり、意外と下ネタ話を知っている一面も。また、TVゲームが得意。承太郎同様序盤は女性にモテモテであった(ただし承太郎とは逆に、女性への対応は紳士的)。恋をするならホリィのような女性がいいらしい。さくらんぼが好物で、独特な食べ方をする。年齢から考えて、自動車の免許は持っていないはずだが、車を運転した事がある。旅の途中でンドゥールのゲブ神に目を切られ、エジプトの病院で一時入院した。DIOの館突入時に退院して戦線に復帰する。DIOとの決戦ではDIOの能力を探るため先陣を切り、DIOの時を止める能力を見抜いてジョセフに伝え絶命する(家族には何も知らせず、黙ってエジプトまで行っているので、実家では大騒動になっているはずである)。紐状になって体内などに侵入したり半径20m以内に結界を張り、宝石状のエネルギー弾「エメラルドスプラッシュ」を放つスタンド「ハイエロファントグリーン」を操る。なお、スタンド名は当初「ハイエロファントエメラルド」だったが、洗脳が解けた後は「ハイエロファントグリーン」になっている(文庫版では「ハイエロファントグリーン」に統一)。スタンド名の由来はタロット大アルカナ5番目のカード「THE HIEROPHANT」。名前の由来は作者の故郷宮城県仙台市の地名「花京院」。
余談だが、格闘ゲーム版ではなぜか自身のエンディングでも必ず死んでしまう。花京院のエンディングではDIOを倒した後、承太郎達と共に日本へ帰る飛行機の中で力尽きてしまう…という結末を迎え、恐怖を乗り越えた花京院のエンディングは原作通りの結末を迎える。
ジャン=ピエール・ポルナレフ
  • スタンド名:シルバーチャリオッツ(銀の戦車)
DIOからの三人目の刺客でフランス人のスタンド使い。妹シェリーを惨殺したスタンド使い(J・ガイル)への恨みにつけこまれてDIOに「肉の芽」を植え付けられ、香港で承太郎たちを襲う。しかしアヴドゥルに敗れ「肉の芽」を承太郎に抜かれて仲間になる。いて座。髪の毛だけで身長を8センチも稼いでいる。10年近くスタンドの修行をしたと語っているが理由は不明(妹シェリーの死は3年前なので関係はない)。「肉の芽」があった当初は誇り高き騎士であったが、無くなってからはナンパ好きな軽い人物へと変貌を遂げた。誇り高き騎士としての面を失ったわけではないのだが、重くシリアスな過去話の直後に凄まじく軽い軟派振りを発揮し(その切り替わり振りは殆ど二重人格である)、以降は一見精悍な二枚目でありながらトラブル被害担当のコメディリリーフにしてボケ役という奥の深いキャラになった(アヴドゥルなどは「あああーっ これはわたしのイメージじゃあない……! トイレでの災難はポルナレフの役だぁ!」と身も蓋もない発言をしている)。DIOの館でヴァニラ・アイスに左足の指5本と左手の小指と薬指、左太ももの一部をえぐられるが、次のDIOとの接触時には何故か左手の指は再生している。刀身を飛び道具として射出もできるレイピアを携え(ただし、レイピアの射出は一度しか出来ない)、甲冑(外す事で超高速で動く事が可能)を着た西洋騎士のスタンド「シルバーチャリオッツ」を操る。スタンド名の由来は侵略と勝利を暗示するタロット大アルカナ7番目のカード「THE CHARIOT」。名前の由来はフランスのアーティスト「Michel Polnareff」。妹の名前の由来も彼の楽曲「Tout tout pour ma cherie」(日本語題は「シェリーに口づけ」)。
年齢はPart5の2001年の時点で36歳とあり、逆算すると第3部当時には24歳と思われる。
イギー
  • スタンド名:ザ・フール(愚者)
スタンド使いの犬。血統書付きのボストン・テリア。大金持ちの家で飼われていたが、非常に高い知性のため、次第に周りの人間の事があまりにも大マヌケと思い込み家出した。ニューヨークで野良犬の帝王として君臨していた所をアヴドゥルが見つけて、やっとの思いで捕まえた。ジョセフたちがエジプトに上陸した直後にスピードワゴン財団によって助っ人として連れて来られる。人の髪の毛を口でむしるのと、その最中に屁をする趣味があり、人の言うことを全く聞かず凶暴だが人間の子供や仲間を助けたりと優しい面も。コーヒー味のチューインガムが大好物で、他にもケーキの盗み食いや棒付キャンディーの拾い食いをしている事から甘党のようである。初登場時はブルドッグのような顔をしていたが、イギーが対決したペット・ショップ戦から随分と凛々しくなった。DIOの館でヴァニラ・アイスに瀕死の重傷を負わされながらもポルナレフを助け、折れた骨が肺に食い込んで死亡する。全身が砂状で砂を操る変幻自在のスタンド「ザ・フール」を持つ。スタンド名の由来はタロット大アルカナ0番目のカード「THE FOOL」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Iggy Pop」。

