ジョルジォ・コロンボ・タッカーニ
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ジョルジォ・コロンボ・タッカーニ (Giorgio Colombo Taccani、1961年2月25日 -) はイタリア・ミラノ出身の現代音楽の作曲家。アツィオ・コルギとフランコ・ドナトーニに師事。受賞歴多数。
[編集] 作風
楽譜の外観は古典的でも、丁寧な書法と透明感の漂う音色が特徴で、筆も早い。創作初期より室内楽を最も得意とし、リコーダーやチェンバロなどの薄い音色の楽器を使うのが巧い。1998年以降はむやみに特殊奏法に頼り切ることもなく、通常の楽器法の範囲内の作品が多くなる。しかし、これは決して退行ではなく、独自の構成感の確立と捉えたほうが良い。近年では弦楽オーケストラの為の「セレナータ」に見られるように、以前の彼からは想像出来ないような大きなクライマックスを導入するなど、深い表現を志向して来ている。
演奏家への苛烈な要求や前衛イディオム独自の聴きにくさも見られず、1960年代生まれの「寡黙な」イタリアの作曲家の中では最も充実した活動を続けている。この世代のイタリア人作曲家にしては珍しく、日本語ができる。それ故か日本での紹介も比較的多く、1987年には神戸フルート国際作曲コンクールに入選し、大阪で1998年と2005年に「L'ala DELLA MUSICA 音楽の翼」と題された日伊現代音楽交流会で彼の作品が演奏されている。東京ではかつてアンサンブル・ノマドがChant d'Hiverを取り上げたことがあった。