[編集] ジョースター一行追っ手

この内グレーフライ、フォーエバー、ラバーソール、ズィー・ズィー、アラビア・ファッツ、マニッシュ・ボーイ、キャラバン・サライは劇中に名前が登場しない。

グレーフライ
  • スタンド名:タワー・オブ・グレー(灰の塔)
DIOの部下。以前から飛行機を事故に見せかけて墜落させ金品を巻き上げていた根っからの悪党で、肉の芽は埋め込まれていない。スタープラチナのパンチさえもかわす驚異的なスピードを誇り、人間の舌を引きちぎるクワガタムシの姿のスタンド「タワー・オブ・グレー」を操る。その正体は老人。エジプト行きの飛行機の中でジョセフたちを襲うが、花京院に敗北。しかしその時すでにパイロットを殺害しており、飛行機は東中国海に不時着する。ちなみにアヴドゥルに「金で雇われ欲に眼が眩んでそこをDIOに利用されたんだろう」と言われているが、一行と決着がつく前にパイロットを殺しておいたり、死の間際までDIOのことを「DIO様」と呼んでいたあたりから察するに、純粋な忠誠心で動いていたものと思われる。スタンド名の由来は事故と旅の中止を暗示するタロット大アルカナ16番目のカード「THE TOWER」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Glenn Frey」。
キャプテン・テニール(偽名)
  • スタンド名:ダークブルームーン(暗青の月)
DIOの部下。水中では素早く動き、フジツボに相手のスタンドエネルギーを吸い取らせるスタンド「ダークブルームーン」を操る。6分12秒の潜水記録を持つ。香港でスピードワゴン財団の派遣した船長(本物のキャプテン・テニール)を殺害して彼になりすます。船上で承太郎にカマをかけられて正体を見破られると、密航していた家出少女を人質に承太郎を得意の海中へ引きずり込むが、スタープラチナの「流星指刺(スターフィンガー)」により敗北。しかしすでに船に爆薬を仕掛けており、ジョセフたちはボートで南中国海を漂流する事になる。劇中の「シブいねぇ~。まったくおたくシブいぜ」というセリフは一部のファンに有名で、同じ週刊少年ジャンプで連載していた幕張にも使用されている。ちなみに第3部に登場したスタンド使いの中では唯一名前が不明。スタンド名の由来は水のトラブル、嘘と裏切り、未知の世界への恐怖を暗示するタロット大アルカナ18番目のカード「THE MOON」。名前の由来はアメリカのポップ・グループ「Captain & Tennille」。
フォーエバー
  • スタンド名:ストレングス(力)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人(1頭?)。オランウータンでありながらスタンド使い。普通の船と一体化、巨大な貨物船に変身させ、船の部品を操って攻撃するスタンド「ストレングス」を操る。尚当時「物と一体化するスタンド」という概念がなかったからか、或いはスタンド名からか「スタンドがスタンド使い以外の目に触れ、且つ実感できるのはスタンドの力が強すぎるからだ」と連載時点では語られていた。南中国海を漂流するジョセフたちの前に現れ、乗り込んだジョセフたちを攻撃するが承太郎に敗北する。スタンド名の由来は挑戦、強い意志、秘められた本能を暗示するタロット大アルカナ8番目のカード「STRENGTH」。名前の由来はWu-Tang Clanのアルバム「Wu-tang Forever」。
呪いのデーボ
  • スタンド名:エボニーデビル(黒い悪魔)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。相手を恨むことによって強くなるスタンド「エボニーデビル」を操り、体中には自らが相手を恨む為にわざと受けた無数の傷跡がある。アメリカインディアンの呪術師というふれこみで商売する殺し屋。実際、エボニーデビルを取り憑かせた人形などで殺した場合、被害者は呪いで殺されたようにしか見えない。人形に取り憑きポルナレフを襲う。そのためスタンドのヴィジョンは殆ど見せていないのだがポルナレフの機転の前に敗北し、○○○○以外をきり刻まれて死亡する。スタンド名の由来は精神状態の悪化、不吉なる墜落の道を暗示するタロット大アルカナ15番目のカード「THE DEVIL」。名前の由来はアメリカのロックバンド「Devo」。
ラバーソール
  • スタンド名: イエローテンパランス(黄の節制)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。変身能力を持ち、どんな衝撃も吸収してしまうヘドロ状のスタンド「イエローテンパランス」を操る。花京院に化けて承太郎に近づきスタンドを承太郎に喰らいつかせるが、水中に連れ込まれて呼吸のため顔を出したところを殴られ敗北する。承太郎に他の刺客の情報を訊かれ、J・ガイルが鏡を使う事を喋った。尚肉と一体化する前の時点でのスタンドのヴィジョンは、他の「物と一体化するスタンド」の大半と同様に不明。スタンド名の由来はタロット大アルカナ14番目のカード「TEMPERANCE」。名前の由来はThe Beatlesのアルバム「Rubber Soul」。
ホル・ホース
  • スタンド名:エンペラー(皇帝)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。銃弾の軌道を自在に操れる拳銃型スタンド「エンペラー」を操る。Part5に登場するスタンド、セックス・ピストルズとは異なり銃自体も弾丸も双方がスタンドで、従って能力を持たない人間の視認は不可能。J・ガイルと組んでポルナレフを襲う。誰かと組んで初めて実力を発揮するタイプと自認しており、本人曰く「一番よりNO.2」という主義。J・ガイルが単独で花京院とポルナレフを深追いし敗北すると一人で戦うのは不利と見て撤退する。その後エンヤ婆に合流するが、息子を見捨てて逃げたと誤解されて、彼女に攻撃されたため承太郎たちと半ば共闘。この際に承太郎たちに混ざってポーズを決める表紙も描かれたため、アヴドゥルの代役として承太郎一行の仲間になる構想があったと思われるが、結局そうはならなかった。後にトト神のボインゴにもコンビを強要するが、腕時計が進んでいたせいで予知の指定時刻より前に発砲したため、自らの弾丸をくらって自滅してしまった(結局、本に描かれた承太郎に弾丸は当たり、それを読んでいたホル・ホースに当たった)。それでも絶命していないあたりは悪運の強い男とも言える。スタンド名の由来はタロット大アルカナ4番目のカード「THE EMPEROR」。名前の由来はアメリカのR&Bグループ「Full Force」。
つの丸の漫画「モンモンモン」で、「ゴム・ホース」というパロディキャラも登場した。こちらはその名の通りゴムホースを使う。
J・ガイル
  • スタンド名:ハングドマン(吊られた男)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。エンヤ婆の息子で、「両右手の男」(つまり手のひらを上にした場合、自分から見て親指が左右の腕とも右にある)。光の中に潜み、鏡の反射などを利用して戦うスタンド「ハングドマン」を操る。登場当初は「鏡のスタンド」と認識されていたが、花京院のいうとおり「光のスタンド」といった方が実情に則している(もっともPart5では、この時に花京院が否定した「鏡の中の世界」そのもののスタンド「マン・イン・ザ・ミラー」が登場している)。己の欲望のためにポルナレフの妹を強姦した挙句殺し(OVAではいきなり殺している)、それを嘲り笑う卑劣漢。ポルナレフにとって妹の仇であり、ホル・ホースと共にポルナレフを襲撃し追い詰めた。しかしポルナレフの機転により移動軌跡を読まれ、その後近隣の物乞いたちを利用して攻撃するが、ポルナレフに一旦敗られた様に花京院の更なる機転により破られ、最終的にポルナレフに「針串刺しの刑」にされ死亡。スタンド名の由来はタロット大アルカナ12番目のカード「THE HANGED MAN」。名前の由来はアメリカのロックグループ「J. Geils Band」。
カプコンの格闘ゲームストリートファイターIIに登場するガイルは、このJ・ガイルが名前のモデルになっているが、命名の際にはポルナレフやシュトロハイムとカプコンのスタッフが混同するという複雑な経緯があった。
ネーナ
  • スタンド名:エンプレス(女帝)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。人間の肉体に人面疽となり取り憑くスタンド「エンプレス」を操る。口癖は「チュミミ~ン」。正体は醜女だが、人面疽を身に纏って美女になりすましており、ホル・ホースとはいい感じの関係になっていた(当然、ホル・ホースは正体を知らない)。ジョセフに人面疽を取り憑かせて攻撃するが、コールタールで肉が固められ、その後ハーミットによってジョセフから引き剥がされてバラバラにされる。同時に本体もそのダメージでやられてしまう。スタンド名の由来はタロット大アルカナ3番目のカード「THE EMPRESS」。名前の由来は西ドイツ(当時)のロックグループ(或はそのボーカル)「NENA」。
ズィー・ズィー
  • スタンド名:ホウィール・オブ・フォーチュン(運命の車輪)
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。普通の車を強力な武装車に変えるスタンド「ホウィール・オブ・フォーチュン」を操る。本体は、腕だけ筋肉質で他は貧相という奇妙な体格をしている。承太郎をを火だるまにした時『勝ったッ!第3部完!』という名台詞を残すが、この危機を脱した承太郎に敗北し、鎖で岩に縛りつけられたまま「自分は修行僧なので邪魔をするな」という看板と共に放置された。車で道を譲ったと思いきや、トラックに故意に轢かせようとしたシーンは、ある映画をモチーフにした点がある。スタンド名の由来はタロット大アルカナ10番目のカード「WHEEL OF FORTUNE」。名前の由来はアメリカのロックグループ「ZZ Top」。
エンヤ・ガイル(エンヤ婆)
  • スタンド名:ジャスティス(正義)
DIOにスタンドの存在と能力の発現のさせ方を教えた張本人であり、続編でもキーパーソンとなっている。J・ガイルの母親で、息子と同じく両腕が右腕になっているが、承太郎たちに顔を見せてからは左側の右手は巻包帯か何かを巻いて隠す形をとっていた。傷口から侵入し、さらに対象者の身体を操ることができる霧状のスタンド「ジャスティス」を持つ。スタンドの霧による幻術で墓場を町に見せかけ、宿屋の女主人に扮してジョセフたちを攻撃、ポルナレフに便器を舐めさせた。偽名を名乗っていた承太郎に対し本名で呼んでしまい、追っ手である事がバレて敗北。ジョースター一行に捕らえられるが、スティーリー・ダンに口封じのため肉の芽を急成長させられ殺される。最期までDIOへの忠節は変わらずDIOの秘密を守り通した。老婆とは思えないほどの驚異的な体力を誇る。スタンド名の由来はタロット大アルカナ11番目のカード「JUSTICE」。名前の由来はアイルランド出身の女性歌手「Enya」。
OVAでは若い女性の姿を装って(恐らくジャスティスの幻術)登場する。
スティーリー・ダン(鋼入りのダン)
  • スタンド名:ラバーズ(恋人)
DIOの部下。相手の体内に入り込み脳細胞や神経に影響を与えるスタンド「ラバーズ」を操る。彼が操るは本人曰く髪の毛一本を動かす力も無い、普段から極小の「史上最弱のスタンド」。ラバーズの口ぐせは「マギイィーッ」。性格は最悪。エンヤ婆を粛清した後、ジョセフを人質に取り承太郎に次々と無理難題を言い下僕としてこき使うが、花京院の策とスタープラチナの能力の前に捕らえられ、怒りの承太郎に3ページに亙るオラオララッシュをくらい再起不能になる。スタンド名の由来はタロット大アルカナ6番目のカード「THE LOVERS」。名前の由来はアメリカのバンド「Steely Dan」。
アラビア・ファッツ
スタンド名:サン(太陽)
DIOの部下。人工の太陽を出現させ、周囲の気温を大幅に上昇させるスタンド「サン」を操る。鏡の後ろに隠れてジョセフたちを攻撃するが、鏡に岩が映ったため承太郎と花京院とポルナレフに見破られてしまい(この時、事態に気づかなかったジョセフは三人の事をあまりの暑さで気が触れたと勘違いした。)、承太郎に石をぶつけられて気絶、敗北する。従い本人の台詞は一切なく、僅か2話の登場だった。スタンド名の由来はタロット大アルカナ19番目のカード「THE SUN」。
マニッシュ・ボーイ
  • スタンド名:デス・サーティーン(死神13)
生後11ヶ月の赤ん坊。牙のような歯が生えており、生後11ヶ月とは思えないほどの高度な知能を持つ。エジプトへ向かう途中のジョースター一行を襲った。寝ている相手を悪夢世界に引きずり込むスタンド「デス・サーティーン」を操る。悪夢世界に取り込まれた相手はスタンドを出す事ができず(但し、寝付く前にスタンドを出していれば、服や義手などと同様に夢の世界に持ち込める)、また夢の中の世界は彼の思いのままに出来る。そして起きている間には悪夢世界の事も忘れてしまう(再度「悪夢の世界」に引き込まれれば以前の記憶も思い出す)。花京院がナイフで自分の腕にメッセージを刻んで攻撃に気づき、旅の疲れで錯乱したと思われるもポルナレフに当て身をくらった際にスタンドを出したまま眠る思いつきによって敗北、とどめに自分の大便入りの離乳食を食わされリタイア。赤ん坊だが煙草を吸ったり、安全ピンで蠍を殺したりする。スタンド名の由来はタロット大アルカナ13番目のカード「DEATH」。名前の由来はイギリスのバンド「Manish Boys」。
カメオ
  • スタンド名:ジャッジメント(審判)
DIOの部下。人間の心からの願いを土に投影し実体化させるスタンド「ジャッジメント」を操る。シェリーとアヴドゥルの土人形を作りポルナレフを襲うが、突如現れた本物のアヴドゥルに敗れ、元々近距離パワー型であったのが災いして地面に隠れていたのを見つけられ、小便を飲まされた挙句全身を焼かれてしまう。スタンド名の由来はタロット大アルカナ20番目のカード「JUDGEMENT」。名前の由来はアメリカのR&Bバンド「Cameo」。
ミドラー
  • スタンド名:ハイプリエステス(女教皇)
DIOの部下。鉱物に化けるスタンド「ハイプリエステス」を操る。潜水艦で移動中の一行を襲撃し追い詰めたが、承太郎にスタンドごと歯をへし折られ再起不能となる。承太郎が好みのタイプらしい。スタンド名の由来はタロット大アルカナ2番目のカード「THE HIGH PRIESTESS」。名前の由来はアメリカの女性歌手「Bette midler」。
ちなみに本編では本体の姿が映っていたのは小さな1コマだけで、しかも歯を全部承太郎に折られたためか顔は映らず(はっきりと、見た事が描写されているのはポルナレフのみ)。アーケード版・ジョジョの奇妙な冒険を出すに当たり荒木飛呂彦によってジプシー姿の女性として生まれ変わった。また、スーパーファミコン版・ジョジョの奇妙な冒険にもスチュワーデスとして本体の姿を出している。

[編集] エジプト9栄神

ンドゥール
  • スタンド名:ゲブ神
DIOの部下。自分の価値を認めてくれたためDIOへの忠誠心が強い。全盲であるため、耳で相手の位置を探知している。ジョセフたちがイギーを仲間に加えた直後にスピードワゴン財団のヘリを撃墜、ジョセフたちを襲撃しアヴドゥルと花京院を倒すが承太郎に敗北、ジョセフの念写でDIOの不利になる他の刺客の情報を探られるのを恐れ自害する。死に際には承太郎に対して「悪には悪の救世主が必要なんだよ」と話し、承太郎にDIOの強大さを再認識させた。水を操るスタンド「ゲブ神」を操る。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で大地の神「Geb」。名前の由来はセネガル出身のアーティスト「Youssou N'Dour」。
オインゴ
  • スタンド名:クヌム神
DIOの部下。ボインゴの実兄。自分の顔、身長、体重、臭い、声紋等を変化させ第三者に化ける事が出来る、恐らくはオインゴ自身と一体化したスタンド「クヌム神」を操る。尚本人は「顔のスタンド」といっているが、承太郎に完璧に変身したので全身と一体化していると思われる。弟とコンビを組み弟の予知能力を頼りに行動する。承太郎が爆弾の爆発に巻き込まれるという予知を実現させようとするが、ジョセフとポルナレフが来たため咄嗟に承太郎に化けてしまい存在さえ気づかれないまま敗北してしまう。予知にあった承太郎とは自分の変装した姿だったのだ。ホル・ホースがボインゴに「爆弾で吹っ飛んだお前ぇの兄貴は一ヶ月は退院できねぇ」と話していることから入院中と思われる。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する創造の神「Khnum」。名前の由来は映画音楽に関わりの深いDanny Elfmanが率いていたアメリカのバンド「Oingo Boingo」。
ボインゴ
  • スタンド名:トト神
DIOの部下。オインゴの実弟。兄以外の人間とは口を利けないほどの内気な性格。漫画を通して未来を予知するスタンド「トト神」を操る。尚漫画自体はスタンド使いでなくても読むことは出来るので、実体化している。兄と組んでジョースター一行に一度敗れた後にはホル・ホースとコンビを組んだ。ホル・ホースの自滅を見て改心し、「攻撃よりも人々の幸せのためにスタンドを使ったほうがいい運命がやってくるような気がします」と胸を張って帰ろうとするが、イギーに攻撃されて結局前以上に暗い性格のまま入院してしまう。余談だが本、即ちスタンドに三発のスタンドの銃弾を浴びながらも本体は何とも無かった。スタンド名の由来は古代エジプトの書物の神「Thoth」。名前の由来はオインゴに同じ。
キャラバン・サライ
  • スタンド名:アヌビス神
本体は500年前の刀鍛冶で、現在はスタンド能力だけが残っていてスタンドが自我を持っている。DIOがスタンド能力が憑いたこの名刀を博物館の倉庫から持ち出した。刀に触れた者を操り本体とし、また操られたものがスタンド使いならそのスタンドも合わせて使える。妖刀である為、壁や柱などの障害物の向こうにある目的の物体だけを斬る事も、また壁や柱そのものも斬ることが出来る。更には一度受けた攻撃は“覚えて”完璧に見切る“闘えば闘うほど強くなる”スタンド。口癖は「絶っっっ対に負けん!」。まず手始めに村の青年チャカを操り、ポルナレフを襲撃。敗北するも彼に自身を持ち帰らせ、立ち寄った床屋のカーンを操り再度襲撃。承太郎のスタープラチナの真剣白刃取りで2つに折られるも、片方(刀身半ばから柄)でポルナレフを操りチャリオッツと自身による二刀流で苦しめた。それがオラオララッシュで粉々に砕かれた後、切っ先を拾った通りすがりの子供を操り、自分自身を投げさせて承太郎を倒そうとするが、子供はイギーにつまずいて、あらぬ方向に投げられてしまい、焦ってうっかり壁を通り抜ける能力を使ってしまった為にナイルに落ちてしまった(恐らく、そのまま錆びて朽ち果てているものと思われるが、不明)。なお、本来の本体とカーンの名前は劇中に登場しない。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する冥界の神「Anubis」。名前の由来は、本人がアメリカのバンド「Santana」のアルバム「Caravanserai」、チャカとカーンがアメリカの女性歌手「Chaka Khan」。
アーケード版ではまず1作目でチャカのみが登場し、続編の「未来への遺産」で操られているポルナレフ(アヌビス二刀流ポルナレフ)とカーンが登場する。通りすがりの子供も、アレッシーの子供に変える必殺技で変化する形で登場(カーンのみ牛に変化)。
マライヤ
  • スタンド名:バステト女神
DIOの部下。足がグンバツの美女だが、激昂すると顔の造形が崩れ、「ビチグソがッ!」などと口汚く暴言を発する。磁力を帯びさせ、その相手を磁石化させ自滅させる、という「就かず離れずの距離」で能力が使える「付かず離れず」の戦法を取るスタンド「バステト女神」を操る。尚スタンドは現地エジプトのコンセントの様な姿でのみ登場し(このコンセントに触れる事で感電させ、スタンドの磁力が敵に取り憑く)、雌猫の様なカードの図案は登場シーンのワンカットと、他ではアーケードゲームでのみ登場する。ジョセフとアヴドゥルを自身が磁化されて行動しづらく追跡もままならない状況に追い込むが、はさみうちされた状態でジョセフとアヴドゥルが引き合い両側から押しつぶされ、全身骨折で敗北する。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する女神「Bastet」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Mariah Carey」。
アレッシー
  • スタンド名:セト神
DIOの部下。38歳独身。子供など弱い者をいじめるとスカっとする変態的な性格。口癖は「えらいねェ~」。スタンドの影と一体化し、交わった(影に触れた)相手を無制限に若返らせるスタンド「セト神」を操る。また本体が持った武器もスタンドの一部とする事が出来るようで、本編中では斧を自らの一部として使っていた。スタンドそのものの能力は決して高くは無いが、通常相手を若返させる、という事は子どもにする事なので、相対的に有利となる(ただ、相手がジョセフの様な老人の場合は、状況にも依るが一概にはそうともいえなくなる)。ポルナレフを最終的には2歳の子供にして追いつめるがその機転で逆に追いつめられる。承太郎も子供にするがスタンド能力も無い7歳の承太郎に殴られて気絶。意識を取り戻したところを元に戻った承太郎とポルナレフによって再起不能にされてしまう。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で嵐と暴力の邪神「Set」。名前の由来はアメリカの兄弟ポップ・デュオ「Alessi」。
アーケード版でも一部必殺技で対戦相手を子供にすることができ、その姿が各キャラごとに用意されている(「ヴァンパイア」シリーズのアナカリスと同様)。ただし一部は本人ではなく、縁のある別人に変化する。また、勝利ポーズで作者が書き下ろした新しい衣装に着替えるものがある。
ダニエル・J・ダービー
  • スタンド名:オシリス神
DIOの部下で後に登場するテレンス・T・ダービーの実兄。30歳。「ダービー」のスペルはDの上に「'(ダッシュ)」が付いて「D'ARBY」。何十人もの魂を奪取し、コインに変えてコレクションしているサイコ野郎。ギャンブラーでもありポーカーをはじめギャンブル全般が得意。持論は「バレなければイカサマではない」。触れた相手の魂をコインに変える能力のスタンド「オシリス神」を操る。だが、スタンドが相手の魂に触れるのは賭けに負けた直後などの状態に限られ、相手を負かすのはスタンド能力ではなく専ら本体自身のイカサマのテクニックと精神力。スタンドともども能力は戦闘向きではなく、賭けに引き込む方法は不意打ちや人質をとるなど、策を要する。
DIOの館の情報を聞き込みしていた承太郎一行とはカフェで出会い、ポルナレフとジョセフの魂をイカサマで奪う。2人の魂の返還と自分の魂を賭けて承太郎がダービーの最も得意とする賭けポーカーで対決。承太郎は手札を取らずチェンジもしない状態でアブドゥルと入院中の花京院、そして母ホリィの魂までも上乗せし、その上に目にも留まらぬ速さで飲み物を出したりタバコに火をつけたりしてプレッシャーをかけつつ、ダービーが負けた場合には二人の解放とDIOのスタンド能力を話すことを要求。承太郎のハッタリの前にダービーは精神をすり減らし失神し、心で敗北を認める。承太郎をして「たいしたやつ」と言わしめた数少ない一人。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で冥界の神「Osiris」。なお、ダービーがオシリス神の能力で過去にコインにしたS・ムーアの父親である『GARIE MOORE』の名前の由来は北アイルランドハードロックギタリストGary Moore」。
尚アーケードゲームには実戦では姿を見せないものの、ゲームモード選択時やコンティニュー画面に登場し「ゲームを続けるかね?」とプレーヤー自身に問いかける。カウントがゼロになった時、その魂はコインにされてゲームオーバーとなる。
ペット・ショップ
  • スタンド名:ホルス神
DIOの館の番犬ならぬ番鳥。DIOの館に侵入しようとする者に襲い掛かるスタンド使いの隼で、氷を操るスタンド「ホルス神」を操る。殺して喰った2匹の犬の飼い主の子供を助けようと乱入したイギーと激闘をくり広げる。劇中胸部の傷を翼で触り、その先を舐めるなどブルース・リーの様な仕草を見せ、イギーの左前足を奪い追いつめるが、口から氷の矢を放とうとしたところでイギーに嘴に噛みつかれ、嘴を閉じさせられたまま氷のミサイルが暴発、死亡する。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する天空の神「Horus」。名前の由来はイギリスのバンド「Pet Shop Boys」。
テレンス・T・ダービー
  • スタンド名:アトゥム神
DIOの館の執事。20歳。ダニエル・J・ダービーの10歳年下の実弟で、何人もの魂を奪い取って人形の中に閉じ込めてコレクションしている(従い、人形は生きた魂を持った生き人形となる)、兄同様の、ある意味兄よりも始末が悪いサイコ人間。TVゲームの達人でもある。兄の能力に似た賭けで勝つ事を条件に相手の魂を奪い取る能力を持つが、その他に別に相手の心を読む事ができる(正確には、読めるのは自分の質問に対しての解答で、YESかNOかという二択のみ。尚、相手側に質問をされた実感は無い)、スタンド「アトゥム神」を操る。とはいえ相手の心をある程度読めるとはいっても肉弾戦向きではなく、専らゲームを使った賭けで戦う。ケニーGの幻を利用して承太郎とジョセフと花京院を地下室に誘い込み、花京院も得意とするTVゲームで負かして魂を奪うが、TVゲームに対し全く興味も実績もない承太郎のイカサマを見抜けずに精神力を使い果たし敗北。魂の解放後、承太郎のオラオララッシュで吹っ飛ばされる。なお彼と兄との能力はほぼ同一である為、彼の再起不能と共に人形に封じられた魂は解き放たれた筈だが、花京院以外の魂が解き放たれた直接の描写は無い。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の最高神で天地創造の神「Atum」。名前の由来はアーティストの「Terence Trent D'arby」。
なお、ダービーがアトゥム神の能力で過去に人形にしたソニアの名前の由来はフランスのファッションデザイナー「Sonia Rykiel」(第6部に登場するリキエルと同じ由来)。同じく人形にされたエリオット医師の名前の由来はカナダの映画「Dead Ringers(邦題:戦慄の絆)」でJeremy Ironsが演じた登場人物「Elliot Mantle」。

[編集] DIOの館の住人

DIO(ディオ・ブランドー)
  • スタンド名:ザ・ワールド(世界)
ジョナサン・ジョースターに倒されたはずの吸血鬼。Part3ではディオではなく「DIO」という呼び名である。Part1では、ジョナサンの最後の抵抗によって、行動不能のまま共に沈没船で海底に沈んだように描写されていたが、実はジョナサンの首から下を奪い取ることに成功していた。100年後にトレジャーハンターにより海底から引き上げられて復活し、エンヤ婆の手によりスタンド能力を身につける。エジプトの屋敷に住み、承太郎たちが自分を殺しにやって来ようとしていることを知り、数十名の追っ手を差し向ける。追っ手は彼の持つ強力なスタンド能力、彼の元から持つカリスマ性、そして後述の「肉の芽」によって皆忠誠を誓っている。
彼の持つスタンド「ザ・ワールド」は射程距離は短いが「スタープラチナ」と互角のパワーやスピード、そして「自分以外の時を止める」という史上最強の能力を持つ。ちなみにスタープラチナはほとんど拳で攻撃していたのに対し、ザ・ワールドは時々蹴りも使っている。時を止められる時間は始めはほとんど一瞬だったが、段々と長い時間を止められるようになり、承太郎達との直接対決を開始した時には5秒で、最終的には9秒まで伸びた。時を止める能力は相手を一方的に攻撃するだけでなく、瞬間移動のように使用されたこともあった。この他、物語初期には何度かジョセフのハーミットパープルと同等の外見、能力のスタンドを使った事があるが、これはジョナサンの肉体のスタンドだとするのが一般的とされている。
最終決戦では花京院、ポルナレフ、そして波紋使いであるジョセフすら破る。ジョセフの血を吸ってパワーアップするが、その光景を見て逆上した承太郎も時を止める能力に目覚め、承太郎に怒りをこめたスタープラチナの一撃によりスタンドと共にバラバラに砕かれ、敗北。その後太陽の光によって完全に消滅する。
スタンド名の由来はタロット大アルカナ21番目のカード「THE WORLD」。少年ジャンプ史上、フリーザと並ぶ極悪役と評される。その悪役ぶりは多くのマンガに影響を与えた。名ゼリフが多く、『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!』や、『最高にハイッ!ってヤツだ!』、『貧弱ゥッ!貧弱ゥッ!』『WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!』、『ロードローラーだッッ!』などがあり、印象に強く残る名悪役と言えるだろう。
ヴァニラ・アイス
  • スタンド名:クリーム
DIOの側近。DIOのためなら死ぬ事もいとわない程忠誠心が強いが、その分DIOを貶めた者には容赦しないという凶悪な一面も持つ。その性格はポルナレフに「どす黒い暗黒のクレバス」と称されている。自ら首を切り落としDIOに血を捧げようとしたが、DIOの血によって吸血鬼として復活する(ただし、ヴァニラ・アイス本人は自分が吸血鬼化した事に気付いていなかったらしい)。スタンドの口の中が本体にも分からない暗黒空間となっており(ポルナレフの言う「ヴァニラ・アイスの性格」を象徴しているかのようだ)、スタンド自身が本体ともども自分の口の中に隠れて誰にも気付かれず空間を移動し、触れた相手を暗黒空間に引きずり込むスタンド「クリーム」を操る。尚スタンド名は劇中に登場しない。アヴドゥルを奇襲で暗黒空間に引き込み殺害。ポルナレフを庇ったイギーを死に至らしめるが、重症を負うも捨て身のポルナレフに敗北。吸血鬼の弱点である太陽光を浴びて塵になる。名前の由来はアメリカのラッパー「Vanilla Ice」、スタンド名の由来はイギリスのバンド「Cream」。
ケニーG
  • スタンド名:ティナー・サックス
DIOの部下。自身のスタンドでDIOの館に巨大迷路を張り巡らせた。相手に幻覚を見せるスタンド「ティナー・サックス」を操る。スタンド名、及びそのヴィジョンは劇中に登場しない。イギーの鼻で居場所を見破られて攻撃され、戦いもせずリタイアしてしまう。スタンド名の由来は木管楽器のテナーサックス。名前の由来はジャズミュージシャンの「Kenny G」。なお雑誌掲載時は「ダニーK」という名前であった。こちらの由来もシンガーソングライターのダニーKと思われる。
ヌケサク
DIOの部下で吸血鬼。とはいっても、石仮面によるものではなく、DIOの血の効果だと本人も語っている。ヌケサクはあだ名で本名は不明。DIOの館にいるスタンド使いの人間にすら軽く見られていた。スタンド使いではなく、後頭部に女の顔を出す「能力」を持つ。女の顔で近寄りジョセフたちを欺こうとするが、背中を向けた状態では右手と左手が逆だったためすぐ見破られ、承太郎に捕らえられてDIOのもとに案内させられた挙句、DIOの眠る棺桶を暴く事を強要させられるが、逆にDIOによって頭部も含めて輪切りにされて、彼自身が開けた棺の中で息絶えた。

[編集] その他の登場人物

空条 ホリィ(くうじょう ホリィ)
  • スタンド名: 不明
旧姓ジョースター。ジョセフとスージーQの娘で承太郎の母。日本人のミュージシャン、空条貞夫と結婚した。母に似て非常に明るい性格。息子のことを愛してやまない。近所の奥様方から「Holy」をもじって「聖子さん」と呼ばれ、本人もそれを気に入っている。ジョセフ・承太郎と同じく、DIOの呪縛によりスタンド(ジョセフのそれに似た、いばらのようなスタンド)が出現するが、闘争心をもたない優しい性格であったためスタンドを制御することができず、高熱で倒れてしまう。その呪縛を説くためにはDIOを倒すしかないと判断したジョセフ達は、ホリィの命が持つと診断された50日以内にエジプトへ向かうこととなった。
スージーQ・ジョースター
ジョセフの妻でホリィの母、承太郎の祖母。なんでもない振りをしているが、実はホリィを元気づけるために東京にやってきた。
ローゼス
ジョースター家に30年間仕えている執事。ホリィが小学校に通っていた頃から仕えている。スージーQにホリィの真の病状を伝えられないままスージーQと共に東京にやって来た。スタンドについての知識は無いが、ヤクザを蹴り一発で倒す格闘能力を持っている。日本文化にも詳しい。心底、主人であるジョセフやスージーQを慕っていて、ホリィと再会したスージーQを見守っている間に号泣した。名前の由来はイギリスのロックバンド「The Stone Roses」。もしくはアメリカのロックバンド「Guns N' Roses」。
家出少女
香港で承太郎達が乗った船に密航しようとしていた少女。初登場時は男装していた。しばらくの間「父親と待ち合わせている」という名目で承太郎達の旅に同行、一旦別れた後も承太郎を慕って追いかけてきたが、足手まといと言う理由で結局香港に送り返された。登場した当初はヒロイン的な存在になると思われたが、結局うやむやなまま退場してしまった。本名も不明であり、ちょっと不遇な少女である。
ウィルソン・フィリップス上院議員
「ジョジョの奇妙な冒険」単行本27巻に登場するキャラクター。わずかな登場ながらその圧倒的な言動力により話題となった。なお、DIOが彼のボディーガードの腕を捻って彼の車に乗り込んだシーンで、雑誌掲載時の彼はDIOの無礼な行動に怒って「な…なんだきさまはッ!わしを誰だと思っているッ!」と喋っていたのだが、単行本収録時には何故か機嫌の良い表情とセリフに変更されている。名前の由来はアメリカの女性コーラスグループ「Wilson Phillips」。

[編集] 関連用語

スタンド
精神力と生命力が生み出すエネルギー体のこと。「stand by me」(傍に立つ)から「スタンド」と呼ばれる。能力者とスタンドは一心同体であるため、スタンドが傷つくと能力者自身も傷つく。それぞれのスタンドは一つの特殊能力を持つ。また、スタンドは能力者にしか視認できない。原則的に能力者本体からスタンドまでの距離と、スタンドの行使できる物理的パワーは反比例の関係にある。
Part3におけるスタンドの名称は、初期は「タロットカード+色」の構成であったが、スタンドの数がタロットカードよりも増えて足りなくなったために「エジプト神話上に登場する神」の名前を使うことになった。がそれでも足りなくなり、最末期の二人、ケニーGとヴァニラ・アイスのスタンドは本編上では名無しであった(名前は画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』で初めて判明する事になった)。
名前の由来は映画『スタンド・バイ・ミー』のイメージを『冒険』というタイトルの為選んだか、先にイメージが思いついたのでそのままスタンドバイミー(側に立つ)から取ったか(インタビューではこちらを答えている)R.E.M.の「Stand」が元ネタかと言われている。表現はつのだじろうの『うしろの百太郎』をモチーフに、大好きな『バビル二世』の超能力バトルを結びつけ発展させた物だと言われている(作者は両作品を好きだと言及)。ちなみにもともとは3部で完結予定だった為、スタンド登場後は別作品と一部のファンには言われている。
肉の芽
吸血鬼であるDIOの細胞。これを額に植えつけられた者は脳を刺激されてDIOに対して、カリスマに対するそれの様な憧れの感情を抱くようになり、DIOに従う忠実な部下となる。摘出しようとすると、動いて脳を傷つけたり、触手を出して摘出しようとする者の脳に進入しようとするため、引き抜くには余程のスピードと精密さ、そして攻撃に屈したりうろたえたりしないだけの精神力が必要。花京院やポルナレフは当初この肉の芽を埋め込まれてDIOの刺客として襲ってきたが、承太郎の『スタープラチナ』によって洗脳を解かれ仲間になった。なお、肉の芽を埋め込まれた者は数年で脳を食いつくされ死ぬ。エンヤ婆はラバースによって脳細胞をこねられて、肉の芽の成長が促進された事が引き金となって死んだと推測される(ジョセフの脳に後遺症が出たか否かは不明)。吸血鬼の一部であるので波紋の力で消滅させる事が出来(コミック版13巻参照。但しこれは引き抜かれた後の処置となる)、太陽の光では消滅する(コミック版17巻参照。こちらの場合、前髪が長い花京院はともかく、髪をアップにしておでこを出しているポルナレフを生きて、操り続けている描写がある)。
また、第4部の話になるが、主であるDIOが死ぬと肉の芽は暴走し、埋め込まれた者は知性の低い不死身の怪物となってしまう。またこの時、肉の芽を埋め込まれた者がDIOの死を知覚していた描写もある。
吸血鬼
第一部(ファントムブラッド)では石仮面の力を得た人間を吸血鬼と呼称したが、第三部(スターダストクルセイダース)では、DIO(吸血鬼)の血液(その中に含まれる吸血鬼のエキス)を体内に注入された人間(ヴァニラ・アイスやヌケサク)も吸血鬼と呼ばれ、第一部で言うところの屍生人(ゾンビィ)との区別が無くなっている。

[編集] 派生作品

  • 1993年にコブラチームから、Part3を再現したスーパーファミコンRPGゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』が発売された。だが、Part3のストーリーをかなり組み替えていたためにファンからは不評であった。
  • 1998年1999年カプコンから格闘ゲームとしてPart3を再現した『ジョジョの奇妙な冒険』がアーケードゲームプレイステーションドリームキャスト用に発売され、Part3のモチーフを忠実に再現しているとして好評を博した。しかし格闘ゲームとしてのゲームバランスという意味では、致命的なバランス崩壊バグがあるなど批判されている。
  • ゲームにはこれ以外にも、ファミコンジャンプII 最強の7人ジャンプスーパースターズジャンプアルティメットスターズにも主要メンバーのみ出演している。
  • OVAとして一部ストーリーを改変した『ジョジョの奇妙な冒険』が出ている。
  • 外伝として小説版『ジョジョの奇妙な冒険』もあり、こちらはコミック版にはないオリジナルストーリーとなっている。
  • その他、文庫化された際に、劇中に登場した「トト神」のスタンドが、『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』のタイトルで単行本化されている。

[編集] キャスト

[編集] OVA版

[編集] ゲーム版

  • 空条承太郎(梁田清之
  • ジョセフ・ジョースター(大川透
  • 誇り高き血統ジョセフ(第2部の若い頃のジョセフ)(大塚芳忠
  • モハメド・アヴドゥル(江川央生
  • 花京院典明、ラバーソウル、スティーリー・ダン、テレンス・T・ダービー(真殿光昭
  • ジャン=ピエール・ポルナレフ、アレッシー(垂木勉
  • DIO(千葉一伸
  • 呪いのデーボ、ンドゥール、ダニエル・J・ダービー、ヴァニラ・アイス(1作目)(岸祐二
  • ホル・ホース(安原義人
  • エンプレス、家出少女(竹内順子
  • ミドラー、デス・サーティーン(長沢美樹
  • チャカ、カーン(長嶝高士
  • ヴァニラ・アイス(未来への遺産)(速水奨、ただし特定の技を使うと岸祐二の声が出る)
  • ケニーG(高木渉

[編集] CDドラマ版

[編集] その他

  • 登場人物の名称は主に洋楽のアーティスト名やバンド名などをアレンジしたものが多い。
  • 作中のタロットカードのデザインが、連載時ならびに初期の単行本刊行時と、重版後の単行本刊行時ならびに文庫版刊行時とでは大幅に変わっている。これは連載時のタロットカードのデザインが著作権侵害とみなされ、変更せざるを得なくなったためである。重版後のタロットカードのデザインは、劇中に登場した「トト神」の漫画風キャラクターデザインに変更されている。([1]参照)また、荒木は自身及び当時の担当編集者の似顔絵も、「トト神」の漫画風に描いた。
  • 第一部開始以来、スタンド「タワー・オブ・グレー」の本体「グレーフライ」の「なんか騒騒しいのォ」というセリフまで畳語の表記に踊り字「々」が使われていなかったが(例 「正正堂堂」,「我我」)、これ以降は使われるようになった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ジョジョの奇妙な冒険
漫画: ファントムブラッド | 戦闘潮流 | スターダストクルセイダース | ダイヤモンドは砕けない | 黄金の風 | ストーンオーシャン | スティール・ボール・ラン
小説: 砂漠発地獄行 | 熱き砂の墓標 | ジョジョの奇妙な冒険II ゴールデンハート/ゴールデンリング | ジョジョの奇妙な冒険 テュルプ博士の解剖学講義
OVA: ジョジョの奇妙な冒険 | ADVENTURE
映画: ファントムブラッド
ゲーム: ジョジョの奇妙な冒険 (コブラチーム) | ジョジョの奇妙な冒険 (カプコン) | 未来への遺産 | 黄金の旋風 | ファントムブラッド
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